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2024年06月06日
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カテゴリ:育てる


合計特殊出生率が1.20と1947年以降最低となったことが分かった。

 東京都では0.99と1を割り込むことに。

 この合計特殊出生率というのは、一人の女性が一生のうちに産む子どもの数だそうな。

 いやいや、でも周りでは3人、4人と子どもがおる家庭が多いよって人もいるかもしれないが、その裏で3倍くらいの人が子どもがいない女性がいるということだ。

 この数字が示すものは、このままだと日本の人口は減り続けるということ。

 そして、もう一つ、しばらくは高齢者率が高くなり続けるということだ。

 さらに重要なことは、もう20年も前から少子化対策が行われているということ。

 エンゼルプランというのが1999年12月に策定されたというから、もう24年前ということか。

 これは少子化対策ということでいろいろな計画などが策定されているわけだが、結果はことごとく失敗に終わったということだ。

 そして今、異次元の少子化対策とか言ってるけど、まあ間違いなく失敗に終わるというしろものだ。

 なぜならば、今行われようとしている少子化対策の根幹をなすのは「子育て世代への支援」だから。

 そのために子育て前の世代から金をむしり取るという構図になっている。

 そうなると、子どもを産むというところにたどり着けないわけだ。

 なので、今、子育てをしている世代は「いやありがたい」と思うかもしれんが、それ以外の世代にとっては迷惑以外のなにものでもないわけ。

 実質賃金は25か月連続で下がり、これから結婚をと考えている世代にとってはまずもって目先の経済的な余裕がでないわけだ。

 やはり結婚するとなると、それなりに経済的な余裕が必要。

 その当座の資金すら用意できないのに結婚などできるはずもなく、なんとか結婚にはこぎつけたところで、子どもを産むような環境がないってことだ。

 結婚のための対策と称してマッチングアプリがどうとか言ってるようだが、全く話にならない。

 こんなことするってのは、知りあう機会がないからだろう?

 昔は普通に地域の行事とか、会社とかで知り合う機会、お互いを知る機会があったわけじゃない。

 今では地域のつながりなど無に等しく、会社ではなにかあればセクハラと言われる。

 食事に誘うだけでもセクハラとかパワハラとか言われたのではとてもじゃないが、知りあう機会などあるまいよ。

 だからマッチングアプリとか言われてもって感じだ。

 まあ、本来経済的な余裕ってのはあまり関係なかったのかな?

 だって、戦後の貧しい時代と言われたときでも普通に結婚して子どもを産んでたじゃない。

 そのころに比べたら今ははるかに豊かなのに子どもを持つには金がかかると言われてるんだもの。

 でもね、前にも書いたが、実際は金の問題ではないよ。

 子育ての手が足りないんだ。

 昔は同居が当たり前だったので、子育ての手があったわけだ。

 さらに隣近所も面倒見てくれたから、子どもが多くてもどうにかなったところがある。

 今では核家庭化が進み、近所との関係も希薄になってきて、子育ての手は二人分しかない。

 しかも夫婦が共働きとなると、子育ての手がないではないか。

 結局ね、金がどうとかいうよりも、実態として子育ての手がないってことだ。

 昔の親世帯との同居で妻が専業主婦となると、子育ての手が3人分あったってこと。

 だから2人、3人と子どもを産めたのではないかい?

 今は頑張っても1人分の手しかないので、産める子どもは1人が精いっぱいってことだ。

 いい加減、そこに気が付かないと、どんなに異次元の対策だとか言ってもまあ金をバラまくだけでどうにもならんと思うし、そのばら撒く金を吸い取られる世代には受け入れられないだろうな。





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最終更新日  2024年06月06日 06時06分33秒
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