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• 今週の「ソムリエール」　le vin#78「盗まれたワイン」

  V.B.のセラーからG.ルーミエのミュジニー'96が盗まれた。陣は犯人を見つけ出そうと、4人の容疑者をV.B.へ招くが、カナは真犯人をすでに知っていた。「ソムリエール」第七十八話。銀座V.B.編第十六話。今週の登場ワインはブルゴーニュ好きにはたまらない超豪華ラインナップでした。お話しは･･･　う～ん、イマイチかな。（爆と言うのも、折角面白げな推理仕立てになっているのに、どうも推理がワインの教科書を読むようで･･･　盛り上がらない。かと言って、カナお得意の人情モノとしての密度や発酵具合があるかと言うとそうでもない。当然、フォーリン・エンジェルがまずありき、で、ピノと堕天使に合わせて、ブルゴーニュワイン盗難事件と相成った訳でしょうが･･･　フォーリン・エンジェルも推理もカナも煮え切らない状態のまま終わってしまいましたね。しかし、一話完結スタイルではあまりにも詰め込める情報量が多すぎて、こういう形になってしまうのは止むを得ないのかなぁ。ま、ブルゴーニュの雰囲気があって、ワインの説明があって、お話しとして成立しているって事でＯＫなのでしょうか。（笑コラムは【ブルゴーニュの稀覯品】レア・アイテムは確かに魅力的ですが、私は美味しく飲めればレアである必要は無いです。（単なる酒飲み）次号は2月3日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ミュジニー　ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ■　ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ1er　アンリ・ジャイエ■　ラ・ターシュ　D.R.C.■　フォーリン・エンジェル・ピノノワール　ストーニーリッジ

  2010年01月22日

• 今週の「神の雫」#237「待ちわびる華たちは、ボルドーの道を照らして」

  メドックマラソンを完走した雫だったが、父の遺志を感じる上で物足りなさを感じていた。雫はカーズ氏から紹介された、羽山という豊多香の旧友のもとを尋ねる。ボルドー左岸編　第10話。ようやくメドックマラソンは終了。それでも煮え切らない雫。理由は、ブルゴーニュ好きの父・豊多香が、何故にボルドーに足繁く訪れていたのか。その回数は、ブルゴーニュ訪問を上回っていたと、雫は記憶している。で、幕間話としては久々、謎の一本の登場！（笑カーズ氏から語られた豊多香の逸話。豊多香には、ブルゴーニュのリシュブールに匹敵する、ボルドーの一本が存在したという事実です。そして、謎の一本を探すために、羽山氏を訪ねることになった訳ですが･･･これまた、例によって、中々偏屈そうな男。（笑さぁ、謎の一本探しは、使徒捜しと同等の扱いとなるのでしょうか。しっかし、ボルドーワインで今まで物語に登場していない、リシュブールに匹敵するワインって･･･かなりの無茶降りですが、面白そうではあります。次回は、#238「夜に開く棘ある果実は、部屋のムードを上気させ」今週登場したワインは。■　シャトー・ラ・ランド■　シャトー・オー・ムノー■　シャトー・ベルヴュー・メドック・キュヴェ・クロ・ベルヴュー■　シャトー・オー・ブリオン

  2010年01月21日

• 今週の「神の雫」#236「サンテステフの丘は、バラ色の喜びに包まれて」

  続くメドックマラソンの途中、雫は豊多香の幻影を見る。ボルドー左岸編　第9話。ポイヤックを抜け、サンテステフに突入した雫。夕日の丘で、豊多香の幻影と出会いますが･･･　懐かしいというだけで、雫は何かをつかんだ訳ではありません。で、次号、いよいよゴールのようですが･･･長かったなぁ（爆何か悟るのかなぁ、雫。こんな程度のレビューで申し訳ない！次回は、#237「待ちわびる華たちは、ボルドーの道を照らして」今週登場したワインは。■　シャトー・コス・デストゥルネル■　シャトー・オー・マルビュゼ■　シャトー・トロンコワ・ラランド■　シャトー・モンローズ

  2010年01月14日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#77「王様の白ワイン」

  顧問契約を掛けた席でクライアントを怒らせてしまった権藤。彼を救うべくカナが出したワインは･･･。「ソムリエール」第七十七話。銀座V.B.編第十五話。久々の権藤先生に登場ですが、最近はカナが圧倒していて、先生のパワーも低下気味ですね。（苦笑で、今回はカナに大きな借りを作ってしまった訳ですが、こんな事で参る権藤先生ではありません。必ずやリベンジ（？）を果たすべく、また登場することを期待しています。（笑お話しは非常に解りやすく、ブルゴーニュの白の雄であるコルトン・シャルルマーニュを解説してくれ、最後は明治神宮まで話は広がるあたりは、中々興味深いところです。ただ、今回は権藤先生を救うというお話しだけに、予定調和が前面に出すぎ、少々物足りない気がしないでもない･･･。ただし、コラムと併せ読めば納得の回でした。単なるコルトン・シャルルマーニュの解説・紹介が目的ではなく、その背景を感じなければならなかったと･･･　気付かされました。コラムは【コルトンの丘】DRCのコルトンは興味ありますね。次号は1月20日（水）発売です。今回登場ワインは。■　コルトン・シャルルマーニュ　ボノー・デュ・マルトレ■　コルトン・クロ・デュ・ロワ　シャンドン・ド・ブリアーユ

  2010年01月08日

• 今週の「神の雫」#235「姫は100年の封印を解かれ、愛を知る」

  雫のメドックマラソンはその道のりの半分を超えた。ボルドー左岸編　第8話。引き続き、ストーリー的に新たな展開は全くありません。作者も同じパターンでのワイン紹介にマンネリ感はあるようで、色々手法を変えつつ見せ場を工夫していらっしゃる様子はうかがえます。が、しかし。面白くない。（爆結局、マラソンが象徴するように、ワイナリーを訪れても一瞬で、先を急ぐ旅です。飲んで、心象風景を一瞬描くだけで、お話しに厚みが無い。出来るものなら、一話一本で、心象風景を絡めた話を展開して頂きたいのだが、そこまで話を昇華させるのは、相当の苦労が伴う事も想像に難くありません。メドックのワイナリー紹介は良い企画だと思うんですけどね･･･。回を増す毎に高揚感も無くなって行くのはなんとも残念です。次回は、#236「サンテステフの丘は、バラ色の邂逅に包まれて」父の遺志を追うマラソンもいよいよ大詰め？今週登場したワインは。■　シャトー・ポンテ・カネ■　シャトー・ラフィット・ロートシルト■　カリュアド・ド・ラフィット

  2010年01月07日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#76「父のクローバー」

  同窓会でV.B.を利用した教師・通称「うつむき」はカナからキュヴェ・ボヌールのある仕掛けを聞き、後日結婚を目前にした娘と再びV.B.を訪れる。「ソムリエール」第七十六話。銀座V.B.編第十四話。いい話です。キュヴェ・ボヌールというワインは全く知りませんでした。中々、粋な仕掛けですね。ワインの方に凝った志向があれば、お話しも面白くなるのは当然で･･･っていうか、今回の話は、ワインの圧勝です。キュヴェ・ボヌールが無ければ、成立しないお話しですね。（笑その仕掛けとは･･･ワインコルクに刻まれたクローバー･･･何本かに1本、四つ葉のクローバーがあるって事なのです。残念ながら、出荷本数が極めて少ないため、キュヴェ・ボヌールを入手することは中々難しいようですが、運良くこのワインを入手出来、さらにコルクの刻印が四つ葉だったら･･･　もうそれだけで、そのワインの名の通り「幸せ」（ボヌール）ですね。クリスマスにはもう間に合わないかも知れませんが、この小ネタは使えます。どんな、一流ワインより、説得力のあるワインでしょう。（笑さ、皆さんもキュヴェ・ボヌール、探してみましょう。コラムは【ピノ・ノワール】ピノは良いですね。（短！次号は1月6日（水）発売です。今回登場ワインは。■　フーバー・ゼクト・ブリュット　ベルンハルト・フーバー■　ブルゴーニュ・ピノ・ファン・キュヴェ・ボヌール　パスカル・ラショー

  2009年12月24日

• 今週の「神の雫」#234「幼き者よ、テロワールを感じ紳士たる道を歩め」

  続く雫のメドックマラソン。雫はその中で父から受けたワイン教育を思い出す。ボルドー左岸編　第7話。ストーリー的に新たな展開はありません。引き続き、雫のメドックマラソンは続いていまして･･･父親とのメドックでの思い出は蘇りつつある訳ですが･･･なんとも･･･　話が希薄です。雫、復活のためには、父親からのワイン教育の真意を思い出す必要性はあるのかも知れませんが、そんなものはキッカケだけ与えれば、あとは脳内発酵で済むはず。ここまで、メドックワインを飲まないと話は成立しないのか？いや、作者の本音はワイン業界の頂点、メドックの一流ワイナリーを紹介することにあるように思えてなりません。もっと言うなら、そんな一流ワイナリーで接待（？）を受けたという自慢話。（苦笑それを象徴する台詞もありますね。「ワインの故郷　ボルドーの地で」いつから、ワインの故郷はボルドーになったのでしょう、（苦笑先号までは、ワイナリー紹介もお祭りとして面白いと思ったのですが、今週の登場ワイン3本。　そして飲んだのはたった1本だけ。あまりにも、情報量が少なすぎることが不満の理由、その１。そして２つめは、そのワインが格付け５級だったこと。作中では150年前の格付けの有効性は説いてはいますが、それでも登場するワインは全て格付け。（苦笑何故に、ブルジョア級格付けワインは登場しないのでしょう･･･結局は格付け奉信主義って事なのでしょうか。これは、結局、先の自慢話を裏付ける根拠にも繋がり、ストーリーの希薄性に輪をかける事となってしまっています。残念！！至極！！今後、メドックマラソンでの登場ワインに期待しつつ、今日はここまで。次回は、#235「100年の愛を持つ北ポイヤックの小高き城」今週号も合併号です。次号は1月7日（木）の発売です。今週登場したワインは。■　シャトー・ラグランジュ■　シャトー・ベルグラーヴ■　シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト

  2009年12月24日

• 今週の「神の雫」#233「サン・ジュリアンの癒しの風は、戦士の帆に力を授け」

  6km地点を過ぎ、雫は思い出のあるシャトーを廻っていく。ボルドー左岸編　第6話。雫のメドックマラソンは、まだ全体の1/4だそうで･･･と言うことは、あと2回はメドックのシャトー紹介が続くという計算です。不満？　ありませんよ、全く。たまには、こういうお祭りも良いものです。できれば、雫のメドックマラソン終了後に、巻頭カラー折り込みポスターで、雫のメドックマラソンMAPを付けて頂きたい。もちろん、心象イメージ付きで。（笑そうしたら、ワインの売上げもドッカ～ン！と･･･　ならないか？ストーリーとしての進展はありませんが、メドックのシャトー巡りは面白い。上のポスターに留まらず、いっそのこと、本にして、ボルドー格付けワイン全てを心象風景で語ってしまうくらいの企画にしても面白いかも知れませんね。まぁ、その心象風景は、私たちには見えないでしょうけど。（苦笑次回は、#234「幼き者よ、テロワールを感じ紳士たる道を歩め」今週号は合併号ですので、次号は12月24日（木）の発売です。年末ですねぇ（笑今週登場したワインは。■　シャトー・ベイシュヴェル■　シャトー・グリュオ・ラローズ

  2009年12月10日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#75「二軍の帝王」

  陣の旧友である熊田はプロ野球選手で、2軍では好成績を残しつつも1軍で結果を出せない選手だった。引退を悩む熊田に、陣とカナが説得を始めるが･･･。「ソムリエール」第七十五話。銀座V.B.編第十三話。お話しは、ソムリエールの常套手法。悪くはありませんでしたが、ちょっと物足りなさが残りました。カナのお薦めワインで単純に解決とはいかなかった今回。私も、野球の１軍とワインの格付け１級ってのは、なんか比較の対象がずれているような気がしていたら、陣がスッパリ同じ感想で切り込みました。で、最終的な解決は、カナのボケ。凄いですね、ワイン漫画なのに、主役はあくまでも人間です。このあたりは流石ですね。無理無性に、何が何でもワインじゃない。コラムは【三つの格付け】ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュの格付け方法の解説。格付けに頼らないワインも良いですね。（笑次号は12月16日（水）発売です。クリスマスプレゼント用ワインの登場！？今回登場ワインは。■　シャトー･ムートン･ロートシルト■　シャトー・ソシアンド・マレ

  2009年12月04日

• 今週の「神の雫」#232「朝靄に目覚めし駿馬、獅子の逞しさを抱きて駆けよ」

  雫の独りメドックマラソンは多くの伴走者を伴い開始された。立ち寄るシャトー毎にワインを味わいながらマラソンは続く。ボルドー左岸編　第5話。雫、飲みまくり。（苦笑フルマラソンしながら、こんなにワイン飲んで大丈夫なのか？（漫画だから！：爆）実際のメドックマラソンでも給水所でワインは振る舞われるようですが･･･それはあくまでも沿道の給水所で行われるもので、当然ワイングラスではなく、さらにその量も極少量のようです。お間違いの無いように･･･　間違える訳無いですね。（苦笑ということで、マラソンはしていますが、内容のは先号の延長で、メドックのシャトーやワインの紹介に留まっています。で、どうやら、次号で雫は何かをつかむみたいですね。しかし、このまま、第八の使徒とは行かないと思いますので、幕間話はまだまだ続きそうに思います。次回は、#233「サン・ジュリアンの癒しの風は、戦士の帆に力を授け」雫のメドックマラソンは続きます。今週登場したワインは。■　シャトー・ベルグラーヴ■　シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン■　シャトー・レオヴィル・ポワフィレ■　シャトー・レオヴィル・ラスカーズ■　クロ・デュ・マルキ

  2009年12月03日

• 今週の「神の雫」#231「ポイヤックの甘いソルベ、懐かしき眼差しを添えて」

  雫の独りメドックマラソン前夜、豊多香を知る人々との盛大なパーティが催される。その中、雫は子供の頃からワインを飲んでいたことを知る。ボルドー左岸編　第4話。カーズ氏ご本人登場に続き、続々とご本人登場です。私は全く知らない方々ばかりですが･･･（当然さらには、褒め殺し状態とは言え、ご本人の前で「神の雫」ワールドを展開。周囲も大絶賛！　これはおそらく取材旅行中の作者本人の体験であることは想像に難くないです。（笑そして雫に強力な過去が明かされました。実は、雫はワインを子供の頃から飲みまくっていた。（笑そしてその種類は、遠峰をも凌ぐものだった。本人が気付かなかっただけで、シャーベットに姿を変えたワインを、豊多香によって夜毎レストランで口にしていたと言うことです。ま、フローズン状態で、どこまでワインの風味が分かるものか･･･　それは「神の雫」ワールドでは大した問題ではないと言うことでツッコミは遠慮しましょう。いずれにしろ、シャーベットワインの味を思い出すことで、今後の遠峰との勝負には絶大な後ろ盾になりそうです。さらに、ワインを口にしていたことを思い出しただけで、状況は今までとなんら変わらないという現実にもツッコミは入れないようにしましょう。（爆ストーリー的には然程進まなかった今回ですが、久々に登場ワインに食指を動かされる内容でした。次回は、#232「朝靄に目覚めし駿馬、獅子の逞しさを抱きて駆けよ」雫の独りマラソンで何をつかむのか！？今週登場したワインは。■　シャトー・ド・ロウガ・キュヴェ・デュ・グラン・ペール■　ローラ・カンボン・ラ・プルーズ■　シャトー・ドーフィネ・ロンディロン

  2009年11月26日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#74「引き継がれる思い」

  以前、V.B.を潰した元凶である陣が再びV.B.に在籍していることを知った景山はV.B.の閉店を決意する。最後の客として現れた景山に対してカナが出したワインは･･･「ソムリエール」第七十四話。銀座V.B.編第十二話。久々に良いお話しでした。やはり前話と2話で一括りでしたね。そして、景山の気になる一言。「そうまでしてお前は　カナにこの店を･･･」この言葉から解るのは、景山の亡くなった奥さんは、カナに対して非常に厚い愛情を持っていた･･･ジョン・スミス･･･足長おじさんは景山？久々に「ソムリエール」の本筋に関わるヒントが出てきました。カナを取り巻く人々には、まだまだ謎が多いです。簡単ですが、本日はここまで。（爆コラムは【ロバート・モンダヴィからのメッセージ】モンダヴィの人となりがうかがえる、良いお話しでした。　次号は12月2日（水）発売です。今回登場ワインは。■　メニル・トラディション　アラン・ロベール■　クロ・サン・テューヌ　トリンバック■　コンティニュアム

  2009年11月20日

• 今週の「神の雫」#230「豊穣なるジロンド川、畔には悠久の絆を実らせて」

  フランス、ボルドーに渡った雫は、偶然立ち寄ったレストランでカーズ氏と再会する。ボルドー左岸編　第3話（第七の使徒編終了時からカウントします）おっと！まさかのジャン・ミッシェル・カーズご本人の登場！何なんだこの展開。（笑まぁ、ご本人登場以外はさしてストーリーの進展はなく、とりあえず、カーズ氏のサポートで独りメドックマラソンが行われることになりました。で、何てタイミングの良さ！先週コメント欄で盛り上がった（？）神の雫の設定年は何時なのか、今は何月なのかの問題。様々な憶測を展開しましたが、あっさりと日付が出てきました。雫の次の出社日が10月13日。2007年ヴィンテージのワインが出てきている以上、やはり神の雫の話は今2009年でしょう。色々とご意見はあるでしょうが、ヴィンテージにも重きを置くストーリー展開である以上、こういう設定を取らざるをえないでしょうね。次回は、#231「ポイヤックの甘いソルベ、懐かしき眼差しを添えて」雫の独りマラソン開始！？今週登場したワインは。■　シャトー・オルム・ド・ペズ

  2009年11月19日

• 今週の「神の雫」#229「遠き日の優しき香りに、踵を返して」

  仄香に呼び出された雫は、使徒捜しを放棄した時点で、「神の雫」は誰にも探せない謎の存在になると聞かされる。うわぁハードル一気に揚げてきました。こうなって来ると、孤高の存在は「神の雫」ではなく、作者の精神状態だとも思えるのですが･･･。まぁ、話としては雫と遠峰の競い合いの中でしか「神の雫」の存在にたどり着けないってのは面白いのですが、これでますます「使徒」「神の雫」は一般の我々にはほぼ無関係で、単なる神咲豊多香が「２人の息子に託した思い」としてのみ、その絶大な効力を発揮する存在という位置づけが明確になってしまいました。こうなってくると、もうこの後の使徒は作者の思いのまま。「誰も文句は言わせない」宣言がなされたも同然です。（苦笑それにしても･･･「ワインはボルドーから始まったと言っても過言じゃないもの」というみやびの台詞。過言です。　というか全くのデタラメです。一体、何が伝えたくてこういう台詞を吐かさせたのか･･･絶対、作者だって知っているはずなのに･･･次回は、#230「豊穣なるジロンド川、畔には悠久の絆を実らせて」おや、フランス編第２部開始でしょうか？そして、雫はボルドーでメドックマラソン参加するのでしょうか（爆今週登場したワインは。■　コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ　テタンジェ

  2009年11月12日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#73「マリアージュの罠」

  V.B.に、料理とワインの相性が悪いという客からの指摘が多く、原因を探る喧嘩の中、過去に犯した陣の罪が明らかにされる。料理とワインの相性を探るカナが見つけた結論とは･･･「ソムリエール」第七十三話。銀座V.B.編第十一話。まず、「甲州きいろ香」の登場を挙げるべきでしょうか。（笑神の雫でも二話を使って、故富永氏へのオマージュ的な扱いで登場しました。遠峰の格好良さが際立ったお話で、どちらかというとソムリエール的な展開でした。それに比べると、今回のソムリエールでの「甲州きいろ香」の扱いは、かなり実務的で、ワインに夢を持たせるというよりは、ストーリー展開上必要なファクターとして扱われています。「神の雫」Vs.「ソムリエール」は、読者（私のみ？：笑）の方が過敏になっているのかも知れませんが、ことごとくそのワインの扱いで対立する立場にあるのも事実です。「甲州きいろ香」の実態に迫ることなくロマンだけを感じさせた「神の雫」「甲州きいろ香」に託す夢は無いままに存在意義をさらりと見せた「ソムリエール」個人的感想としては、本編だけなら「神の雫」、本編＋コラム＋今月のワイン込みで「ソムリエール」が面白かった。　ってな感じです。最近、ソムリエールのレビューでは毎回書いていますが、ちょっと本編の熟成度が足りていない気がしています。今回のお話も、喧嘩→和解の流れも早すぎ、マリアージュの掘り下げ方もあっさり、登場ワインの扱いも日常レベル。当然のことですが、今回のお話のタイトル「マリアージュの罠」ってのは、魚介類と白ワインの相性って事ばかりでなく、陣と祥、カナの人間としての相性という意味合いがあったと思うのです。そこの部分の掘り下げがいささか不足していたのでは無いでしょうか。ま、今回暴かれた陣の過去が、次回以降の展開に絡んで来るようですので･･･今後の展開に「期待！」　って事で今回は「妥協！」（笑コラムは【香味への人為的な関与】私はハーブのニュアンスをもつワインも好きですね。次号は11月18日（水）発売です。今回のお話が引き金となって･･･陣の苦悩が。今回登場ワインは。■　クローズ・エルミタージュ・ブラン・レ・メゾニエ　Ｍ. シャプティエ■　クードレ・ド・ボーカステル・ブラン　ドメーヌ・ペラン■　甲州きいろ香　シャトー・メルシャン

  2009年11月06日

• 今週の「神の雫」#228「諦観か敗走か、辛辣にスパークする心の猛り」

  第七の使徒決戦で完敗した雫は、使徒決戦からの撤退を決意する。第七の使徒編総括話が続くかと思いきや･･･遠峰の見続けたフィルムと、第七の使徒との繋がりは謎のまま完結となりそうです。で、使徒捜しを諦める雫に、仄香のアプローチ。そして、またまた悪意ある策略を廻らす西園寺と小林。中々興味深い伏線が･･･と思うんですが、この作者、長期に渡る伏線はお嫌いのご様子で、あっさりとこの幕間話で決着するんでしょうね。（苦笑とりあえず、今回は新たなお話のスタートということで、種まきの回でした。それにしても、川俣さんが雫達の喧嘩を止めるために掛けただけに登場させられた「クリスタル」はあまりにも可哀想な･･･次回は、#229「遠き日の優しき香りに、踵を返して」今週登場したワインは。■　クリスタル　ルイ・ロデレール■　コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ　テタンジェ

  2009年11月05日

• 今週の「神の雫」#227「涙に濡れる杯に、芸術の芳香をそっと添えて」

  遠峰は第七の使徒に至った訳を語り、雫はロベールから２人の選んだワインは「今のお前たちそのものだ」と宣告される。その夜、モノポールでやけ酒を飲む雫の前に、その２本のワインが出される。第七の使徒編、第十七話遠峰本人の口から、第七の使徒の選択に至るロジックが明かされました。その論旨を私なりに昇華しますと･･･装飾を排除する流れで起きたモダンデザインが主流となる中、それに反抗する潮流アール・ヌーヴォーが出現し、ガウディはその代表的な人物だった訳ですが、オーストラリアにはその流れはなく、ニューワールドの中ではアメリカが唯一その流れを汲んでいる。ってな内容だと思います。まあ、ここでアール・ヌーヴォーの何たるかを語る必要は無いと思いますので、興味ある方はご自分で調べて頂くとして･･･　確かに、ワイン界でいうニューワールドの中では、アメリカはアール・ヌーヴォーを強く意識した国ではあります。　いや、ティファニーはその潮流の旗手的存在であったとも言えます。そして、30年ほど前にデザイン界では、アール・ヌーヴォーと同じ思考背景をもつ、ポスト・モダンなる概念が産まれ、バブル経済に沸く日本でもその一翼を担う建築家が多数輩出されました。　以降混沌とした時代が続いていますが、ワイン造りに於いては昨今の流れがまさにアール・ヌーヴォーやポスト・モダンに通じる息吹を感じさせるのは確かです。このあたりの流れ、時代背景などから、第七の使徒の「芸術性」という切り口は「アリ」なのかなと一瞬思えたのですが･･･ちょっと待ってくださいね。第七の使徒は、多民族の人々。人の力によるワイン造りがテーマだったんじゃ無かったのでしょうか。2人とも途中までは、その線でワイン探ししてましたよ。（苦笑雫はもちろん、遠峰が見続けたワイン造りのフィルムは、「芸術性」とどんな関係があると言うのでしょう。そして、豊多香の真意である、各使徒に込められた2人の息子たちへのメッセージは一体何だったのでしょう。これまでの使徒は豊多香の人生をトレースすることで、豊多香自信の生き方を息子達の誤解を解くように語られてきたと思います。また、ローベールが言った「今のお前たちそのものだ」という言葉と、遠峰の解説を併せ見ると、雫は恵まれた環境にあり、ただの「発見」でワインを語っている。という解釈ができそうです。第七の使徒、折り返しに至って、豊多香は自分の人生ではなく、息子達の人生が何たるかを語り始めたと考えるべきでしょうか。それにしても、弱い！第七の使徒の根拠が･･･豊多香の意志が見えないです。最後に、ロベール死亡フラグが立ってしまった件。雫がオーストラリアで見た豊多香の影はあっさり豊多香本人であった件。併せ持って、どうやら設定まで覆すようなどんでん返しは無く、ベタなドラマ展開で行くようです。（笑次回は、#228「諦観か敗走か、辛辣にスパークする心の猛り」おや？第七の使徒編総括はまだ続くのでしょうか？落ち込む雫が豊多香の意志を見いだしてくれれば、第七の使徒がもう少し理解が出来るのかも知れません。今週登場したワインは。■　アモン・ラ・シラーズ　グレッツァー■　ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラーズ　シネ・クア・ノン

  2009年10月29日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#72「不屈の味」

  青果卸を職業にする桐島は、新規取引を得るためV.B.でシャトーマルゴーを振る舞う。相手から騙されたことを知り、消沈する桐島にカナは「不屈の味」のワインを出す。「ソムリエール」第七十二話。銀座V.B.編第十話。う～ん、また今回も漫画としては不完全発酵。（苦笑題材が題材ですからね･･･　どうしても事実説明がメインになってしまうのは仕方ないことでしょうか。もちろん、その題材は興味深い物で、日本に於けるワイン造りの歴史、延いてはワインの歴史にも繋がる内容です。そして、奇しくも「神の雫」で決着を見た「人」が造った芸術性を問う「第七の使徒」を一歩深いところで突き詰める内容の話となっています。悲しいかな、ワインを飲んで「サグラダ・ファミリア」や「アンコール・ワット」は心象風景として見えてきませんし、「神の雫」をキッカケに登場したワインを飲んでも、せいぜいセパージュを意識する程度のワイン好き止まりが精々ではないでしょうか。結局、「オシャレなワイン」という領域でしかワインを感じられないのは、私もどっぷり同類。日本酒を飲んで、銘柄や生産地域、使用酵母は意識できても、何年の何号樽が･･･とか。カスクがあれば思わず注文してしまう嗜好はあっても、そのＮｏ．による味わいの差は明確に記憶できていなかったり･･･ワインも同じ。セパージュやテロワール何て所は漠然と意識できても、ワイン造りの背景までは面倒で･･･（苦笑ヒュー・ジョンソンのワイン歴史紀行は何度も見ましたが、「へ～っ」とか「なるほど」って程度の感想ばかり。（爆ま、何が言いたいかって。軽薄な酒ばかり飲んでないで、きちんと味わう姿勢も大事なんじゃないかと。「神の雫」の軽いノリも良いんですが、今回のソムリエールみたいな話も前向きに捕らえないといけないな･･･　という自戒のお話でした。「神の雫」のレビューと違って、こちらは読まれる方も少ないようですので、今回は思い切り自分中心で書いてみました。（苦笑繰り返しますが、漫画としては題材の消化が甘いと思います。が、この手のモチーフは今後も是非、お願いします。コラムは【葡萄樹の交配と交雑】ワインを味わうための知識というよりは、農業分野かなといった印象。ワインは農家が造って来たという歴史を感じます。次号は11月4日（水）発売です。マリアージュの嘘･･･大いなる難問。　面白そうです！今回登場ワインは。■　シャトー・マルゴー■　深雪花　岩の原ワイン

  2009年10月23日

• 今週の「神の雫」#226「百年の長き眠りが覚める、聖なる朝に」

  第七の使徒決戦の場、遠峰に続いて雫が選んだワインが開けられた。しかし、雫がそのワインに見た心象は･･･。第七の使徒編、第十六話第七の使徒はシネ・クア・ノンでした。leroyさんが最初にこのワインを使徒として予想されたのが、第七の使徒編第3話。なんと、使徒に関する記述が明かされた翌週！　遠峰がカリフォルニアに渡った話の時でした。いやぁ、なんともお見事でした。＞leroyさん雫の敗因はまだ明らかにされていませんが、そもそも、太陽ビールワイン事業部の面々と試飲したワインに最初からアメリカ産は含まれていませんでした。これは、河原毛部長の指示によるもので、アメリカ以外を飲んで、何も感じないようだったらアメリカ産のワイン･･･という論理です。しかし、雫は、河原毛の用意したトルブレックの中に使徒に繋がる芸術性を見いだし、渡豪を決意しました。その時点で、雫の勝ちは無かった訳です。（苦笑で、カリフォルニアで列車に乗ってワインを飲み、あとはワイン造りのフィルムを見続けた遠峰の勝利。オーストラリアで「カンザキ」の影を見つけた雫はアンコール・ワットへたどり着く始末。こうなってくると、気になるのは「カンザキ」の存在ですね。#224コメント欄で、れきさんが指摘された、「カンザキ」は豊多香の弟という解釈が、非常に面白みを増してきます。今まで豊多香に兄弟があったかどうかは語られていませんでしたが、もし、存在するのなら、ストーリー的にも深みが増してきそうです。ただし、遺産相続の問題とかもややこしそうですが。（苦笑さて、真相は次週明かされるのでしょうか。次回は、#227「芸術の芳香とスパイシーな涙を、癒しの杯へ」第七の使徒編、総括話です。遠峰の勝因が明らかに･･･今週登場したワインは。■　アモン・ラ・シラーズ　グレッツァー■　ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラーズ　シネ・クア・ノン

  2009年10月22日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#71「過去からの贈り物」

  友人の苦境を救いたい新米弁護士の福原は、自らの歓迎会と称しV.B.でその友人と上司の川島弁護士を引き合わせる。彼女らの持ち込んだワインを飲むことを拒む川島弁護士に対しカナが言った言葉が川島の記憶を呼び覚ます。「ソムリエール」第七十一話。銀座V.B.編第九話。おやおや、弁護士はワイン嫌いではありませんでしたね。先号の予告は何だったの？･･･（苦笑で、今週も全体的なお話の進展は無く。日々V.B.に訪れるお客様のお話でした。ストーリーはイマイチかな。（爆福原と友人の話よりも、川島弁護士と彼の父親の話をメインにしたほうが良かったかもしれません。コラムの「古酒」と絡めたお話ですが、少々発酵度合いが薄いようです。あと、銀行支店長への策略は明かす必要無いと思います。川島弁護士が福原に親密にアドバイスしているらしき絵があれば充分かと･･･あまりに簡単に説明できる内容では軽く見えますし、残りの尺も足りないのなら、もっと凄い裏技があるように感じさせるだけの方が効果的かなと思った次第です。コラムは【古酒の取り扱い】先日、古酒のコルクを折りました。（爆次号は10月21日（水）発売です。久々のカラーだそうです！今回登場ワインは。■　シャトー・ムートン・ロートシルト■　キアンティ・クラシコ　サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ■　ペルカルロ　サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ

  2009年10月09日

• 今週の「神の雫」#225「奏でられし時の五線譜、ともに歩みゆく者たちよ」

  第七の使徒決戦の場、先手は遠峰。彼の選んだ第七の使徒候補は･･･第七の使徒編、第十五話いやぁ～、あっさりと遠峰はシネ・クア・ノンでした。leroyさん、ポン太さんが当初から推されていたワインです。お二人とも、お見事！遠峰側の描写は、途中を端折られましたので、ワインの検証はなかなか難しい所ですが、先週のコメント欄でも書いたとおり、シネ・クア・ノンは今回の使徒の定義を満たしています。さらには、雫がもってくるであろう、アモン・ラのインパクトに対抗できるカリフォルニアワインは、やっぱりシネ・クア・ノンってあたりが妥当でしょうか。（苦笑あと、今週気になったところは･･･雫のワインがデキャンタージュされていたこと。（笑お、おまえいつの間に･･･今日は、台風でグチャグチャなので（？）ここまでで失礼！。雫の選んだ第七の使徒候補は、たぶんこれです。■　アモン・ラ・シラーズ　グレッツァー次週は取材のため休載です。最後の最後で、待たされますね。（苦笑今週登場したワインは。■　ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラーズ　シネ・クア・ノン

  2009年10月08日

• 今週の「神の雫」#224「尖塔への入り口は、未曾有の静けさの中で」

  第七の使徒対決に自信満々で帰国した雫は、ワイン事業部メンバーの前で遠峰とは異なる候補だろうと予想する。ロベールと仄香の電話でも、二人の候補ワインが異なるだろう事が語られ･･･　そして決戦の場へ。第七の使徒編、第十四話予想通りの急展開で決戦の場へ突入！1つ忘れていたことは、使徒決戦の前夜を描く事を作者が好きだったこと。（苦笑当然、雫がバロッサで見た光景は謎のままです。皆さんそうだと思うのですが、実は、端折られた部分が一番知りたいのですよね。（笑まぁ、見たい部分を隠すのは、ストーリー展開の手法としてアリでしょうけど･･･。ワイン探しミステリーの見地からも「神の雫」を楽しんでいる、このサイトにお集まりの皆さんは、当然、不満ですよね。雫が見た光景と第七の使徒との繋がり。本来一番丁寧に描いて欲しい部分です。ただし、今回、雫側からは大きなヒントが出されました。エチケットに関して、木戸 が言った「凄えオーラがビンビンッスね！」河原毛の言った「おそらくこの名前は「神」を意味するはずです」この2つです。前からのオーストラリア、バロッサ・ヴァレー産のシラーズ種をメインセパージュとするワインという流れと合わせ考えると、これしかありません。雫の選んだワインは■　アモン・ラ・シラーズ　グレッツァー方や、遠峰は寝てます。よって、大したヒントは無し･･･　あ、西園寺 が言ってました。「明日までにこのワインですって！？」相当入手困難なワインなのでしょう。それくらいしか分かりませんので、私は予想をパス！（爆そして、意味深な会話を交わす、ロベール＆仄香仄香は最初から勝負は付いていたと言いますが･･･じゃ、どちらの勝ちか･･･伝説の人物「ケント・仲川」を求めて渡米した遠峰は、期待を裏切る彼の実態に驚かされつつも、彼の撮り貯めたフィルムからヒントをつかみます。そしてそれはケント・仲川氏をも驚かせるワインだったようです。自らのインプレッションで渡豪した雫は、そこで父親の影を見つけ、そこから得たヒントで候補を選びました。オーストラリアで豊の足跡を見つけた時点で、雫勝利のフラッグは立っていると思うのですが･･･　いかがでしょう。第七の使徒のテーマが何か、人と人との繋がり･･･　そんなような内容だったのなら、この流れで雫の負けでは、バロッサ・ヴァレーで見た光景は全て「無駄」だったと言うことで、さらに豊多香の行動の意味すら無くなってしまうと思うのです。ただ、仄香が雫を援護するように、バロッサのエグザイルを飲んでいたあたりがミスリードなのかどうか･･･。楽しみに、次号を待ちます！久々の長文でした。（笑次回は、#225「奏でられし時の五線譜、ともに歩みゆく者たちよ」なにか、最終回のようなタイトル。（笑今週登場したワインは。■　トルブレック・ウッドカッター・シラーズ■　エグザイル　コロニアル・エステート

  2009年10月01日

• 今週の「神の雫」#223「蜃気楼ゆらめく樹々が語りし夢は」

  雫はナディアの父親から聞かされた「カンザキ」が15年前に見ていたという畑で父親の姿をみる。遠峰は仲川氏が撮り貯めた、ワインに関わる人々のフィルムを見続け、1つのアロマに至る。第七の使徒編、第十四話急展開？このまま決戦に突入の予感。当然、雫が葡萄畑で見た二人の影の正体と、遠峰がエアデキャンタージュ（？）していたワインの正体は謎のままで･･･先週、今週と中々雰囲気のある絵が並んでいます。仲川氏の味覚障害は、二番煎じ的な感は否めませんが、全体の流れは良いと思います。ただ、使徒のヒントは全く示されていませんが。（苦笑お陰で、予想は出来ないまま、もしかしたら次号は決戦となるかも。（爆次回は、#224「尖塔への入り口は、未曾有の静けさの中で」今週登場したワインはありません。

  2009年09月24日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#70「呪いのワイン」

  後輩たちとV.B.を訪れた愛たちを相手に、人見知りの祥は苦闘を強いられる。ワインの勉強を始めようと、V.B.のセラーから祥が選んだワインは･･･「ソムリエール」第七十話。銀座V.B.編第八話。今回は祥の人となりをご紹介。（笑感動はありませんが、ほのぼのと良いお話です。V.B.のメンバーは、しっかりしていそうで、実はカナと同類。おまぬけな一面をしっかり誇示してくれる、愛すべき人たちです。「呪いのワイン」が実在するかどうか、そんな事はどうでも良くて。（苦笑ただ、カナには「呪い」は無かったようで･･･「呪い」すら撥ね除ける、カナはすごいって事で、今回はここまで。コラムは【ドクター・バロレ・コレクション】広義の方で良いので、飲みたい！（笑次号は10月7日（水）発売です。ワイン嫌いの弁護士･･･　カナの懐柔術に期待！今回登場ワインは。■　ロマネ・コンティ　D.R.C■　ドクター・バロレ・コレクション・ヴォーヌ・ロマネ　フランソワ・マルトノ

  2009年09月18日

• 今週の「神の雫」#222「赤き黄昏の地平線に、朋友は輝いて」

  雫達はナディアの父親と和解し、15年前に現れた「カンザキ」という男の話を聞かされる。第七の使徒編、第十三話誰もが予想できた、最もベタな展開です。（苦笑が、しかし、個人的には今回のお話は好きです。独りよがりの展開とも思えますが、全体を通して漂うのは郷愁と、男のロマン。（爆久々にオキモト女史の絵と、語られる話の内容がマッチした感じです。で、第七の使徒。雫はバロッサ・ヴァレーのシラーズって事で確定でしょう。大御所、ペンフォールドやトルブレックはすでに出てしまっていますので、有名所ではグリーノック・クリーク、ケーズラーあたりでしょうか。だだ、豊多香が訪れた15年前ってのも微妙な数字で、その時点ではすでにオーストラリアの著名な造り手は評価を得始めていたと思うのですが･･･。次号のタイトルを見る限り、今回の続きで雫達の話が来るようですので、もっと詳しいヒントが出るかも知れません。次回は、#223「蜃気楼ゆらめく樹々が語りし夢は」」今週登場したワインは。■　シャトー・ラフィット・ロートシルト

  2009年09月17日

• 今週の「神の雫」#221「紅蓮の炎よ、宿るは悪しき心善なる魂か」

  放火された「エメラルド・フォレスト」を救うべく、雫達はナディアの父親に協力する。第七の使徒編、第十二話雫の鼻が、はじめて人の役に立ちました。その内容の真実味（漫画なんでね：笑）はさておき、こういう展開はアリだと思います。テイスティング（それもワインに限った）だけに発揮される、ニュータイプの能力では･･･　やっぱり飽きられます。今後は、是非、雫のスーパー能力の役立て方に色々な活路を見いだしてください。ワイン漫画じゃなくなってしまう･･･で、エメラルド・フォレストのメンバーのチームワークに、第七の使徒の命題である「人の力」を見いだした雫ですが、おそらく次号で、雫が神咲ジュニアで、エメラルド・フォレストの人々も神咲豊多香は大好きで･･･　みたいな展開になるんでしょう。そして、あとは第七の使徒へ一直線。メンバーが懇意にしているワイナリーなのか、エメラルド・フォレストでかつて豊多香が残したヒントがあるのか･･･さら、いよいよ雫の下に使徒降臨の予感です。あぁ、もし私が作者なら、雫が使徒の正体の気配を感じたところで、もう一回遠峰サイドの話に戻しますね。（爆先はまだ長いのか！？次回は、#222「赤き黄昏の地平線に、朋友は輝いて」今週登場したワインはありません。

  2009年09月10日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#69「秘密のワイン」

  陣からの提案でV.B.でも料理を出すため、和食の王子として有名な西川の店を訪れる。その夜、V.B.に来店した西川と見習いの祥。　カナがスカウトしたのは･･･「ソムリエール」第六十九話。銀座編第七話。今回も実務編。（笑１つ気がつきました、城アラキ氏は、ちょっと感動の良い話を作る腕前は周知の事ですが、長編の中での説明的プロット話は、あまり得意ではない。（笑コラムの方のヴァン・スクレの話は、結構感動的でいい話なんです。で、もちろん、その背景はきちんと押さえてストーリーも構成されているのですけど･･･　今回の話は祥がV.B.のスタッフに加わる事がメインのようで、最後のコマがストップモーションにならない。話全体が、実務処理に終わっている感じです。出来れば、毎回、最後のコマはストップモーションを感じさせる、感動が欲しいのですが、それは欲張りすぎでしょうか。（苦笑まぁ、何はともあれ、V.B.のスタッフも徐々に充実し、これからが楽しみではあります。ってことで、怒濤の銀座編にはならず、レスポワール編同様の癒し系感動話がこれからも展開することは確定ですね。コラムは【バイオダイナミクス私感】コラム本文はさておき、今号のワイン、特にヴァン・スクレの一節が良いですね。おっと、忘れていました。ソムリエールのワインリスト、10巻までキチンとメンテナンス入れました。当然の事ながら、番外編も網羅しています。次号は9月16日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ディ・ヴァン・スクレ　フランソワーズ・ベデル

  2009年09月04日

• 今週の「神の雫」#220「翠玉の反目の樹は雄々しく繁りて」

  ナディアの父親は「エメラルド・フォレスト」というエコ・ヴィレッジの主宰として、日本がオーストラリアで行う森林伐採に強い反感を持っていた。立ち寄ったバーで雫とみやびは、「エメラルド・フォレスト」への放火を相談する男達を見掛ける。第七の使徒編、第十一話ナディアの父親の日本嫌いは森林伐採が原因でした。日本の製紙業界の問題は、ここでは触れないこととして。（苦笑（私は紙の裏までキッチリ使って、無駄なプリントは一切しない程度のエコ人です）どうやら、ナディア父と神咲父は知り合いのようで･･･さらに、雫達がナディア父たちの危機を救うことで、和解に至る段取りのようです。で、おそらくは、ナディア父の知り合いのワイナリーを紹介され･･･何て言うのが一番ベタな展開ですが、どうなるでしょう。あと、シラーズが第七の使徒のメイン・セパージュであることは決まりと考えて良さそうですね。次回は、#221「紅蓮の炎よ、燈るは悪しき心善なる魂か」今週登場したワインは。■　ラフィング・マグパイ・シラーズ・ヴィオニエ　ダーレンベルグ

  2009年09月03日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#68「最後の客」

  いよいよ、最初の月末となり、景山は会計士の増田を伴ってV.B.に現れる。自分の娘とカナをダブらせた増田は、理想主義のカナに厳しくあたるが。ブラインドテイスティングで負け、カナや景山の話を聞くうちに･･･「ソムリエール」第六十八話。銀座編第六話。あれ～、折角の初回月末が、緊迫感薄いままに終わってしまいました。このまま、大きなイベントもないままに、レスポワール編と変わらないゆるい系の話で行くのでしょうか･･･。まぁ、嫌いじゃないですけど。（笑ただ、今回のお話は、カナが苦労して苦労して･･･　でも黒字じゃなくて･･･　で、最後の最後までジタバタして･･･　って感じじゃなきゃダメじゃないでしょか？カナ、苦労しているように思えない。まぁ、それがカナのキャラなのかもしれませんが･･･　ちょっと間延びしてます。今回は最後のコマも甘いし。（苦笑コラムは【スペインのルネッサンス】プリオラート4人組出現のお話です。　伝統を守れば良いと言うものでもなし。次号は9月2日（水）発売です。今回登場ワインは。■　バルバレスコ・アジリ　ブルーノ・ジャコーザ■　シャトー・ソシアンド・マレ■　エルミタージュ・ルージュ　ジャン・ルイ・シャーヴ■　ガバ・ティント　テルモ・ロドリゲス

  2009年08月21日

• 今週の「神の雫」#219「目映き微笑みの陽光と褐色の重き影」

  雫とみやびを出迎えた太陽ビールオーストラリア支社ワイン事業部のナディア。彼女の父親は、大の日本嫌いだった。第七の使徒編、第十話普通の人はまず、支社へ挨拶に出向きます。社会人としてのマナー、つ～か、人間として常識です。しかし、観光旅行しかしていない上に、そう言うモノには興味が無いので描きません。支社への挨拶は抜いても、現地の食事は真っ先にレポートします。これは、旅行モノの掟ですが、どちらかと言うと、自慢したいので真っ先に載せています。そして、必ず、雫達を歓迎しない人物が身近に現れます。この人物は、この先の展開で、間違いなく雫達の良き協力者になります。懐柔することで使徒への路が切り開けます。小学生からも「ベタ」な展開だと言われますが、これ以外の展開は頭の中にありません。今回は以上です。（爆死次回は、#220でタイトルは未定です。次号は作者取材のため休載だそうです。珍しく、宣言付き休載ですね。（笑今週登場したワインは。■　グランジ　ペンフォールド■　リザーブ・シラーズ　ジェイコブズ・クリ－ク■　トルブレック・ウッドカッター・シラーズ■　クレアヴァレー・シラーズ　キリヒル

  2009年08月20日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#67「好き・嫌い・好き」

  銀座のトップホステス愛の惚れた相手は花火師の一輝。ハッキリしない一輝の心を確かめるためにカナが出したワインは･･･「ソムリエール」第六十七話。銀座編第五話。銀座編、急展開の後、お話は一休みの感。古典落語「紺屋高尾」を借景に、銀座に咲いた純愛物語。妙にほのぼのとしたお話に、上手くワインを絡めて、さらにはカナの素養を匂わせるお話でした。私は「落語」が好きって訳ではありませんが、「落語がらみのお話」は大好きでして･･･（笑ミムラの「落語娘」、国分太一の「しゃべれども しゃべれども」、「タイガー＆ドラゴン」なんてドラマもありましたね。どれも良くできたお話で、「落語」を絡めることで独特な世界観が広がります。じゃあ、落語を聞けばいいじゃないかと試してみるのですが、落語だけを聞いても、ついて行けない。（爆笑う箇所やどうひねって落としているかは理解できるのですが、頭ばかりで理解してしまうんでしょうね。で。　本編「紺屋高尾」も聞いたことはあります。染物職人が花魁に惚れて、3年間給料を貯め、お大尽に扮して会いに行きますが･･･次にいつ会えるかと花魁に聞かれ、3年後･･･ってな感じで自らの身分を明かしてしまいます。花魁もすでに彼の「手」をみて、身分を偽っている事には気付いていましたが、3年も自分の事を一心に思っていてくれた事に感動し、年季が明けたら結婚することを約束。そしてひたすら待っていた職人の所に、約束通り花魁が現れ、店を継いだ2人は店を大繁盛させるお話です。ソムリエールの2人がその後どうなるか。ま、これは語る必要も無いのでしょう。　語らないことの美学ってのも、頭では理解できます。（笑良いお話ではありましたが、「銀座編」で始まった緊迫感の在る展開も期待しています。コラムは【サンジョヴェーゼ】前回のお気楽な雰囲気とは打って変わって、極めてまじめなサンジョヴェーゼ考察でした。次号は8月19日（水）発売です。今回登場ワインは。■　ブラン・ド・ブラン・ブリュット　ユリス・コラン■　マーマ・ノン・マーマ

  2009年08月07日

• 今週の「神の雫」#218「新しき世界に咲き乱れる花たちよ、我が許へ」

  雫は第七の使徒はオーストラリア産と考え、オーストラリアへと旅立つ。第七の使徒編、第九話雫はオーストラリア行っちゃいました。え？カリフォルニアが第一候補だったのでは？それ一切飲まずに、オーストラリア行っちゃって良いの？飲んでからでも、遅くは無いと思うよ。どうせ、一本で総括しちゃうんでしょ？（苦笑遠峰と雫の候補が異なる展開は面白いのですが、ちょっとオーストラリアへのリードは力業が過ぎた感じは否めませんね。トルブレック、それもウッドカッターズ・シラーズを一本飲んだだけで、オーストラリアと決めてしまう。話数が限られる中で、やむを得ないのかもしれませんが、とにかくニューワールド・ワインを総括したがる雰囲気が隠しきれません。この展開では、残りの使徒に２度とニューワールドの登場は無いと思えてきます。ちょっと寂しいですね。第六の使徒から始まった、雫・遠峰、別路線展開の話です。遠峰はカリフォルニア、ナパバレーにターゲットオン。雫はオーストラリア。雫の登場を待ち望んだのですが、展開がアバウトすぎて第七の使徒の予想が出来ません。（爆トルブレック飲んで、オーストラリア行きを決めたなら、まんま、ラン・リグで良いじゃん･･･　なんて思うのですが･･･。ウッドカッターズ・シラーズを飲んで、サグラダ・ファミリアの影を見なかった以上、トルブレックのラインナップは全て消えたと思って間違い在りません。わざわざオーストラリアへ脚を伸ばした以上、今さら、ペンフォールドを持ってくるとも思えませんので、作者が現地で見つけたニューカマー・ワインの線が濃厚です。考えてみれば、遠峰はカリフォルニア。　雫はオーストラリア。とても贅沢な展開です。（笑普通に考えたら、第八の使徒へ片方回せそうです。それをしないって事は、ますますニューワールドワインは、今回の第七の使徒のみって事でしょう。次回は、#219「目映き微笑みの陽光と褐色の重き影」です。今号が合併号ですので、次号の発売は8月20日です。今週登場したワインは。■　カテナ・サパータ・マルベック・アルヘンティーノ■　トルブレック・ウッドカッター・シラーズ■　マッキノンズ・シラーズ

  2009年08月06日

• 今週の「神の雫」は休載です。

  予定通り休載でした。休載頻度が増していますね。次回は、#218「極彩色の風に吹かれたる新世界」です。

  2009年07月30日

• 今週の「神の雫」#217「新しき手は内なるベールに包まれて」

  遠峰はケント・仲川に第七の使徒の心当たりを尋ねるが、彼はもうワインは飲んでいないと言う。雫達ワイン事業部の面々は、アメリカ以外のニューワールドワインを持ち寄り第七の使徒を捜す。第七の使徒編、第八話「ニュージーランドは無しという判断でよろしいかな？」「ピノ以外のニュージーランドのワインでいいものはないんですか？」爆笑の会話です。ニュージーランド産のワインを一本飲んだだけで、その国のワインを総括しています。同様に、チリも南アもなし。たった4本のワインで、ニューワールドを全て語ろうという無謀なお話でした。（苦笑次話で本間が何処の国を持ってくるか解りませんが、どうやら第七の使徒はアメリカ、ナパ･バレー産は決まりです。あと、みやび一押し、ネイピアは日本には殆ど入ってきていないようですね。検索しても購入は海外のサイトからしか出来ないようでした。今週は以上です。（爆次回は、#218「極彩色の風に吹かれたる新世界」です。例の法則で、次号は休載です。今週登場したワインは。■　ピノ・ノワール　クラウディー・ベイ■　ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン ■　ネイピア・レッド・メダリオン

  2009年07月23日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#66「ワイン嫌い」

  広告代理店勤務の持田は、ワイン嫌いな桐野サキをワインのＣＭに使うべく、V･Bのカナに助けを求める。後日、V･Bで催されたサキを交えたワイン会でカナが用意したワインは･･･「ソムリエール」第六十六話。銀座編第四話。怒濤の展開を見せてきた銀座編もちょっと一休み。別に、場所がレスポワールでも出来たお話です。（笑ネタは在り来たり。登場させたワインも無難に納得。この話の流れなら当然出てくるようなワイン。で、お話がつまらないかと言えば、良くできてます。何度も繰り返して、もう言わなくて良い！って言われそうですが、最後の一コマのために描かれたようなお話です。ソムリエールのレビューを読んでくださっている方は、当然お気づきだと思いますが。レビューを雑誌発売日当日にアップすることは、しないようにしています。（実際には、発売日一日前にはコンビニに並んでいます）神の雫は発売日当日の午前中にアップしていますが。（苦笑その差は、ソムリエールはレビューを書くまでに、何度か読み返し、日を改めて読み返し、その後で書くからです。私の中で、それに値する価値があると感じているのです。単純に、感性が合っているだけって事かも知れませんが。（苦笑そんなこんなで、今回みたいな話も好きですが･･･銀座編は、今までのような、激しい展開を期待したいです。折角、カナの環境が変わったのですから、レスポワール編でも出来たお話は、時折の箸休め程度だと嬉しいですね。コラムは【ワインスクールにおけるマーフィーの法則】笑わせていただきました。コラムも今回は箸休め。（爆次号は8月5日（水）発売です。今回登場ワインは。■　リシュブール　アンリ・ジャイエ■　シャトー・ペトリュス■　シャルツホーフベルガー・リースリング・シュペトレーゼ　エゴン・ミューラー

  2009年07月16日

• 今週の「神の雫」#216「深紫の煙ただよう謎めいた木箱の中で」

  遠峰はサクラを強いられた品物を自ら競り落とした。オークション終了後のパーティで、オークション品の銘柄が明かされると･･･今回のお話で一つ解ったことがあります。「神の雫」はもの凄く脳内補完を要求されるお話だったのです。そうそれは、まるで開いていないブルゴーニュのグランクリュを飲むように。（笑さらっと読み流してしまうと、ローランは全ての高級ワインと似非ワイン2400本を入れ替えたのかと思えますが、まずココでつまずいちゃダメです。ローランが入れ替えたのはオークションのテイスティング用に特別に用意されたケースの中だけです。そして、安物ワインとして出品された問題のワインを、ホストとなる連中はテイスティングしていませんでした。遠峰はテイスティングしていました。実はそれが高級ワインだったわけですが、安物として出品されていましたので、会場にいたオークション参加者もそこに気付かなかったと･･･ちょっとココは苦しいですね、ブラインドオークションに参加するくらいの強者テイスターが、それを見逃すか？（笑ま、それは置いといて･･･そして、オークションで遠峰が競り落としたのはハイツだったので、ケースが違っていようが、ハイツが2400本手に入る訳です。解決方法としては面白い。だけど、これで良いのかな･･･なにか、しっくり来ないのは私だけでしょうか･･･そして、偶然会場に居合わせた、遠峰がカリフォルニアを訪れた本来の目的である謎の人物。　ケント・仲川。彼が「第七の使徒」のキーマンみたいです。二人を引き合わせるためのネタがこのブラインドオークションだったと考えれば、まぁ良しって所なのでしょうか。お～い雫！　生きているか！？おまえに動いてもらわないと、使徒予想が膠着してしまうんだ～！次回は、#217「新しき手は内なるベールに包まれて」です。今週登場したワインは。■　ハイツ・マーサーズ・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン　ハイツ・ワイン・セラーズ

  2009年07月16日

• 今週の「神の雫」#215「黒き闇の銃口と青く閃る咆哮と」

  遠峰はローランを人質に取られ、オークションでサクラを強いられる。え～っと、以上です。（爆やっぱり、これで終わっちゃダメですよね。（笑「第七の使徒」とは無関係のように思える話です。ローランは200ケース2400本のワインをたたき割るのかと思ったのですが、その場で精算と言っているので、オークションに出されるワインはすべてトラックに積み込まれたのでしょうね。一方、遠峰は他の人に迷惑を掛けないように、全て自分で買い取るような雰囲気ですが、それじゃ、当たり前すぎて面白くない。きっと、なにか見返す手段を持っているのでしょう。なんだか、レビュー書くのが面倒なほど安っぽいお話で･･･次回、驚かされるような逆転劇がなければ、どうにも納得できない展開です。さらに、「第七の使徒」へどう繋げるのか。次回は、#216「深紫の煙ただよう謎めいた木箱の中に」です。今週登場したワインはありません。

  2009年07月09日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#65「欠かせぬ者」

  カナはV･Bに客として訪れていた、かつてV･Bで働いていたことがあるという蓮見の接客の才能に魅せられ、彼を雇うことにする。「ソムリエール」第六十五話。銀座編第三話。銀座編･･･なんだか良いですね。本編の謎なんか、ぜ～んぶ放って置いて、銀座編は突き進むのです。（笑とっても潔くて、全てが新鮮で面白い！勝手な読みですが、きっとこの銀座編が終わる時には、本編の方の謎にも迫る何かが用意されているのでしょうね。で、早速現れた謎の人物、蓮見 陣 25歳。25歳でここまで悟りきった男の過去に何があったのか･･･口コミだけで続々と客が訪れるV･Bってかつてはどんなお店で、壁に掛かった肖像画の女性は何者なのか･･･当然、謎ばかりの中、カナの今までの持ち味を活かして、すごく魅力的に描かれています。この設定、蓮見はイケメンで、絶対映像化を狙っています。（笑で、シネ・クア・ノン（作中ではシネ・クエ・ノン）の登場です。神の雫、第七の使徒候補として、leroyさん、ポン太さんが押しているワインですが･･･時に、「神の雫」に当て付けるような姿勢が見え隠れする「ソムリエール」（そう感じているのは私だけかも？：笑）もしかして、城アラキ氏も「神の雫」を読んでいるのでは？だったら、今回のシネ・クア・ノンの登場はもの凄く深い！というか、漫画、コラム、おまけに「神の雫」の使徒先取りまでやっているのだとしたら、この仕事はほとんど天才の領域だと思います。ま、使徒先取りが無くても、シネ・クア・ノンの登場は必然的であり、ドラマチックです。根拠のない、使徒ドタバタ劇とは作品の次元が違う。（苦笑コラムは【似非ワイン通になる方法】滅茶苦茶、面白い！でも、通して読んだ感想は、ワインの知識を通して、ソムリエと無言の会話も交わせるんだなぁってこと。　ワインの知識は、上手に使いましょう。それにしても、今回の漫画の内容と、コラムの内容のバランス感覚は素晴らしい。付かず離れず、良い緊張感ですね。次号は7月15日（水）発売です。今回登場ワインは。■　シャルドネ　ハミルトン・ラッセル■　アトランティス・Fe2O3-1a　シネ・クア・ノン　

  2009年07月02日

• 今週の「神の雫」#214「長閑な葡萄畑に忍び寄る、黒き影は」

  遠峰とローランはワイン・トレインを降りたところ、拳銃を持った男達に囲まれる。やっぱり、遠峰とローランはまだワイン・トレインに乗っていました。（笑何往復したかは、さておき。前回、Parker the 3rd さんからコメントいただいたサイトの情報によると、今回飲んでいるワインも、ワイン・トレインのワインリストには無いものばかりですね。お話の流れの都合上、ローランが無知で聞き役。　遠峰の蘊蓄に終始しています。登場するワインは、カルトワインのオンパレード。見ているだけで、お腹がいっぱいになりそうなくらい、豪華なラインナップですが、当然その中に「第七の使徒」は含まれていないようです。まさかとは思いますが、この話を読んで、ワイン･トレインに乗るため渡米する人がいたら･･･　漫画だからって事で済むんでしょうかねぇ。ワイン･トレインのソムリエが、遠峰達が話す日本語を理解していたなんて事とは次元が違うような気がしますが。それにしても、雫は出てきませんね。これ、神の雫始まって以来の事かも。雫が出てこないと、使徒予想が次の段階に進めません。（苦笑あと、余談ですが･･･ leroyさん、ポン太さんの「第七の使徒」候補　シネ・クア・ノン が「ソムリエール」で登場しました。不意にワインバー経営を任された主人公が、有能なギャルソンが自分の店で働いてくれるよう口説くために「欠かすことのできない何か」という名のワイン、シネ・クア・ノン をサーヴします。コラムの【似非ワイン通になる方法】も面白かったし、今週の「ソムリエール」はお薦めですよ。（笑次回は、#215「黒き闇の銃口と青く閃る咆哮と」です。今週登場したワインは。■　オーパス・ワン■　ハーラン・エステート■　スクリーミング・イーグル■　ヘリテイジ・コレクション・カベルネソーヴィニヨン　ロバート・モンダヴィ■　カベルネ・ソーヴィニヨン・スペシャル・セレクション　ケイマス■　プライベート・リザーヴ・カベルネ・ソーヴィニヨン　ベリンジャー

  2009年07月02日

• 今週の「神の雫」は休載です。

  予定通り休載でした。雫はインフルエンザにかかったそうです。（嘘遠峰はワイン・トレインで何往復もしているそうです。（マジ次回は、#214「長閑な葡萄畑に忍び寄る、黒き影は」です。

  2009年06月25日

• 今週の「神の雫」#213「天才の恐れは突然、空の彼方へ忽然と消え」

  遠峰とローランはナパ・ヴァレー・ワイン・トレインで第七の使徒捜しの旅をする。第七の使徒への迷いを抱く遠峰は、ローランの感性に癒される。今回は「第七の使徒」への遠峰のスタンス現況説明と、最近の作者流行パターン、ナパ・ヴァレー観光案内でした。登場したワインは多いのですが、第七の使徒へのアプローチと言うよりは、単なるワイン紹介に終始していまして･･･　直接的なヒントは見えてきません。う～ん、雫よ、早く動いてくれ。（笑全てのワイン探しは「シンクロニシティ」を本懐とする（？）雫ではありますが、そのダイレクトな使徒捜しは、勉強不足な私にとっては大きなヒントとなりますから。一方、第六の使徒あたりから使徒捜しのスタイルを変えた遠峰。その成果はイマイチですし、第六の使徒捜しで見せたミスリードで、少々不信感があります。　逆に今回は遠峰の勝利という大前提から、彼の足跡を追う方が正当なのかも知れませんが。(苦笑いずれにしろ、「第七の使徒」予想はかなり厄介な方向性を持ちそうな予感がする今号の展開でした。次回は、#214「長閑な葡萄畑に忍び寄る、黒き影は」です。いつもの法則によって、次週は休載っぽいです。今週登場したワインは。■　キュヴェ・キャスリーン　キスラー■　クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ■　エチュード・ピノ・ノワール■　カスク23　スタッグス･リープ・ワイン・セラーズ

  2009年06月18日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#64「見えない情熱」

  カナは景山が示す3つの条件のもと、銀座ワインバー「V･B」のオーナーとなる。「ソムリエール」第六十四話。怒濤の新展開。まさに怒濤です。単なるアルバイト・ソムリエールだったカナが一気に店のオーナーです。ただし、3つの条件が･･･１．V･Bに5年前の活気を取り戻すこと２．一ヶ月毎の〆で赤字になった時点でクビ３・カナ自身が成長すること１．３．は曖昧ですから、実質一ヶ月毎の〆が当面一番重要な課題となりそうです。この展開は、最近安定していた一話完結路線を打破するものです。悪く言えば、最近の路線では、カナは取り巻きにも恵まれ、ぬるま湯状態に置かれていたのですが、一気に緊張感ある立場へと追いやられました。そして、初日のお客さんは、これまた波乱を予感させる人たち。銀座という土地柄、こんな連中を相手に一ヶ月で黒字経営に持ち込めるのか･･･カナの武器は、V･Bの地下に眠る時価3億円のワインコレクション。なんだか、面白そうです。かなり、わくわくさせられます。願わくば、ソムリエール「V･B編」としてドラマ化を！（爆コラムは【地域性の形成】消費者の言い分、生産者の言い分。いろいろありそうです。次号は7月1日（水）発売です。今回登場ワインは。■　アルガブランカ・イセハラ■　プイィ・フュメ・バロン・ド・エル　ラドゥセット

  2009年06月17日

• 今週の「神の雫」#212「未知なるものへの旅は、君を連れて」

  「第七の使徒」の使徒を追う雫は、ワイン事業部の面々からのアドバイスを得て、的をニューワールドに絞る。遠峰はローランを伴いナパ・ヴァレーへ旅立つ。でしょ！？やっぱり、スペインなんて全く関係ないんです。当然、サグラダ・ファミリアも単なるネタで、そこを深く掘り下げるはずもない。先週のコメント欄で早々と使徒予想に参加したのですが、いきなり全否定！（爆死で、第六の使徒から絶好調のポン太さんの予想を裏付けるように、遠峰はカリフォルニアへ･･･今回もポン太の圧倒的リードで行きそうな予感。（笑それにしても、前々回、遠峰一家がカリフォルニアワインを飲んで、そのままの流れでカリフォルニアに行ってしまって良いものでしょうか･･･　あまりにも安直と思えるこの展開。こうなってくると当然、遠峰親子の会話が後々の伏線となっているのですよね。遠峰は仄香から第七の使徒の情報を得るために、3本のカリフォルニアワインを用意していたわけで･･･　つまり、使徒の記述発表前に、遠峰は第七の使徒がカリフォルニアだと確信を持っていたことになります。何故！？今まで、ニューワールドには否定的なニュアンスが強かった作者ですが、いよいよ使徒としてニューワールドワインの登場の運びとなりそうです。今回の話、一見ニューワールドを肯定するような展開に見えますが･･･　この作者、ホントにニューワールドが嫌い（フランスワイン第一主義）なんだなぁというのが随所にヒシヒシと感じられました。（苦笑言いたい事がハッキリ言えず、不完全燃焼気味ですね。そして次の段階の使徒予想となるわけですが･･･いきなりドミナスが出てしまいました。マーカッシンもすでに否定的に登場。ラスカーズの「鷹」からの繋がりでスクリーミング・イーグルってのは使徒の記述とは無関係に走りすぎていますし･･･（これも何故、ラスカーズを鷲とせず、鷹に止めたかの意味があるのかもしれません）まだまだ、カルトワインは沢山ありますが、今のところ記述としっくりくる銘柄が思い浮かびません。（汗まぁ、毎度の事ながら、予想はコメント欄でゆっくりやりましょう･･･（笑で、雫！コノスルはいつ飲んだ？（笑次回は、#212「天才の恐れは突然、空の彼方へと消え」です。雫は何処へ向かうのか？　それが一番気になるところです。今週登場したワインは。■　シャトー・レオヴィル・ラスカーズ■　ドミナス　ドミナス・エステート■　コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ ■　アタ・ランギ・ピノ・ノワール

  2009年06月11日

• 今週の「神の雫」#211「民の祈りと叡智は永久に絶えることなく」

  「第七の使徒」の記述が雫、遠峰、ロベール、みやび、西園寺、そして仄香の前で霧生によって明かされる。「このワインは　永遠の未完成　サグラダ・ファミリアである」サグラダ・ファミリア、これまた漠然とした内容ですね。（笑それにワインを飲む前の内容と、飲んだ後の内容があまりにもかけ離れています。おそらく前半の自信に満ちた若獅子の下りはあまり重要ではないと思われます。それは、「第七の使徒」が何か、すでに気付いている仄香の言葉「アントニ・ガウディ　もし彼が生きてここにいたら　私はきっとあの一本を振る舞うことでしょう」という所からも想像に難くありません。では「第七の使徒」のキーワードは何か･･･。最近の使徒記述は、ワインの特長を示す言葉がありませんからね。（苦笑さっぱり解りません。（爆素直にスペインのワインかとも思えますが･･･。しかし、「第二の使徒」モナリザがシャトー・パルメだったように、記述のモチーフとワインの産地は直結するとは限りません。という事で、現状は全く予想不可能です。来週からの雫の切り口を拝見してから、じっくり考えます。ただ言えるのは、サグラダ・ファミリアは（完成すれば）12本の使徒を表す塔を持つというところで、非常に面白い。まぁ、キリスト教を準えれば、12使徒は必ず出てくるお話ですけどね。（笑ちょっと気になるのは、皆が去った後の霧生弁護士の表情。なにやら思わせぶりです。次回は、#212「未知なるものへの旅は、君を連れて」です。お？今度はスペイン行きですか？今週登場したワインはありません。

  2009年06月04日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#63「青いワイン」

  レスポワールをクビになったカナは、スナック「純」で占い師・景山と名乗る老人と知り合う。彼から出された問題を解き、指定の店に出向いたカナを待ち受けたモノは･･･。「ソムリエール」第六十三話。まさかの急展開。先号の終わりには、単に「店を休め」と言われたカナが、そのままクビになってしまい。新しく出向いた店のオーナーがカナの父親の知り合いで、なにやら意味ありげな存在。しばらく、平穏な話が続き、本来の謎であるカナの父親の事や、カナのパトロンである「足長おじさん」からは遠ざかっていました。広げた風呂敷はいつかは収束させなければならないわけですが･･･今回の新展開は、さらに風呂敷を広げる方向性にありそうです。（笑しかし、なかなか面白そうな･･･カナの新しい勤め先は、閉店状態のワインバー「Ｖ・Ｂ」（ヴァン・ブルー）。色々と複雑な曰くがありそうな、オーナーの景山氏の存在も気になります。そして、カナが選んだラフルールの82年は、どんな意味を持つのでしょう。考えてみれば、スナック「純」の登場からわずかの間での急展開。片瀬を含めて、色々と裏での繋がりがあるようですね。今後の展開に大きく期待しています。コラムは【ワインの色】濃くなる「赤」と薄くなる「白」の色合いにはこんな背景があったのですね。次号は6月17日（水）発売です。今回登場ワインは。■　オイユ・ドュ・ペルドリ・レ・ショーメ■　シャトー・ラフルール

  2009年06月03日

• 今週の「神の雫」#210「多情か多恨か、血が繋ぐ新しき『使徒』の闘いへ」

  今週の「神の雫」#210「多情か多恨か、血が繋ぐ新しき『使徒』の闘いへ」遠峰は、仄香、セーラとハワイでワインを共にし、十二使徒の意味とこれからの使徒捜しについて語る。雫は本間の企画から、第七の使徒の重要さに気付かされる。先週予告されたタイトルを変えて･･･待望の「第七の使徒編」開始です。と言っても今回は序章。お互いのスタンスを確かめ合っただけですけどね。で、後は遠峰親子のワイン蘊蓄ですが･･･歴史的な流れとしては解りますが、ワインを輸出品と考えているのはフランスに限ったことではありませんね。（苦笑言わずと知れた事ですが、世界最大のワイン生産国はイタリアで、さらに世界最大のワイン輸出国もイタリアです。そして2008年には輸出量世界第2位であったフランスを抜いて第3位だったスペインが第2位になりました。今年もその位置が保たれるかどうかは別問題として、生産量からすればスペインの輸出に割り当てる比率はフランスより遙かに高いはずです。おそらく、作者はフランスワインはワインとして他国のモノとは別格と感じている。フランスワイン至上主義者でその優位性を数字で示したかったのでしょう。しかし、その根拠も過去のお話ということです。だから？いえ別に、何もありません。（爆実際私もフランスワインは大好きで、特にブルゴーニュ産には哲学的なものすら感じます。が、具体的にその根拠を示すことは、私のレベルでは到底出来ませんし･･･ただ、「フランスワインは良いよ～」と戯れている程度なのです。（苦笑さて、お話の方はいよいよ「第七の使徒編」へ突入。今回のお話で、次からの使徒のハードルは非常に高い存在になった訳ですが･･･その期待に応える、ストーリー展開を切望しています。それにしても、家族旅行先まで案内状を送りつけてくる霧生弁護士の用意周到さには敬服いたします。（笑次回は、#211「民の祈りと叡智は未だ途絶えず」です。「第七の使徒」遺書の公開！今週登場したワインは。■　シャルドネ・ザ・ジャッジ　コングスガード■　ピノ・ノワール・マーカッシン・ヴィンヤード　マーカッシン■　ザ・ライオン　ヘス・コレクション

  2009年05月28日

• 今週の「ソムリエール」　le vin#62「最高の白ワイン」

  会社を独立した山口は、元部下のＯＬ達からの誘いでレスポワールで食事をすることになる。世界最高の白ワインをオーダーする山口に片瀬がサーブしたワインは･･･「ソムリエール」第六十二話。ベースは　ソムリエ　vintage.47「最後のワイン」ですね。（笑ネタは同じですが、今回はそのネタをキッカケにして、カナの話に移行するようです。片瀬から店を休むように言われたカナ。ちょっと片瀬への反抗の仕方はいつものカナっぽくありません。そして、片瀬の真意は･･･次に繋げた分、今回のお話は感動が薄かったかな･･･。いや、「ソムリエ」と「ソムリエール」の志向の違いかもしれませんね。「ソムリエ」の時は、完全に一話完結で、ゲストキャラのその後まで描かれるのが常でしたが、「ソムリエール」はゲストキャラの心の変化までを描き、その後その人達の人生がどう変わったかは、その話の中では描かれない場合が多いように思えます。その分、最後の一コマが効いてくると言いますか、余韻が長いと言いますか･･･。大人のドラマとして、洗練されているように私は感じています。さて、問題は次週以降の展開。カナはどうなるんでしょう。コラムは【原産地呼称は誰のものか】スイスのシャンパーニュ村が可哀想です。次号は6月3日（水）発売です。今回登場ワインは。■　モンラッシェ　D.R.C■　ヌシャテル・シャスラ・ヴァランタン　ドメーヌ・ジャン・ポール・リュダン

  2009年05月22日

• 今週の「神の雫」#209「再会のときは放課後のグランドで」

  雫の中学の同級生、狭川は証券マンとしてワーカホリックな毎日を過ごしていた。雫はその生活を改めさせるべく、狭川をロベールに紹介する。またまた今週も、一話完結幕間小話です。う～ん、今回の見所は、ロベールのファッションくらいでしょうか。（爆ほかはこれと言って･･･それにしても、一話完結の連続は、何か狙いがあってのことなのでしょうか。そして、このパターンが良いと思う人がいるのでしょうか？私には、作者のストーリーテラーとしてのレベルの低さを露呈しただけに思えてならないのですが･･･こういう話でワインを紹介されても、そのワインを飲みたくならないんですよね、残念ながら。次回は、#210「ときには母を恐れぬ子のように」です。おやおや？まだ一話完結話が続くのでしょうか？今週登場したワインは。■　カベルネ・ソーヴィニョン・ナパ・ヴァレー　フロッグス・リープ

  2009年05月21日

• 今週の「神の雫」#208「不機嫌なワインを全力で振り向かせて」

  雫とみやびは、行き違いで喧嘩をしてしまう。心配する取り巻きの中、河原毛は仲違いのキッカケとなったワインで２人の間を取り持つ。今週も、一話完結幕間小話です。一話まるごと使って、雫とみやびの関係がネタにされるのは、はじめてのことですね。人間関係のドロドロした部分には一切触れない「神の雫」ではありますが、ドラマのエンディングを省みれば、こういった話も今後は随所に盛り込まないと、最終回はドラマティックにはならないでしょう。内容はいままでの雫とみやびの関係を再確認した程度。雫は天然系の恋愛不感症。　みやびは感情表現が下手な普通の女の子。それだけのことで終わっていますよね。（苦笑この２人の関係を劇的に進めるためには、ワンクール使って、お互い壮絶な喪失感を感じさせるような話を盛り込まないとダメでしょう。そう言う意味で、今回の話は中間確認として必然性はあると思いますが･･･軽い！なんて中身のないお話なんだ！（爆「ソムリエール」の一話完結の鮮やかさに比べたら、この内容は３ページあれば充分語れる程度のテンションしか無いです。テルマンシア 2002 と言うワインは、今やスーパー・スパニッシュに並ぼうかという高評価なワインで、今さらこんな安っぽい話のネタにされるようなワインではありません。前回のラ・ムトンヌでも書きましたが、紹介されているワインは間違いなく凄いんです。ただ、それに釣り合うお話が用意されていない感じが強いですね。全体の印象は、本末転倒。ワインに夢中で、漫画としての質は二の次になっています。次回は、#209「再会のときは放課後のグランドで」です。第七の使徒編はまだか！？今週登場したワインは。■　テルマンシア　ヌマンシア

  2009年05月14日

• 今週の「神の雫」は休載です。

  今週の「神の雫」は休載です。先号の予想通り、5月 7日発売号は休載でした。予告通りの休載を疑問に思われる方もいらっしゃると思います。（笑このサイトを長くご覧頂いている方はご存知と思いますが、巻末の次号予告に「神の雫」の文字が無い場合は、ほぼ確実に休載です。ごく希に、本編の最後に休載予告が載りますが、慣例からすると上のパターンが大半です。以上、タネあかしでした。（笑次回は、#208「不機嫌なワインを振り向かせて」です。

  2009年05月07日

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