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カテゴリ:中国という国
命の安全の次に、開会式の鳥の巣近くに行って心配だったのが、
果たして帰りの足が見つかるか?ということだった。 約30分ほど様子を撮影した後、歓楽街に出かけて撮ることにした。 既に退散しようという中国人も少なくなくて、 北四環路の補道を走るタクシーは次々に止められ、 誰かが乗って行ってしまう。 こんなことしてたって捕まらないと判断して、 一旦南下して、規制のかかっていない場所で車を捕まえようとなった。 しばらく歩いて横の比較的狭い道に折れたら、驚きの光景が。 その一体のレストランに立つところがないくらいに人がいて、 全員がテレビに向かって食い入るようにテレビを見ているのである。 一軒だけじゃない。どの店もどの店も。 外からガラス窓を通して見ると、 それはまるで一枚の絵のように見事な構図で、 誰もが一方を見つめている。 ディレクターさんがカメラを回す。 なんだか不思議に心が打たれた。 すごく純粋に人々が感動している空気を感じた。 こんなに食い入るようにテレビを見るなんて、日本じゃめったに見られなくなった。 さっき橋の下のところでインタビューした地方出身者らしき男性が言っていた。 「こんな光景は百年に一度か千年に一度のことだから、 どうしてもこの目で見たかった。 自分は場外にいるけれど、心の興奮は鳥の巣の中も外も変わらないよ」。 多分ここの人たちも、その彼と同じ気がした。 それからタクシーを求め、東へ歩く。 規制の場所が意外に広いのに加え、 規制のない場所に車が走っていない、空車のタクシーもないとのことで、 歩きに歩きに歩く。 少し交通量の多い道に出てもタクシーが捕まる気配がない。 8時半過ぎでこの状態。 ひとまずバスで車の捕まりそうな場所に移動することにした。 バスの中でも備え付けの移動テレビで中継が放送されている。< 乗客のうちのおばあちゃんが孫に、太極拳の演目を説明している。 誰もが画面に見入りながら街を移動する。 雍和宮まで来て、ようやくタクシーが捕まった。 工人体育館前に行ったら、人が地べたに座り込んで大型スクリーンを見つめている。 その後、三里屯Villegeに行くと、同じように大型ビジョンの前に人が集まっている。 外国人が遊びに来るスポットのせいか、観客も多国籍状態。 ここで最後に登場する中国の入場行進を待つことにしたが。 長い、長い。待ちすぎ。 耐えられないので、スクリーン前のスタバに入り、 入場国がコールされるたびに国名の画数を確認しながら首をながーくして待った。 13角のイタリアが呼ばれたのを合図にスタバを出るが、 その頃にはスタバの閉店時間寸前になっていた。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.11 01:20:08
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