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2024年01月11日
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カテゴリ:その他


今回の能登半島地震では孤立した地域があり、救助のために現地に入るのにかなり苦労しているようだ。

 自衛隊の隊員が徒歩で現地に支援物資を運ぶ姿も映されたりしている。

 さすがに道路を復旧させながら侵入するのでは時間がかかって仕方ないわけだが、徒歩で侵入を試みなければならないというのはかなり厳しいのではないか?

 地震の規模としては阪神大震災を超えるとも言われているが、被災者の人数でいうとかなり少ないのが不幸中の幸い。

 そこで「集団非難」という考え方が出てきたのだと思う。

 被害のない近隣のホテルなど借り上げ、集団で非難するというものだ。

 阪神大震災や東日本大震災では被災者の人数が多すぎて、さすがに集団非難という考え方は出てこなかった。

 熊本地震のときも支援のための行動が容易であった。

 そのため避難所での生活が長期化して、いろいろと課題が出てきたわけだ。

 今回は孤立した地域での人数が多くないため、そこに支援のためのリソースを投入するよりも、被災者丸ごと避難させた方がいいんじゃないかということだ。

 現地の人にとっては一時的とはいえ、そこを離れるのは不安もあろうが、ひとまず身の安全を確保するにはいいアイディアではないかと思う。

 ホテルであれば、ひとまずは着の身着のままで行けるということだ。お風呂やトイレも困らない。

 そこに支援物資を搬入するというか、ホテルに対してサービス提供のための支援をすればいいので、必要なのはお金だけ。

 仮設住宅のように家財道具など持ち込んで生活を始めてしまうと、そこに生活基盤ができてしまい、なかなか他に移れなくなってしまうが、ホテルに最低限のものだけ持ち込んでなら、すぐに元に戻ることもできよう。

 例えば、期間を1か月と区切って、地域住民をみな移動させ、その間にインフラ復旧を行うのだ。

 そうすれば、支援のためのリソースは他に振ることができるので効率的ではないだろうか。

 これは被災地全体をする必要はなくて、孤立して支援が困難な地域に限定すればよく、そのための救出活動であれば自衛隊や消防が活躍できるだろう。

 今回に限らず、災害のときに困るのはやはり生活インフラだ。

 火はどうにかなるとしても、水と電気は必須。

 特にトイレ。

 今は冬なので、お風呂は多少我慢もできよう。

 しかし、トイレばかりは我慢するわけにもいくまい。

 一人、二人ならともかく、10人、100人の単位になると、トイレなどあっという間にパンクしてしまう。

 トイレの数が問題ではなくて、処理が問題なのだ。

 下水道が通っているところでも、下水道が被害を受けていたら使うわけにもいかないし、ましては今はほぼ水洗トイレなので、水がないことには使い物にならない。

 仮設トイレを持ち込んだところで、くみ取りができなければどうにもならないのだ。

 過去の災害でも、真っ先に足りなくなったのがトイレ。

 避難所では処理が枚合わずに糞尿であふれかえったトイレの姿がそこにあった。

 例えば、孤立した地域に100人くらいがいたとして、侵入困難な状況で、物資の搬入はできたとしても、トイレはどうにもならない。

 それならば、風呂、トイレが安心して使えるところに集団で避難してもらった方がいいのではないかということだ。

 もっとも、これは被災者の人数が少ないから検討の価値があるアイディアであって、先の阪神や東北、熊本などではちょっと実現は難しかっただろう。

 今回、芸能人が持ち込んだというトイレトレーラーも、今はきれいで快適かもしれないが、使われていくといずれ溜まった糞尿の処理が必要になる。

 もちろん日々の清掃もかかせない。

 今後はそういったところも含めて支援の在り方を考えていく必要がありそうだ。





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最終更新日  2024年01月11日 06時01分13秒
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