小選挙区制で初めての選挙 20日の日記
クロニクル 小選挙区制で初めての選挙1996(平成8)年10月20日31日投票の衆院選が始まりました。実は25年前の今日が、小選挙区制となって最初の選挙の投票日でした。25年前のこの日、第41回総選挙が初の小選挙区比例代表並立制という選挙制度で行なわれました。戦後、男女平等の普通選挙が導入されて以来(この制度での最初の選挙は、1946(昭和21)年4月10日でした)、ずっと続いてきた中選挙区制を改めた新制度での最初の選挙でしたが、投票率は戦後最低の59,65%まで落ち込みました。この選挙は、各選挙区当選者が1人だけの小選挙区で300人、比例代表で200人の計500人を選ぶ選挙でしたが、選挙区と比例区の重複立候補を認め、しかも比例代表名簿の同一順位に何人もの候補者を並べることが出来、同一順位の候補者は、惜敗率(同じ選挙区で当選した候補に対する本人の得票比率を調べ、その比率の高い候補から当選とするという仕組み)で順位を定めるという,分かり難さが嫌われたのと、狭い選挙区のため、候補者が限定され、馴染みがあったり、応援したい候補がいないなどの理由で、投票所に足の向かない人が増えたのでしょう。また、小選挙区制は小政党に不利な制度であることから、政党の再編も進み、選挙直前の9月28日には民主党が誕生するなどしていました。選挙結果は、自民党239、新進党156、民主党52、共産党26、社会民主党15、さきがけ2、無所属10となり、小政党の苦戦は明らかでした。この時、公明党は、衆院のみ1時解党して、新進党に加わっていました。さて、その後の投票率ですが、2000年選挙は62,49%、 03年選挙は59,86%、 小泉郵政解散選挙の05年選挙は、ニュースバリューが高かったためか67,51%まで膨らみました。さらに09年総選挙は、政権交代選挙となったため、さらに投票率が上がり69,28%にまで上昇しました。しかし、期待した民主党政権は、期待外れも良いところで、国民一般の政治への期待は脆くも崩れ、政治にソッポを向く国民が急増、12年の自民党復権となった選挙の投票率は59,32%と、10p近くの下落を生み、14年選挙では、52,66%と最低を大きく更新、17年選挙でも53,68%と低空飛行を続けています。今回の投票率はどうなりますかね。