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東京都知事選で一極集中の解消を訴える石丸伸二候補について、多々疑問が出されている。 その一つが「どうやって一極集中を解消する?」というもの。 確かにこれは疑問だ。 みんな東京がいろんな意味で便利なので集まっているわけだ。 確かに満員電車は辛いし、通勤時間が片道2時間とかありえん話だし、どこに行っても長蛇の列は耐えられないし。 だけどそれと引換にしても東京に住みたい、もしくは東京で働きたいわけだ。 となると、この「住みたい、働きたい」というところをなんとかしないと一極集中は解消できないよなあ。 でもね、すでにもうその芽は出てきているわけ。 最近、東京から地方に本社を移転する企業が出始めているのに気が付いているだろうか? 例えばさ、東京から神奈川に本社を移すだけでもいいわけだ。 そうすると、そのお隣、静岡が居住圏に入ってくるだろう。 また、今まで東京に入ってきてた人が東京から出ることになるので、導線が変わってくる。 都知事なんだから、他所のことを考えることはないだろう、という意見もあるが、東京もああ見えてけっこう広い。 いわゆる過密状態と言われているのは23区を中心とする、東部、海岸部の話だ。 西部、多摩地区に行くと、まだまだ余裕があるということ。 八王子を中心とする多摩地区に機能を分散させるだけでも、例えば津波が来た時に全滅を避けることはできる。 富士山が噴火したらそうもいかんだろうけどな。 そのためにはやはり京都だな、京都に機能を移転するのもいい。 もっと広げると、札幌、仙台、長野、京都、広島、福岡、こういった都市をネットワーク化して行けばいいわけだ。 もちろん首都である東京が中心になるわけだが、将来は東京も含めた多角的なネットワークを構築できれば、災害等でいくつかの都市機能が失われたとしても、このネットワークの中で補いあいながら行けるわけ。 そして、それぞれの拠点となる都市がやはり中核となって、周辺の自治体とネットワークを構築できればいいわけだ。 もちろん、これは今までの地理的な概念を覆すことにもなるから、反発も大きい。 だけど、今からはこういう考え方が必要だと、石丸伸二は訴えているのではないかと思うのだ。 石丸伸二は、東京と他の自治体をチームのメンバーだと言った。 東京は確かに強い、が、他が弱いとそのチームが勝ち残るのは難しい。 そこで工夫をしてそのチームにできることを考え、勝ち抜いていく、そういう戦略を持っているのだと思う。 そして、チームのメンバーの底上げを図っていくのだ。 そのために協力しよう、現状で考えたら体力のある東京が地方に力を与えていこうという話。 今、そこにいる都民どもにはこの考えは受け入れがたいだろう。 自分たちにとって得になるものはないからな。 だけど、10年後、20年後を考えたときには今の損失が必ずなにがしかの利益になって返ってくるということだ。 じじいばばあはともかく、若い世代はその賭けに乗ってもいいんじゃないかと思うけどな。 ばら撒くためには必ずどこかで搾り取られると思わねばならん。 果たして都民どもはそのことに気が付けるかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月22日 06時18分28秒
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