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2019年03月12日
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カテゴリ:その他
3月11日はやってきたわけだが、8年とあって報道の内容もなんとなく雰囲気が変わってきたころ。

 前日まではやたらと福島の原発の話題が多かった。

 これはまだ解決できてない現在進行形のものだからな。

 しかし、地震、津波の被害はというと、すでに過去のものになっているようだ。

 が、なんか中途半端。

 復興の状況がそうさせるのかな?

 復興といっても8年前の姿に戻っているわけではないからなあ。

 津波の威力というのは、街の在り方に対する考えを大きく変えるきっかけになったようだ。

 災害に強いまちづくりということで、巨大な防潮堤ができてみたり、やまを削って平地をかさ上げしてみたり。

 何百年後かにこの地を発掘した人達がこの津波の痕跡を見出すのだろうか。

 復興に時間がかかっているというけど、これは当たり前。

 住む場所が無くなっただけなら、こんなに時間はかからない。

 生活自体がなくなったんだもの。

 住むところもなければ働くところもない。

 生活する空間すらなくなったわけで、それを取り戻すための資源があまりにも少なすぎたということだ。

 住む場所が無くなっても働くことができていれば、いずれ済む場所を取り戻すことはできる。

 働く場所がなくなっても住む場所があればとりあえずの生活はできる。

 しかし、どちらもなくなってしなったのではどうしようもない。

 津波ですべてがさらわれて、そこに戻ることもままならない人もいる。

 残念ながら我々はそうなったときの対応方法を考えてなかったということだ。

 で、タイトルの「震災を忘れない」。

 これは震災の悲惨さだとか悲しさだとかをいつまれも忘れないということではないと思う。

 テレビの報道では盛んに言ってるけどね。

 そんなもんはいつか忘れていいんだ。

 だけど、地震で町が無くなった、津波ですべてがさらわれた、そういう事実は忘れてはならない。

 それを糧に次に備えることが「震災を忘れない」ということではないかな?

 個人が身内を失った悲しみだとか、生活をなくしたくやしさだとかを記憶しているのをどうこういうつもりはない。

 それをみんなが共有するというのはなんか違うでしょ。

 それはその人のものであってみんなのものではないと思うのだ。

 共有すべきは、地震、津波があったという事実。

 そこにある被害の現状。

 そこから次への備えを導いていくことだと思う。





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最終更新日  2019年03月12日 05時59分19秒
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