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カテゴリ:育てる
田舎では人口がどんどん減ってきていて、このままだと消滅してしまう地域もある。
ということで、自治体では田舎の定住促進ということで、いろいろと対策をしているみたいだ。 田舎暮らしが素晴らしいとかなんとかで都市部からの移住を促しているのだが、多分、今のところ成功したところはないだろうと思う。 これ、よくよく考えてみたら絶対に成功しないものだと気づいたのだ。 例えば、100人くらいの人が住んでいる地域があるとするじゃない。 そこになにがしかの産業だのなんだのと、そこで暮らせるものがあれば、それを頼って移住する人もいるかもしれない。 しかし、そこには当然そこでのルールというか慣習というか、そういったものがあるわけで、そこで暮らすにはそういったものを受け入れていかなければならないわけだ。 実はここに大きな問題がある。 元からいる100人の人達は、新たに入ってくる人がその地域のルールなりを受け入れてくれることを期待しているわけだ。 つまり、元の住民は今ある環境を変えずに人が増えて欲しいと思っている。 が、新たに入ってくる人がそれらを受け入れるかどうかは分からない。 最初は受け入れるつもりでやっていても、なかなかそこになじめないこともあるだろう。 そこで変化を求めたらどうなるか。 まず拒否される可能性が高いってことだ。 そのときに100人対1人だとまあ多数に従うしかないわけだが、もしそこに10人が入ってきたらどうだ? あるいは、30人くらいだったら? 移住者が増えると、自ずから環境も変わってくる。 そして、元の住民もいつまでもいるわけではない。 たいていそういうところは高齢化しているので、10年、20年とたてば元の住民は減ってくる。 そのときまでに、移住した人がそこに馴染んでいればいいのだろうけど、そうでなければいずれ移住者の方が多数となる。 田舎定住促進なんて言ってる人たちがその現実に気づいているかどうか... 地域おこしだとか言って、なにか産業を誘致して多数の移住者が入ってきたときはもっと深刻だ。 100人いたところに企業が進出して新たに50人くらいが移住したら、全く新しい価値観が一気に増えることになり、それまでのルールや慣習が守られる可能性は低くなる。 入ってきた50人は自分たちのルールや慣習を持ち込もうとするだろう。 今までは例えば子どもが結婚して家族でそこに住むとか、血縁を中心にして少しずつ外から人を迎えていたので、地域のルールなりを守ることもできたが、全く新たな人がいきなり入ってくると、そこで軋轢が生まれても不思議ではない。 定住促進なんて言ってるところは、その地域の良いところばかりをアピールするから、実際のギャップが大きいのだと思う。 やはり、その地域のことはしがらみやなんかもオープンにして、「それでもよければ来てください」とするのがいいんじゃないかな? 特に義務的なことはしっかりと提示しておくべきだ。 青年会に入らんといけないとか、消防団があるとか、祭りの役員があるとか、まだまだいろいろとあるだろう。 まあ、そんなことしたら、移住してくる人もいないかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年04月27日 05時53分31秒
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