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カテゴリ:小説
2007年8月発売文庫いにしえの神 姉崎探偵事務所
自分の持つ癒しの力が敵対する弓削(ゆげ)に利用されていることを悟った竜憲(りょうけん)は、折りよく訪ねてきた嘉神(かがみ)や蠱(こ)たちと共に、行方不明になった大輔(だいすけ)の捜索を始める。 やがて、探し当てたのは母・真紀子(まきこ)から竜憲へと託された藤の花の手紙。 そこから、弓削の異様な思惑を知った竜憲は、久方ぶりに怒りの感情を覚えた。 月読(つくよみ)としては動けない修一(しゅういち)、臥して何も語らない鴻(おおとり)。 唯一何かを知る蠱たちが、竜憲を大輔の元へと導く! 姉崎探偵事務所シリーズ最終巻。 霊感探偵倶楽部からのシリーズ完結です。 前巻で次で最後と宣言してたところから、それほど待たされることはなかったです。 最初に驚いたのは表紙、手繋いでる! ちょうど手の部分が帯に隠れてるところも、意味深でした。 発売日に買って読んでたんですが、ネタバレ全開で感想書きたいと思って、寝かせてました(笑)。 結局前巻で予想していた死亡エンドってことになるのかな? 竜憲も大輔も肉体を捨ててしまいました。 死んだと見せて、まわりの記憶からも消えてしまって、実は生きてましたっていうのが姉崎探偵事務所シリーズの最初だったんですが、さすがに、今度こそはっきりくっきり死んでしまった。 神様的には人間たちからの干渉を気にすることなくすごせる、ハッピーエンドってことになるんでしょう。 なんだかここにきてBLエンドになっちゃったようなちょっと複雑な気分。 霊感探偵倶楽部のシリーズ初期の頃に、大輔と竜憲がBL的な両想いになっちゃうと2人とも死んでしまうって作者がインタビューで答えてたんですが、まさかそのとおりになるとは。 納得いかないのは修一さんだよねー、子供押し付けられてるしさ。 オールスターってわりに、沙弥子(さやこ)に大樹(だいき)を返すところまで行かなかったなー。 絶対終章で、出てくると思ってたのに。 それでも彼女以外の主要な人は出てたから、まあオールスターと言えるか。 いつもだと、最後どうなったの?ってところで終わってて、次の巻でそこらへんのフォローから入るっていうのがパターンだったけど、完結なんだから、最後きっちり終わらせてくれよって思っちゃった。 主人公たちはきっちり終わってるけど、まわりがね。 なんだかんだ、文句言いながら修一が鴻と一緒に姉崎探偵事務所を続けていくような後日談があっても驚かない。 でも、それだと、神がかり的なことはできないからつまんないかもね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.25 14:24:31
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