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北京五彩繽紛~Colors of Beijing

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2008.08.06
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カテゴリ:中国という国
7月末、上空を見たら、ヘリコプターが飛んでいた。
北京の空をヘリコプターが飛ぶなんて、それまで一度だってなかった。
それが、最近飛来する音が聞こえるのだ、最近。

それから、昨日、亮馬橋の駅を出たら、
亮馬橋路の市内に向かう車線に車が一台も走っていなかった。
しばらくすると向こう側の新しい大使館が建設されている場所から、
赤と青のランプを点滅させながら黒い車列が通り過ぎていった。
時刻は夕方7時。
どっちも鳥の巣で行われる開会式の警備リハーサルだ。

とにもかくにも、7月あたりから見たことがないものをよく目にする。
オリンピックの取材に来ていると思われる黒人女性が、
三里屯の植え込みの草を刈っている民工のおやじたちを捕まえて、
一緒に記念写真を撮っている不思議な光景も目にした。

民工たちは明らかに戸惑い気味だった。

何が彼女にとってよかったんだろう? 民工。しょんぼり


それはさておき。

見たことのないものと言えば聖火炎も人生で一度も生で見たことがない。
昨日北京入りし、841人のランナーによって
オリンピックスタジアムまで引き継がれるであろう聖火。
見られるものなら見て見たい。

とは言え、この国のこと。聖火を拝むのも簡単とは思われない。
そもそも北京でのリレーコースは、
聖火リレーのテーマである「和諧之旅(調和の旅)」の中の
「和」
の漢字を描くよう事前に発表されたものの、
警備上の問題から、当初の外から内に描く、
つまり市の郊外から中心部に向けてランナーが走るのではなく、
外に向かい走ることに変更になった。

その新聞発表はわずか2日まえのこと。

とりあえず北京の地元紙「新京報」の道路規制の情報をもとに、
何時にどこに行くのが適当か予測を立てる。
とはいえ、ほんとうにこの通りになるんであろうか?わからん
ネットで検索してもそこまで情報が出ていないので、
知人に知らないか電話をかけて聞いてみる。

朝8時、故宮の午門を出発マラソンするらしい。

一番確実なのは、天安門前で待っていることだけど、
今日の朝、派出所に行かないと行けない。
ようやく正式に居留許可証が出た(実はこれもニュースだ!)
パスポート必携の北京でちゃんと派出所登録しておかないと面倒。
オリンピックが始まってからは、仕事で派出所に行けないと予想されるから、
今日じゃないとダメ。

となると、聖火炎は派出所後。

ということで、ターゲットを10時ごろに鼓楼外大街に定めた。
新京報の情報だと、あそこは10時10分から通行止めになるらしいから。
辺鄙な場所に引っ越した派出所からタクシーで一旦東直門に向かい、
そこから地下鉄で鼓楼大街まで行く。

鼓楼大街に着くと、ホームに人がいない。
人が少ない。
ひとまず地上に出るが、人がのんびり歩いているだけ。歩く人

???
まだ聖火は通っていないの?
ギャラリーはいないの?
 
もしやあっちの通りのあの辺りに!と急いでみるが。


マラソン

マラソン

マラソン



結局、アウトでした。ショック

聖火は遠い彼方に行ってしまいました。

私の行く手を地下鉄駅に向かって逆流する人の波が、
警備が邪魔をする。

うー。失敗

しゃくなので、そのまま通りを北上してみることにした。
聖火が通り過ぎても、興奮さめやらぬ人々が記念撮影やら、
国旗を振るやら、はたまた後続の、走り終えたランナーを乗せたバスに手を振るやら。

今回は有名人の聖火ランナーが多かったからそれを見るのも楽しみだったし。

それにしてもね、あれだけ多くの中国人が
沿道に出てるのを見たのは初めてじゃないかな?

去年の王府井の日中民間交流節もあったけど
あれは距離が短すぎだったし、
中国人にはほとんど知らされてなかったし。
そもそもこんなに集合する行為に環境も、
建国以来許されてなかったんじゃないのかね、この人たち。


なんだか聖火そのものより、それによってもたらされた光景のほうが、
はるかに珍しいんじゃないかとそのとき思えた。

結局聖火には追いつけなかった。
それから3環路までいったところでバスに乗って帰宅して、
このネタで某メディアのコラムを書いた。

明日も中国で初めて見る光景に出くわすんだよね。





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Last updated  2008.08.07 09:18:37
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