山海屋本舗

「今から立ち退かせてこい！」

　「燃やしてしまえ、建物。燃やして捕まってこい」

　どこの地上げ屋ですか？と思わずにはいられないセリフが飛び出したのは、なんと明石市長の口から。

　マスコミではもう大人気になってしまったようだ。

　そりゃそうだよな、現役の市長の発言だもの。

　録音されたという発言を聞いていたら、「まあ関西あるあるかなあ」とか思ってしまうのは関西での生活経験があるからだろうか。

　現職市長の発言として不適切であることは当然ではあるけど、なんかありがちな会話に聞こえてしまうんだよね。

　以前、「大阪ではノリで殺人事件が起きる」なんてぶっそうな冗談を聞いたりしたこともあるけど、私自身、会話の中では何度殺されたかわからんもんなあ。

　なにかと角が立ったときには二言目に「いわすぞコラ！」だもの。

　まあ、関西独特？の会話のノリはともかく、明石の件は市長を責めてばかりはいられないのではないかな。

　用地交渉が７年も進展していなかったというのはどうなんだろうね。

　しかも国道の交差点というじゃないか。

　よく、国から何もいわれなかったなあ。

　価格提示すらしていなかったっていうことは、交渉にも入ってないんじゃないか？と思われても仕方ないよな。

　まあ、考えられるのは買収予定の所有者が、難しい人であったということかな？

　でも、燃やしてしまえと言われて、翌月には契約しているというのだから、こうなるとちょっとタイマンだったのではないの？と言われてもしかたないよね。

　市長の発言だけを取り上げて大騒ぎするのもいいけど、もうちょっと報道の仕方は考えたほうがいいのではないかな。