中3の講習の位置づけ
講習3日目が終了。どこの塾でも同じだと思うけど、非常に充実している。なんてったって、毎日授業できるのだ。塾ではこんなチャンスは講習以外にはない。ちなみに、これは僕個人の教務方針だけれども、平常授業では『考える』ということに重点を置いて、脳を鍛えるゲーム感覚で、英作文や並び替えを中心に行うようにしている。理由は楽しめるから。やはり楽しみながらの方が、効果も高いし、英語が好きになりやすい。それに卒塾後も伸びてくれるから。一方で、あまり面白みを感じにくい暗記系は筋トレに例え、「週1しかないわずか90分の授業、せっかくコーチがついてもらえる時間なのに、それが筋トレなんかで終わっていいの?( ̄ー ̄)」なんて、生徒にプレッシャーをかけつつ(笑)、自主トレという形で個人個人に概ね任せている。(ときどき単語テストをやっては状況を確認、声掛けで対応程度)とはいえ、こんなやり方ができるようになったのも、中1から持ち上がりになってからのこと。それまでは、中3からの入塾が多かったので、そもそも圧倒的に「知らない」生徒が多かった。そうすると、やはり暗記させる、詰め込み中心の授業から入らざるを得ない。で、話を戻して本題へ。そんなわけで僕のスタイルは、和文英訳を徹底させるというものなので、今まで長文対策をまったくしてきていない。だから長文読解がみんな苦手。わずか15~20行くらいの文章でも、「嫌だ~」の大合唱(^_^;)。※ 学校の教科書より長い文章を読んだことが無いのだから仕方が無い。これでは読めるものも読めない(笑)。読む前から気持ちで負けてるんだもの。嫌々読んで、内容をつかめる筈がないじゃない。でも、英作文をしっかりやってきただけあって、かなり難解な文でも読めるし、書ける(1行なら)。そう、英語力は高いのだ。だから、3文程度に区切ってあげるだけで、おもしろいようにみんな読める。そうしてあげると、口を揃えて言うんだね。「ホントだ!ゆっくり読んだら読めるんだ。じゃあ時間がもっとあったらいいのに」僕はこういう状態になっていることが望ましいと思っている。「時間があれば完璧に読める」「時間があればほぼ満点が取れる」こうなると後は簡単だから。連日できるこの講習で、毎日読む!とにかく読む!最初は時間をいっぱいとって、それをほんの少しずつ短くしていく。ほんの少し、このサジ加減が大事。あまり急かしてテキトーな流し読みになってしまっては、たとえ中学レベルではよくても、その後が困る。せっかく時間をかけて鍛えてきた基礎。これを維持したままで、スピードを上げていかなければ。「型」を正しくつけてもらいたい。我流をさせたくない。これが、今まで長文をやってこなかった理由。講習は毎日できる。だから、すぐに修正できる。時間もこちらで設定できる。こんなに長文読解に適した機会は無い。当然、講習明けの偏差値は上がる。だってそれまで長文を読ませたことが無かったのだから。やってなかったものをやればそりゃあ上がる。毎年、講習スゲェ!なんて言ってもらえるが、種を明かせば、講習前が手綱を引いて抑えた状態だったってこと。さて、今年はどれくらい上がるだろう?9期生はかなり英語力が高いからね7月の北辰結果が返ってきました! → ここ