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カテゴリ:育てる
東京都知事選の4人の候補の動画を見ていて少子化対策のテーマでの意見を聞いていて、ふと思ったことがある。 今まで、少子化の原因は経済的に余裕がないからと言われていた。 私はそれに対して、経済的なものではなく、物理的に子育ての手がないからだと思っている。 が、この動画を見ていて、ある一つの可能性に気が付いた。 実は、子育ては楽しくないと思われているのではないか?ということだ。 動画の中で、少子化の原因は未婚の人が増えたからだと言っていた。 まあ、一般的にはそうだ。 結婚して子どもを作る、ということを前提とすると、結婚しなければ子どもは産まれないという話になる。 しかし、昨今はシングルマザーであるとか、シングルファーザーであるとか、そういう人達が増えてきているという事実がある。 つまり結婚しなくても子どもはできるということだ。 そして、昔ほど、そのことに対して抵抗がなくなってきているのも事実。 そうなると、経済的にどうこうというのはあまり原因にはなってないのではないかと思うわけだ。 で、「子育てが楽しくない」というのが原因だというのは、まず、晩婚化が進んでいるということ。 昔は20代前半で結婚し、子どもを産んでいたから、仮に3人産んだとしても、まだ30代前半なわけ。 そうなると、だいたい50代前半で子どもが手から離れていたので、だいたい40代のころが子育てのピークと言えるだろう。 そのころならまだ体力も十分にあるし、経済力も豊になるころ。 しかし、30代で結婚するとなると、1人目の時点で「もう無理かな?」となる。 40代で結婚となると、そもそも子どもはどうなの?となる。 1人目ですら子育てのピークが50代、もう体力的にしんどくなるころだし、経済的には十分かもしれんけど、その後のことが視野に入るころ。 と考えると、晩婚化が少子化の原因の1つには間違いないだろう。 で、「子育てが楽しくない」というのはどういうことか。 今はSNSなどで、子育てに関する情報が溢れかえっているわけで、そこには楽しいこともあれば、楽しくないこともある。 えてして楽しくないことの方が目に付くわけで、「なんで楽しくもないことをやらなきゃならんの?」となっているのではないかと。 結婚しても子どもを作らないというのはそういうことではないかな? こんなことを書くと、それはもう批判の嵐に見舞われるわけだ。 「子どもが欲しくてもできない人がいる」と。 だけどね、そういう人は昔からいるわけで、そういう人が増えたというデータはない。 むしろ、欲しいのにできない人が増えたということであれば、それはかなり忌々しきことではないか? ここで、ターゲットにしているのは(別に批判をしているわけではないぞ)、問題はないのに結婚しても子どもを作らない人だ。 そういう人たちは「子育てが楽しくない」と感じているのではないか?と。 実際ね、子どもができたら自由がなくなるとか、金がかかるとか、そんなことばかり聞かされたら、そりゃ子育てが嫌になるでしょ。 なんでそんな罰ゲームみたいなことしなきゃならんの?とね。 もっとさ、子どもがいたら楽しいんだと、そりゃ、実際は大変かもしれんけど、それと引換にしても十分な満足というか、そういうのを得られるんだとなると、話は変わってくるんじゃないか? となると、少子化対策のためには「子育ては楽しいものだ」という認識を広めるのが効果的なのではないかと思うのだ。 が、まだ誰もそういう視点での主張はしないんだよな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月28日 06時04分27秒
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