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北京五彩繽紛~Colors of Beijing

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2008.02.16
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カテゴリ:日記
北京に戻ることにした。
3ヶ月も日本にいた。旗
それも実家に。家

こんなに長く実家にいたのは十数年ぶりのことになる。

朝起きてご飯を食べ、昼を食べ、夕飯を食べごはん
特に出かけるわけもなく、定時に布団に入る眠い..
規則正しい生活の繰り返し。

そんな状態からまた北京

体と頭の軸がずれそうなほど、価値観と環境が横に振れる。


日本を後にする前に、しばらく立ち寄れる東京が、
毎度毎度私をたぶらかしそうになる。

渋谷から新宿に移動するとき、わざとバスに乗った。バス
バスのコースは東京時代の通勤コースがほぼ重なるから。
特に私にとって思い出のある道だから。

バスの窓から見えるビルとその背景の青空がこれでもかってくらいに目に沁みる。
まるで未練たらたらの昔の恋人がとびきり私の好みの方法で
「戻ってこないか」とでも言われているくらいに胸がざわつく。

なのに私は北京に行く。
何のときめきもないのに。
なぜだ。
ショック


まあ、そんなことは置いておいて。

30代で、会社を経営している女友達がこんなことを言い出した。

「事業をやりとおす人間はM体質に違いない」と。

すっごい苦しい場面を乗り切るには、
痛みを受け入れたり耐えたりする精神的構造のほうが
生き延びやすいってことらしい。


実際彼女曰く、自分はM体質なのだそうで、
自分からどんどん辛い状況に追い込むようなスケジュールの立て方をして、
それをやりきることで満足感を得ている、ということなのである。
話に違わず実際、夜遅くまでフルスロットルの状態で仕事をさばいている。

彼女がこの話をするちょっと前、
偶然私はとある別の日本人の友人のことを考えていた。

彼女は、厳しい日程の仕事を自分の体に鞭打ち、
理不尽なお客や関係者に次々に振り回されて
精神的によくキレそうになっている。どくろ
普段から苛酷なスポーツに挑戦する傾向もある。
典型的にMだな、と。

でも、あそこまで自分をいじめ続けられるからこそ、
仕事を目に見える形にできているのだなと、
私は尊敬も賞賛もしている。

それに比較して。私はどうもそこまで自分をいじめられない。
辛いのがいやだから辛い思いをしない方法を見つけようと散々逡巡して、
結果逡巡が辛いという悪循環に陥っている。
逡巡する辛さに耐えられるならいいのだが、
堪忍袋の緒がもろいのでそっちの辛さもぶちぶち切れる。
だから順調に物事を進められない。

だったら彼女らみたいに最初の段階の辛さと向き合ったらどうだと思うのだが。

偶然続いた2人の友人にまつわる話で、
Mの方がいい仕事ができるんじゃないかという発想に至ったのであった。


それにしても。

私は何で北京に帰るんでしょうね? 

水も空気も最悪で、乾燥にも弱い体質というのに。
食べ物も日本から見たらいろいろ問題ありそうと思われているのに。
これから砂埃で、外に出るのも億劫になりがちというのに。
中国語も上手に話せないというのに。
予想外のことがいつ起こるかわからない国なのに。
おしゃれじゃなくて、色気もへったくれもないというのに。
多分北京はこれからもずーっと私の好みのやり方で
私をどきどきさせてくれることはないと思うのに。


それでも日本じゃなくて、東京じゃなくて、北京。
なんやねん、私、こういう変なところがMじゃん。しょんぼり





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Last updated  2008.02.18 14:35:20
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