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東京都知事選では、安芸高田市長の石丸氏が立候補を表明しており、彼の政策の基本にあるのは「東京への一極集中を分散させる」というもの。 これは小池百合子が満員電車の解消すら実現できなかったことでも分かると思うが、東京に人が集まり過ぎているということ。 東京に住んでいるだけではなくて、東京に仕事で来る人も多い。 今、東京都の人口が1,400万人だっけ? そこに周辺からも労働人口などが流れ込んでくるわけ。 これを解消しようと思ったら、少なくとも東京の企業などを地方に移転するしかない。 もう一つは災害へのリスクコントロール。 東京には官庁や企業の本社が集中している。 いずれ来ると言われている南海トラフや東京直下型地震、富士山の噴火といった大規模な災害に見舞われたときに、東京都は大打撃を受けることは必須。 そこで政治、経済の中枢が機能不全となったとき、日本が終わることになる。 そのための対策は必須で、機能を分散させておかなければならない。 多分ね、そんなことはみんな思っていることだと思うが、現実を見るとやはり権力が集中することろに人は集まるということだ。 なんだかんだ言って、政治と経済の中心に人は集まるわけで、相当な気合で政策を打たねばこの現状を打破することはできまい。 が、20人以上が立候補していると言われる今回の都知事選において、このことを訴えているのは多分石丸氏だけだ。 小池百合子にはそんな考えはさらさらない。 なにしろ権力大好きな人だからな。 都民がどうなろうが、国民がどうなろうが、自分が権力の中心にいればそれでヨシ!な人だから、その権力を分散させるような発想すら浮かんでこないだろう。 対抗馬とか言われているれんぽーさんも同じだ。 東京都の未来など見てはいない。 見ているのは小池百合子の持つ都知事の権力だけだ。 彼女らは権力を持つことが目的なので、都知事になって何かをしようということはない。 現に小池百合子がここまで安泰できているのも、実はそれが理由。 東京都の未来を考えれば、一間、都民にとって不利益になると見える政策を取ることもあるだろうけど、そんなことはしない。 何もしないんだから、失敗がない。 だから批判されることもない。 選挙が近づいたら、なんとなく時流を読んで都民が喜びそうな毒にも薬にもならないような政策を打つだけ。 だからなんとなく人気がある。 そこに石丸氏が「東京都を解体する」と言うような勢いで出てきたもんだから、いろんなところが反発した。 都ファの幹事長だったけか?彼も実に間抜けなメッセージを出してしまった。 「都議会をなめるな」だとさ。 後でどうのこうのと言い訳したところでもうどうにもならんよな。 石丸氏は「水面下での調整、つまり根回しはやめて、議場で堂々と議論をしよう」というスタンスなので、今までなあなあでやってきた勢力には当然受け入れ慣れない。 こういう反発が起こったということは都議会もその「なあなあ」の世界だったてこと。 もちろん、それが全くだめだとは思わないが、政策の是非についてはやはり表でしっかりと議論してほしいと思わないか? 執行部の提案を議会がしっかりとチェックする、そのための二元代表制ではないかと石丸氏は訴えているのだと思う。 と、話が逸れたが、東京から人を分散させるというのは実は地方に取ってもありがたい話だ。 全ての地方が恩恵を受けるということでもないが、東京に集まった人を地方に分散させることで、地方もうれしかろう。 地方は人の流出を防ぎたいわけで、東京ではなく、地方に中枢機能があれば、そこに人が来るからな。 そうすればその周辺にも人が来るだろう? そして東京も人口過密問題を解決することができる。 石丸氏の主張はそういうことではないかと思っている。 ただただ自身の権力維持のために都民にとってここちよい政策をするだけの小池百合子、それを批判するだけのれんぽーさんでは東京都の未来は決して明るくないぞ。 石丸氏はスクラップだけでビルドができない、と言われているが、それでもいいじゃないか。 まずは今の現状を壊す必要があり、そこからビルドに向けて打って出てくる人も現れるだろう。 いずれにしても現状打破の必要があり、そのために石丸氏が出てきているのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月31日 06時06分59秒
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