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2010.10.23
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 前回、東京都未記録のシママメヒラタアブが我が家の庭に出現し、更に、町の奥の方ではそれが多産している、と云う話をした。体長6mm程度の小型のハナアブだが、虫に興味を持っている者にとっては、目に付くのに充分過ぎる程の大きさである。東京都内に在住する「好虫家」の数は相当なものであろうから、これまで記録が無いと云うのは、やはり基本的に個体数が相当に少ないのだと思われる。それがこんな住宅地に多産していると云うのは、やはり今年は異常な年なのだろうか?

 そう思っていたら、また奇妙な事態に出っ喰わした。



サトクダマキモドキ(初齢幼虫)1


コスモスの花被に居たサトクダマキモドキの初齢幼虫

左の触角が途中で折れている

右下の黒い影はアブラムシ

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 先日、虫集め用に買ってあるコスモスの花弁(舌状花)に、キリギリス類の若齢幼虫が居るのを見つけた。体長は5mm程度、良く見てみると、以前掲載したことのあるサトクダマキモドキ(Holochlora japonica:キリギリス科(Tettigoniidae)ツユムシ亜科(Phaneropterinae))の初齢幼虫であった(他に2齢2~3齢もあり)。
 サトクダマキモドキは卵越冬で、初齢幼虫が出没するのは5月下旬、今頃はとっくに成虫になっている筈である。何故、こんな時期に初齢幼虫がいるのか??
 同じ虫を重複して紹介しないのがこのWeblogの基本方針だが、季節外の出現なので、特に掲載することにした。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)2


横から見たサトクダマキモドキの初齢幼虫

体側に太い黒帯のあるのが特徴

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 これまで、このWeblogでサトクダマキモドキのの双方を紹介しているが、雌の方は9月22日、雄は9月30日に撮影したものである。しかも、前者はもうかなり弱っていて、余命幾ばくもない、と云う感じであった。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)3


拡大してみたサトクダマキモドキの初齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 サトクダマキモドキは、産卵管にあるギザギザの部分で小枝に長い列状の傷を付け、其処に多数の卵を整然と産み付ける。かなり細い枝に産卵し、しかも傷が深いので、それより上部の枝が枯死することが屡々あり、果樹やバラ栽培などの園芸家には害虫として嫌われている。

 多数の卵を産み付けるのだから、孵化した幼虫も、以前紹介した様に、狭い範囲に多数が見られて良い筈である。しかし、今回はこのコスモスの上にいた個体1頭のみで、幾ら探しても他には見付からなかった。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)4


前から見たサトクダマキモドキの初齢幼虫

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 ところで、サトクダマキモドキはいつ頃産卵するのだろうか。Web上で調べてみると、既に8月下旬に新しい産卵痕が見付かっている例がかなりある。今は10月下旬、8月に産卵した卵の一部が、その後の高温でおかしな事になり、越冬せずに孵化してしまったものと思われる。


サトクダマキモドキ(初齢幼虫)5


オマケにもう1枚

(写真クリックで拡大表示)

(2010/10/19)

 サトクダマキモドキの幼虫は、以前観察した時と同じく、昼間は同じコスモスの花の上で一日中ジッとしていた。しかし、次の日の朝ベランダに出てみると、もうその姿はなかった。

 今頃はどうしているのか、次第に寒くなるこの時期に何時まで生きていられるのか、自然の摂理に従う意外に道はないが、些か気になることではある。







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最終更新日  2010.12.13 16:40:26
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