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いままで 防戦一方だったウクライナがロシア領内に侵攻を始めた。 今までの経緯を見ると、ちょっとびっくりな動きではあるが、戦争だと考えるとまあごく自然な動きともいえる。 ただ、このままだとお互いがお互いの領土を攻めて行くという不毛な戦いになりそうなのだが、ここにきてのウクライナの侵攻はいったいどういう意図があるのだろうか。 これまで、東部でガチにやりあっているのは、南部、クリミア半島奪回のための布石だと思っていたのだが、南部では軍事施設等への攻撃のニュースは入るものの、半島自体を掌握するという動きにはなっていない。 ただ、ロシアの黒海艦隊がクリミア半島から退いたので、戦況はウクライナに有利に傾いていると思っていた。 最終的に東部のいくらかは放棄してクリミア半島を奪回というところに落としていくんだろうなあとか漠然と考えていたのだが、ここにきてロシア領内への侵攻がどういう意味を持つのか? 地理的に考えると、モスクワを睨んだものと考えられなくもない。 東部戦線の背後を取るには少し北過ぎるきがしないでもないからな。 クルスクにある原発を狙っているという話もあるが、原発を制圧するというのもちょっと現実的ではないなあ、と。 ここを制圧しても仕方がないんだよなあ。 もし、この原発を制圧することで、自国へ電力を供給できるというものであればそれなりに意味はあると思うが、多分そんなことはないよな。 しかし、ここを取られたロシアが奪還できないとなったら、それはもう心理的にはかなりのダメージになるだろうなあ。 だって、モスクワから500kmも離れてないんだろう? 日本でいうと、新潟の柏崎原発を確保するようなもんか。 ここが東京から500kmくらいのところではないかな? 柏崎を取られてただちに東京に影響があるわけではないが、やはり心理的にはかない厳しいものがある。 しかし、ウクライナにとってはクルスクの原発を取ったところでなんにもならんのだよなあ。 人手は取られるし、補給も万全にできるかどうか分からんし。 それよりも、通距離ミサイルの射程に収めておいて、もしロシアが戦術核を使うなら、ここを人質に取る、つまり攻撃対象とすることができるかもしれないな。 それなら今の侵攻も分からなくもない。 国境近くまでミサイル施設を展開することができるようになるからな。 もしくはF16を国境近くの空域に展開して制空権を掌握した後、スホーイから中距離ミサイルを撃ち込むこともできるだろう。 そういう戦術を取るなら、今回の侵攻には一定の意味があると言えるだろうなあ。 いずれにしても、ウクライナもおそらく選択肢がなくなってきているのは間違いないだろう。 でないと自国の守りを放置して相手国に攻め込むなんて普通やらんよな。 ウクライナも装備については潤沢に供給されるけど、人手は不足している状況に変わりはない。 それなのに大規模な部隊を割いて侵攻に当てているのだからな。 ロシアも前線に展開している部隊を回したいところだろうけど、そうなると、また戦況が変わってくる。 東部はガチでやりあっているから引き抜くわけにはいかんし、南部から回せば、当然そこを攻め込まれるだろう。 かと言って寄せ集めの新規部隊を投入するにはウクライナの戦力が強すぎるし。 この数か月でどう動くかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年08月24日 05時57分17秒
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