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テーマ:ようこそ唐木の世界へ(249)
カテゴリ:木材豆知識
南洋材について
木材の輸入が盛んになり、国産の木材の利用率が目に見えて下がってきた頃、最も目立ったのは南洋材です。その頃は、南から船に積まれてくる木材の意味合いが強かったそうです。 南洋材という呼名は一般には“アジアの南方地域、すなわち、インド、インドシナ半島、インドネシア、フィリピンにかけて産出する材”を意味しています。 この域ではフタバガキ科が優勢で、フィリピンではその森林樹木の75%をこの科の種が占めているとされているくらいです。 南洋材というと、ラワンやメランチ類の話題になりがちですが、もっとも古い南洋材はシタンなどの唐木類だそうです。正倉院御物の工芸品のなかに、シタンを使ったものがあり、全輸入材のなかでは最古だそうです。 フタバガキ科 熱帯アジアの森林および木材を語るときに、この科を忘れることは出来ません。この科はアフリカおよび南アメリカにも分布するが、なんといってもアジアが主な分布地域です。 この科の三つの亜科のひとつであるフタバガキ亜科で、13属、約470種を含む。柿を思わせるような科名がついているが、何の関係も無い。科の名前は二つの羽根のある果実というものであって、この日本語をつけた人は、これをどうして柿としたのか不思議な気もしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/11/02 12:04:15 PM
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