テーマ:空手道(581)
カテゴリ:本番大勝負!!!
☆まずは一番辛かった準決勝からご報告します☆
それまでの疲労が蓄積し、ピークを迎えた準決勝。 本戦で引き分け、延長戦が決定した瞬間、 私は軽く意識を失いかけました。 「まだ、やるの?」 相手は少年部上がりの15歳。 私よりも先輩で、若さも経験も体力もずっと上です。 案の定、前半は完全に私が押され気味でした。 相手の方が手数も多く、蹴りも出ている。 私は前蹴りと下段蹴りが精一杯で、 上段蹴りを出す体力は全く残っていませんでした。 「もう負けでいい。早く終わりたい」 もうろうとした意識の中で、自分の声が聞こえました。 その時、遠くから、先輩の声が聞こえたのです。 「あと1分!」 練習中、何度もなんども同じ失敗を繰り返す私に、 優しく厳しく温かく、辛抱強く、 同じ技を丁寧に教え続けてくださったその先輩は、 初戦からこの試合まで、ひと時も離れず、 ずっと私の傍にいて、励まし続けてくれています。 お稽古終了後、自分の練習時間を削ってまで、 私の居残り練習に付き合ってくださった別の先輩は、 数組後に自分の試合が控えているにも関わらず、 私の試合中、ずっとコートの傍らから 冷静で的確なアドバイスを叫び続けてくれています。 その瞬間、私は覚醒しました。 この場で倒れてもいい。 今この瞬間に、全力を出し尽くして終わる! 気力だけを頼りに、最後の猛スパートをかけました。 徐々に周りの声援も大きくなっていって、 ウワ~ンと膨れ上がってくるのを感じました。 やがて、試合終了の合図があって、 副審と主審全員が、私側の腕を上げたのが見えました。 フラフラな足取りでコートの端に戻ると、 少年部の子供達やご父兄の皆さんが、満面の笑顔で 「すごいね!」「頑張ったじゃん!」「次は決勝?」 などと口々に声をかけてくれました。 先輩達は肩を叩いたり、足を揉んだりしてくれました。 「涙が出そうになった」と言ってくれた先輩もいました。 たくさんの熱い声援が、嵐のように私を包んで、 最後の力を、勇気を、私の全身に与えてくれました。 次に道場に行ったら、真っ先に 先生や先輩、道場生、少年部のみんなやご父兄の皆さんに 心からお礼を言いたいと思います。 ご声援、本当に本当にありがとうございました。 ←いつも応援クリックありがとうございます☆ 撫子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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