山海屋本舗

柔道に期待するのはいいんだけどさあ、そろそろ日本が勝って当然みたいな報道はやめないか？

　夕方、たまたまニュースを見ようと思ってテレビを点けたら柔道女子６３ｋｇ級の試合をやってて、日本の高市未来とクロアチアのカタリナクリストの試合だったんだが、高市が負けたんだよな。

　だけど、キャスターとかはもう高市が勝つような雰囲気で放送してるわけ。

　負けたらなんかもう信じられないって感じで大騒ぎ。

　しかも負けて呆然としているところでインタビューですよ。

　そこでインタビューするか？と。

　本人としてはもう言葉も出ない状況なのに無理やりしゃべらせようとするインタビュアー。

　もうちょっと落ち着いてからにすればいいのにと思うんだ。

　で、この試合に限らず、どうもマスコミは勝手に日本が勝つみたいなスタンスで報道しているけど、これはもう改めんか？

　柔道に関してはもう日本は絶対的な立場にいるわけではない。

　特にヨーロッパの連中は強いよ。

　昔みたいに力だけで勝負するのではなく、技もきちんと研究してきている。

　まあ、スポーツとしてのJUDOをやっていると言えばそうなんかもしれんけど、中には武道としての柔道を追求している連中も多いからな。

　それなのにマスコミどもときたら、海外の選手を格下扱いし、日本選手が勝って当然みたいなスタンスで報道するもんだから、日本の選手もちょっと勘違いしているのもいたりするんだよなあ。

　だけど、元々力で敵わないところに技を研究されたら、どこに日本人の勝機があると言うんだ？

　もはやJUDOはおろか柔道でも向こうの連中は肩を並べてきているというのにさ。

　もちろん柔道だけではない。

　他の種目、例えばサッカーもそうだし、バスケなんかもなんで日本が決勝トーナメントに行けると思うんだ？

　そりゃあね、試合の結果はやってみないと分からないが、どう考えても日本が優位に立てていると思えるかい？

　まだまだ日本はチャレンジャーの立場にいるのだということを十分に認識すべきだよなあ。

　その上で応援するならいいと思うんだがな。