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山口県が要人送迎用にセンチュリーを購入したのは違法ということで訴訟になっていたが、1審の山口地裁では購入は違法ということで山口県が控訴していたのだが、この度、広島高裁で原告の請求を退ける判決が出た。
そもそも、この問題が司法判断になると思えないのだが、よく地裁、高裁と司法判断を下したなあと。 これって多分に政治的な問題であって司法の話じゃないんじゃないかと思っていたんだけどね。 争点はセンチュリー購入を決定したことが裁量権の逸脱にあたるかどうか、購入を阻止しなかったことに知事の過失があるかどうかということらしい。 でも、予算は最初からセンチュリー購入を想定していたんだろう? その予算案を提出したのは知事だとしても、議会がそれを承認したわけで、議会もセンチュリーの購入を認めたわけだ。 この時点でセンチュリーと決まったわけではないと言うかもしれんけど、予算の見積もりは当然センチュリー購入を想定して計上されてるわけだ。 それがダメということなら、そもそも議会がその予算を認めなければよいこと。 なので、それを認めた議会も責任があると言わなければならないが、そこについては一言も触れられてない。 まあ、当然の話だ。 知事がセンチュリー購入を阻止しなかったことに過失があるかどうかなんだが、その手続きが適法に行われていた以上、知事が阻止する理由はないよな。 判決でも触れられているように、従来も貴賓車としてセンチュリーを維持してきたわけで、その代替えということで、まあ妥当なところだ、と。 これが、今まではなかったのに急に「そうだセンチュリーを買おう」となったら、「このご時世にちょっとどうなん?」ってなるかもしれんし、それまでクラウンだったのに「ここはひとつセンチュリーで」となると「モリゾウが乗ってるのを見て欲しくなったか?」と言われるかもしれん。 というか、「そこはちょっと贅沢を控えたら?」っていうのは政治的な話であって、それを可としないのであれば選挙で村岡を当選させなければいいだけの話。 それを認めた県議会の解散でも求めたらいいんじゃないかってことだ。 道義的に言いたいことは有ったとしても、法的にはなんの問題もあるまい。 それに、センチュリーを購入したところで村岡知事が乗ってるわけでもないので、知事がなにがしかの利益を不当に得たとも言い難いだろう。 これも従来どおり、維持のために議長が乗ってるわけだろう? だったら道義的にも議長が責められるべきでは?と思うんだがな。 確かに県の財政も決して良いわけではないので、センチュリーなんぞ贅沢な車を買っとる場合かというのはまあ分からないでもない。 が、意思決定の場で、違法行為があったわけでもないし、購入過程で違法行為があったわけでもない。 なのにあたかも知事が独断でセンチュリーを購入したかのような主張をするのもどうなん?って思うけどね。 訴えたのはもと県職員というから、まあ村岡知事とは敵対する派だったのかね? 繰り返しになるが、意思決定の場で違法行為があったのかと言われると、きちんと予算計上されて、その予算が議会で承認されているのだから、別にそこに違法行為があったとは思えない。 それを違法と言うなら議会も同罪でその責任を追及されねばなるまい。 購入過程に違法行為があったのかと言われると、規定どおりに手続きが進められているのであれば、センチュリー一択だったというのは別に違法でもなんでもないし、もし競合を入れるならベンツのLクラスであるとか、ベントレーであるとか、そういう車になるだろう? 無理に貴賓車など持たなくてもいいじゃないかというのは、そもそも別の問題なので、ここで争われるべきものではない。 仮に、車をレンタルしてなにか問題が起こったときに、危機管理の問題を問われるわけだ。 レンタルだから整備はやっておりませんからなんて言えないだろう。 なんにしても、今回は政治的な問題を司法の場に持ってきたこと自体が間違いだってことだ。 どうも原告は上告するみたいだけど、まあ、覆らんよな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月11日 05時55分34秒
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