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カテゴリ:震災:心のケア
こんにちは。
友人のMakiさんから、また転載許可をいただきましたので転載します。 前記事にも書いていますが、 Makiさんは米国でスクールカウンセラー及びサイコセラピストの職業に付いています。 今回は日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、「グリーフ・セラピー」についてです。 グリーフとは英語で grief で、日本語にすると「悲しみ」です。 つまり、悲しみを克服して行く為にはどうしたらいいかという内容になっています。 ■転載ここから------------------------------------ グリーフ・セラピー ~悲しみから立ち直るために~ (更新時間 2011年03月20日03:47) 今回の被災の影響で今現在、大変な喪失感に見舞われている方や 家族、友達、ペット等を失った悲しみに打ちひしがれている方は大勢いると思います。 また自分がそのうちのひとりであることに気付かない人もたくさんいるでしょう。 家族や友人の安全が分かり、また無事に避難できたことを喜んだのも束の間、 訳のわからない不安感や怒りを感じている方もいるかもしれません。 グリーフカウンセリングやグリーフセラピーと言われる 専門的なアドバイスを受けられればよいのですが、 全員が受けることはなかなか難しいと思います。 トラウマが少しでも軽減でき、PTSDの発症を抑えられるよう、 家族や友人間で話を聞いたり、心を寄せ合ってお互いに癒しあい、 しっかりと立ち直っていけるように助け合いましょう。 以下、簡単に乗り越えるためのステップを紹介します。 1.亡くなった方や失ったものが現実であるということを受け止めること 今回の被災は信じがたいことであり、心のどこかで「これは現実ではない」とか 「どこかで生きているはず」「後で見つかるはず」といった気持ちが拭いきれないことにより、 「そんなはずはない」と心に鍵をかけてしまうことがあります。 これは後々妄想をかきたててしまい心への負担が大きくなりますので、 今、苦しくても辛くても、しっかりと受け止めるよう努力してください。 頭の中では分かっていても、心がついていかないことはよくあります。 突然にいろいろなものを失っているのですから、それは当然のことです。 しかし、心にしっかりとゆっくりでも働きかけることが大切です。 2.痛みを感じることは当然だと思うこと 大切な人や物を失った現実を受け止めることはとてもエネルギーのいることです。 精神的にも肉体的にも負担がかかることですが、 それだけ失くしたものの存在があなたにとって大きかったということです。 本当は私にとっては大したものではなかった・・・などという 過小評価で心の痛みを封じ込めるのではなく、 それだけ愛していた、大切だった、だからこそ苦しいし、 心が痛むのだということを認識してください。 3.大切な人がいない・物がない状況に少しずつ適応した生活をしていくこと 誰かが亡くなったとき、大切なものを失ったとき、生活自体が一変することがあります。 大切な人が亡くなった場合、一緒に生活し、御飯を食べ、 笑いあう人を失いひとりぼっちかもしれません。 家や仕事を失い、新たな場所での生活を強いられていることもあるでしょう。 ペットと遊ぶこともお散歩にいくこともできなくなった・・・ということもあります。 今回のような場合はそれが何重にも重なり、 自分が生きていることに罪悪感を感じ始める人もいるかもしれません。 でも、それは違います。生きている限り、新しい生活と出会いがあります。 そして新しい生活を築いていくこと、笑顔を取り戻すことは大切なことであり、 少しも罪悪感を感じることではないのです。 4.穏やかに落ち着いて故人や失ったものを思い出せる引き出しを心の中に作り、新しい生活に向かう自分を認めること 亡くなった人や失ったものの悲しみを乗り越え、新しい生活を始めたとき、 ふとそんな自分が不誠実なのではないかと思うときがあるかもしれません。 あなたの心の中に一生涯忘れることない人や物の想い出が残っています。 そして、今回のことを思い出すとき、心がチクッと痛むかもしれません。 でも、あなたは生きています。 あなたが大切にした人、物、ペットたちがあなたが不幸になることなど少しも望んでいません。 大切な想い出として昇華してもらい、あなたの人生をしっかりと生きてもらうことを望んでいます。 5.亡くなった人や失ったものに対する愛情をどうすればいいのか考える 大切な方が自分の目の前からいなくなったからといって、 あなたから向かう愛情を止める必要はありません。 想い出が心に蘇ってきたとき、愛し愛されていたこと、本当に心から大切にしていたこと、 大切にされていたことに思いをはせ、そのことに幸せを感じられるよう強い心を持ってください。 この過程は簡単なことではありません。人によっては何ヶ月も何年もかかることでしょう。 でも、すべての人がこの悲しみと現実の前に倒れるのではなく、 しっかりと受け止めて前に向かって進んでいくことが大切です。 急いで書いたので、文章を校正しておらず、 言葉足らずの部分や説明不足もあると思いますが、 少しでも参考にしていただければ幸いです。 ■転載ここまで------------------------------------ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/03/22 09:52:52 PM
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