カテゴリ:読書
先週、武田邦彦著「偽善エコロジー」幻冬舎新書を読んだんですけど、この本によればちまたで幅を利かせている「エコ」ってほとんどが詐欺みたいですね。それによって不当な利益を得られる人たちによるプロパガンダらしいです。
以下、武田邦彦氏の主張。 ・ペットボトルも紙もガラスも家電も、リサイクルなんてコストがかかるばかりで意味がないし実際ほとんどなされてない。唯一リサイクルが機能しているのはアルミだけ。 ・細かいごみの分別は無意味。生ごみと紙・ビニール・プラスチックは一緒に燃やしたほうが良く燃える。分別コストもかからないし生焼けが防げるので合理的。今の焼却炉はビニール・プラスチックが燃える際に出す高温に余裕で対処できる性能がある。「金属」と「その他」くらいの分け方で充分。 ・レジ袋はじゃんじゃん使うべき。石油から抽出された成分のうち他に利用のしようのない成分を利用して作るものなので、これができないとなると無駄に燃やすしかなくなる。エコバックみたいな余計なものをつくって資源を無駄使いすることにもなる。 ・割り箸はじゃんじゃん使うべき。国内で割り箸がつくれなくなったせいで端材が山に放置され、大雨の時に流木となって洪水被害を引き起こしている。 ・地球温暖化は事実としてあるが、人間の活動によって増えた二酸化炭素に起因する気温上昇分は全体の1/6程度なので、二酸化炭素排出量を減らしても温暖化は止められない。となれば二酸化炭素削減にかけるコストを、温暖化しても人間が暮らしていくための準備にかけるべきである。 ・南太平洋の島ツバルは海面上昇のために水没しそうなわけではなく、地盤沈下が原因で水没の危機に面している。 うへ~~~!びっくり 他にもたくさん書いてあるんですけど、とりあえず今思いついたものだけ書きました。 今年のお正月の新聞(読売)は地球温暖化の話が大々的に取り上げられていて、NHKスペシャルでもそれっぽい番組をやってるの見たし、テレ朝の特番でもそれっぽいことやってるのを見ました。 私は単純なので子供の頃、東宝映画「ノストラダムスの大予言」を見たときみたいに不安になってしまってたんですけど、どうもこれは純粋に金儲けとか政治の問題のようですね。天災じゃなくて人災。 それはそれで憂慮すべきことではあるのだけれど、人間が相手であるのならまだやりようがあるかな、と少し楽観的な気持ちになれました。 この件に関して、もうちょっと詳しく知りたいのと、別の角度からの説明も見てみたいので、引き続き彼の他の著作や他の論者の本も読んでみようと思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 20, 2008 01:53:09 PM
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