7つの習慣の効果
昨日からの続きになるけれど、「7つの習慣」は本当に、参考になる。 今週は、英語の勉強が思うように進まなくて、ずっといらいらしていた。さらに、自分の英語の実力がどの程度伸びているのか、さっぱり自信が持てなくて落ち込んでいた。自分で自分に腹を立てていたのだけれど、どうしたら良いのかわからなくて、空を仰いでいた。 「7つの習慣」では、私的成功→公的成功→自己の再新再生の3段階を踏んでいる。自分ひとりで完結するか、それともひととかかわるかで私的成功、公的成功に分かれており、最後の「自己の再新再生」は、自分自身という最も大切な資源の維持の習慣である。 今、自分の置かれた環境を振り返って、本当に有難いことに、問題点のほとんどは、自分の内側にあることが分かった(こんなに恵まれた環境が手に入るとは、1年前の今頃、想像できただろうか!当時の私は不安で押しつぶされそうだった)。3月から6月まで仕事に励んだお蔭で、8、9月とつつましい生活を送っていれば、貯金を取り崩さずに何とか、生活出来そうである。2ヶ月間の自由な時間が、わたしの手の中にある。勉強場所も、自宅近くの大学の図書館(国立大学なので、部外者でも自由に利用できる)、勤務先の事務所、六本木ヒルズの図書館と揃っている。毎週土曜日の予備校の授業がひとつのバロメーターになっていて、そこに照準を合わせて勉強することが可能である。 時間も、勉強場所も手段も揃っているのに、どうして自分はこんなに落ち込んでいるのか。自分が主体性を持って問題解決に当たるにはどうしたら良いのか。それを見つけるために、ノートを広げて「自分の勉強について納得のいかない点」をリストアップしてみた。1 集中力が続かず、予定していた勉強をするのに、多大な努力が必要である。2 課題として取り掛かった教材の多くが、残り4分の1のところで息切れとなってしまっている。3 自分の覚えた英単語、英文法を有機的(つまり、書いたり話したりということ)に使いこなすことが出来ない。4 長文読解の問題で勘が働かなくなっている。5 夜、なかなか眠れない〈従って、生活のリズムがどうしても、夜型になってしまう〉。 この5つの項目の関係性を考えてみるとまず、1が原因で、3、4の問題点につながり、2に至っている。さらにそれがストレスとなって、5につながっていることが分かった。 それでは、1は一体何が原因で起きている事象なのだろう?その根本を探っていくと、「本当に自分は英語の壁を越えられるのか」という不信感に行き当たる。やはり、そうなんだ・・と思った。これがいわば、諸悪の根源である(笑)。自分が留学するのは、3,40年進んでいるアメリカの状況を知り、日本が直面している壁への対処の方法を学ぶこと、利害の衝突する多様なひとびとがどのように落ち着きどころを見出しているのかをこの目で確かめ、そのノウハウを自分で身に付けること、さらに、信頼できる仲間を作ること・・という目的がある。あれこれ考えて、やはり、留学しない訳には行かないと思ったのだ。しかし、自分に英語力が無ければ、すべては不可能になってしまう。自分に対する情けなさが込み上げる。この不信感を拭い去る、あるいは自分の中で解消するために、どんな主体性を発揮する方法があるのかを考えようと思った。 英語の壁を越えられるのか不安なのは、自分の勉強の成果を、目に見える形で確認していないからではないか。だから、以下の方法を考えてみた。1 勉強のスケジュールを細かく立てて、それを守ることを自分に約束する。2 自分の勉強したものを目に見える形で表にして、自分で達成感を味わう。3 TOEFL,GMATの受験予定日を決めて、それに向かって山を作る。4 志望校の要求する水準と自分の現状の乖離度合いを確認し、それが着実に縮まっていることを自分で確認する。 これだけの作業をするだけで、ずい分、気持ちのもやもやが晴れてきた。これも「7つの習慣」が優れている書物だからなのだろう。「飛躍の法則」のところでも書いたけれど、改めて、本の持つ力の大きさに唖然となる。これがたったの2,039円で手に入るのだから、何てありがたいことだろう。