『彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく』 雪乃紗衣
彩雲国物語(黎明に琥珀はきらめく)藍州から帰還した監察御史の秀麗に届いた、驚きの報せ。なんと、吏部侍郎の絳攸が投獄されたというのだ!罪状は、侍郎として、尚書・紅黎深の職務怠慢を止められなかったというもの。そして絳攸を追い詰めたのは、秀麗の天敵である御史・陸清雅。このままでは絳攸が辞めさせられてしまう!!この危機に、彼を弁護するため、立ち上がった秀麗だけど!?いよいよ絳攸の過去も明らかに!?彩雲国物語シリーズの新刊。前回で、楸瑛がお悩み状態から脱して、王様のところに戻ってきました。今度は絳攸の番です。なんかさー、最初の数ページ読んだだけで、またかーって思っちゃった。後から出てきたキャラが、すごい優秀な人で、前からのキャラがどんどんダメ化していくってパターンなんだよねえ。今回も、楊修が、実は絳攸の先生に当たる人で、すんごい人でしたーってやつ。そりゃあ、やみくもに新キャラ出すわけにいかないから、出てくるキャラは重要どころの王家関係とか、ライバルキャラ系の優秀な人になっちゃうのは当たり前なんだけど、それにしてもって思っちゃう。結局、秀麗ががんばって、絳攸を助ける話なんですが、吏部侍郎のままでいさせるのはもう無理なところまできてたので、なんとか、降格処分ですむようにできた程度。前回の「白虹は天をめざす」で絳攸は間に合いませんって、言われてたのがこれなんだよね。なんだか悠舜もうさんくさいぞーって思わせようとしてる気もする。いい加減、王位につける可能性のある人ってのを、教えて欲しいもんです。旺季以外にいそうだよね、このかんじだと。どんでん返しで、その人が出てくるって予想してるんだけどな、これだけ、思わせ振りにしてるんだから、そのくらいないと。謎っぽいことを、ちりばめてるので、先が気になって結局次も読んでしまうっていう罠にまんまとはまってます。絳攸と秀麗の、愛の告白は笑った。ものすごい両思いなのに、全く色気がないのが、この2人らしい。愛の告白と言えば、燕青もしてたねー、秀麗にずっとついてるって。燕青ファンが増えそうだ、ダンナにするなら燕青タイプだよね、やっぱり。