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ウクライナ戦争もだんだんと先行きが不透明になってきていて、ロシアも戦術を変化させてきたのか、各地でウクライナ軍を押し込んでいるような感じだ。
対するウクライナ軍も対抗する戦力を増強させているみたいで、NATO各国、とりわけアメリカの武器支援が厚くなってきているようだ。 今回、日本もNATO側に立ってウクライナを支援しているのだが、最近になってロシアとウクライナに対する評価が変わりつつあるような気がする。 3月頃はまあウクライナ頑張れみたいな感じだったんだけど、ここにきてウクライナもええ加減戦闘を止めたらどうだ、とか、領土の割譲もやむを得ないのではないかとかいう意見も出ている。 当のウクライナがそういうのであれば構わんのだが、外野が言うことではないと思うんだけどな。 日本に置き換えて考えたら分かることだと思うが、仮にロシアが北海道に侵攻してきて北海道を占領されたとしよう。 そこで戦線が膠着して、本州の各地に攻撃が行われた場合、「北海道の割譲はやむを得まい」と言うか? 中国が沖縄に侵攻してきて沖縄を占領したときに「沖縄は中国へ」なんて言うか? あるいは、例えば、ロシア(または中国)の支配下にはなるが戦争を集結しようとなるか? たまたまアメリカは日本の国体を保持し、仮にも日本国民による国家運営を認めたから今があるのだが、ロシアや中国が同じようにすると思うか? そうそう、ロシアが残虐な仕打ちをしているというニュースが盛んに流れていたけど、最近はウクライナも同じことやっとるがな、という主張がされ始めた。 欧米が人権を叫んでいるとき、アフリカの国が「植民地政策でやりたい放題だったお前らが言うか」と言い出した。 ウクライナもロシアも元はと言えばソ連だし、欧米だって過去にはさんざんなことをしてきたのは事実だ。 それを言えば、中国だって過去の帝国が何をしたか、いちいち言うまでもなかろう。 どこの国だって過去を辿ればさんざんなことをしてるわけだ。 そうやってお互いの贖罪を暴露してロシアの行為を相対化しようとする動きがある。 しかし、はっきりさせないといけないのは、今、日本がウクライナを支援しているのは、ロシアが武力による現状変更を行っているからだ。 いろいろ枝葉が付いてきたみたいだが、基本は「力による現状変更を許さない」という一点に尽きる。 戦争なんてのは、なんだかんだ言って、お互いに言い分があるわけで、どちらが正しくて、どちらが間違ているということではない。 だけど、それを力で押し通すのは今の時代のやり方ではないということを絶対の正義として日本はウクライナを支援しているので、ウクライナがロシア領に攻め込まない限り、支援の理由はあるということだ。 戦況が長期化してきた今、この点を改めて確認しておくべきだな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月02日 05時49分40秒
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