一昨日の日曜日夕刻に帰朝した。2ヶ月と3週間、ほぼ3ヶ月の出張であったが、その割には疲れていない。
さて、帰国後第1回目の更新である。時既に晩秋で、ヒラタアブ類やアブラムシの有翅虫以外は余り虫も見かけない。しかし、この時期にはコナラの葉裏に何かが居る可能性が高い。そこで、コナラの葉を調べてみたが、残念ながら、今年はコナラに余りアブラムシが付いて居らず、その補食者も殆ど居ない。ところが、コナラの根際に植えてあるサツキの上に妙な白っぽい物体を見つけた。一瞬、ナミアゲハかと思ったが、良く見てみると、ボロボロになったアカボシゴマダラ(Hestina assimilis)(タテハチョウ科:Nymnphalidae、コムラサキ亜科:Apaturinae)であった。
サツキの葉間に居た瀕死のアカボシゴマダラ
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(2011/11/29)
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まだ生きており、翅も多少は拡げたり出来るが、枝や葉に掴まってぶら下がる程の力はない。かなり大きいし、翅の幅も広いので、雌と思われる。
アカボシゴマダラは、在来種のゴマダラチョウと同様、エノキ類を食草とし幼虫で越冬する(アカボシの場合は3~4齢らしい)。恐らく、この成虫はとうに産卵を済ませ、余生を楽しんだ後、来る冬を前に、漸く死を迎えつつあるだろう。
多少は翅を拡げたり出来るが、翅はボロボロ
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(2011/11/29)
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瀕死のアカボシゴマダラは、以前掲載したことがある。これはこの辺りでは初見の記録の様である。また、発酵したバナナに
吸蜜に来た元気な個体も紹介した。従って、今回は、拙Weblogでは避けている重複掲載になる訳だが、まァ、他にネタがないので、御勘弁願いたい。
黒と白を基調とする中で、黄色い口吻が目立つ
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(2011/11/29)
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実は、前回の「お知らせ+シオカラトンボ(雌:ムギワラトンボ)」から、カメラもコムピュータも新しくなっている。今まで時間のかかっていた画像の調整もずっと短時間で終わるので、昨年の秋から溜まっていた画像をこれから少しずつ掲載して行こうと思う。乞う御期待!