山海屋本舗

ついにきっしーの口から「減税」という言葉が出てきた。

　とうとう国民の批判に耐えかねて方針を転換したのか？と思ったが、全くの通常運転だったことにすぐに気づかされた。

　きっしーの口から出てきたのは「法人税」の減税だ。

　なんでも賃金を上げた企業の法人税を下げるというもの。

　要は、今まで法人税として国に治めていたものを従業員に払いなさいということだ。

　まあ、それはそれでいい話じゃない？って思うだろ？

　「増税めがね」と言われたほどの男だ、そんな甘いことするわけないじゃないか。

　法人税として納めていたものを、従業員に払う。

　その増額分は所得税、消費税等の増税で個人から収めさせる、という流れだ。

　なんのことはない、企業は全く懐を痛めず、国もきっちりと税金で法人税減税分を回収するわけだ。

　ただそれだけの話で結局懐を痛めるのは一国民ってわけだ。

　で、企業がみな喜ぶかというと、実際に喜ぶのは内部保留貯め込んで体力のある企業だけ。

　そういうところは減税などしなくても十分に賃上げができるわけだ。

　問題はそもそも賃上げなどとてもできないという企業。

　先ほど企業は腹を痛めないと書いたが、そもそも痛みだらけの企業は減税されても立ち行かないということだ。

　減税と賃上げがバーターだからな。

　だからではないがきっしーが「減税」と言ったところで誰も信用しないわけだ。

　絶対に国民のためになにかすることはないと分かっているからな。

　それでも岸田おろしの動きが出ないということに危機感を覚えるべきか？

　今まではさすがにここまで国民の不評を買ったら「あんたそろそろ辞めなさいよ」という話になっていた。

　が、今回はそれがない。

　代わりになる人材がいないのか？

　まあ、それもあるだろうな。

　だけど、それでも誰かが手を上げるのがこれまでの話。

　全く手を上げる気配すらないというのが困りものなのだ。

　つまり、時間をかけてこういう状況を作り出してきたやつがいるわけだ。

　日本自体が行き詰まるようにね。

　この閉塞感溢れる状況、何か感じないか？

　こういうときってたいてい戦争に走りがちだということだ。

　周りを見たらやる気マンマンなやつらが控えているじゃないか。

　国内のこういった空気を打開するのに戦争が有効なのは過去を見れば分かる。

　ここ数年の空気にはそういう感じが漂っていなかったか？

　ここにきてやたらと一部企業を優遇しているというのは実はそういうことなのではないか？

　全てが倒れると困るので、そのあたりの体力を温存しながら、国内に不満を蓄積していって外患を煽り戦争へと向けていく．．．

　いつかあった話だよな。

　それをマスコミが全く報道しないもの気になるところだがな。