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カテゴリ:中国という国
中国が登場したのは当然最後。
正直大型ビジョンの前で待っていた人たちも、待って、待って、待って・・・・ やっと中国!!ということで、旗手のヤオ・ミンの姿が見えたときには、喜び爆発! 自分の声も聞こえないくらいの歓声、 そしてそれに続いて沸き起こる「加油、中国!(がんばれ中国)」のコール。 赤い五星旗が視界いっぱいに振られたなびく。 その盛り上がりはますます大きくなっていく。 ひとまず必要な映像が撮れたので、撮影終了。 11時を過ぎてようやく遅い夕飯にありつこうとタクシーを拾う。 馴染みに店に入ると、客が誰もいない。 中国人従業員たちがテレビの前に集まっている。 われわれの姿を見て、あたふたと厨房に戻っていく。 この店のこんながらんとした風景、初めて見た。 空飛ぶ李寧の聖火の点火を見て、ひと段落。 ようやく仕事が終わった気分になって、帰宅することにした。 ひとまずディレクターさんをホテルまで送ろうと通りに出ると。 タクシー走ってない。 タクシーの姿がない。 道には同じようにタクシーを求める人がいるだけ。 このまま待っててもしょうがないし、歩いて帰れない距離でもないから歩き出す。 ひとまずホテルについてそのままタクシー、と行きたいが、本当にタクシーがない。 通りにはずらっとタクシーを待つ人。 そもそも。 北京のタクシーの台数は6万6000台。 これが岩手県と同じくらいの面積に散らばっている。 常にフル稼働しているわけではないはず。 開会式終了時、80%が稼動していたとしたら、5万2800台。 オリンピックスタジアムの収容人数は約9万。 このうちの3分の一がその場でタクシーに乗ったとしたら、それが2万2000台。 しかし、残りの途中までバス、地下鉄で移動してそこからタクシーの人が3万人いて、 2人で乗り合わせて行ったとしたら、1万5000台必要。 それ以外で街に出て開会式が終わって移動する人の数がいる。 もし北京の人口の500分の一が街頭、もしくは自宅以外で鑑賞したとする。 1800万の500分の一だから3万6000人か? もし二人でタクシーに乗ったら、1万8000台必要。 それに外にいる人すべてが開会式のためにいるわけではないはず。 となると 、22,000+1,5000+18,000=55,000で、 もう乗客の飽和状態。 いつまで待ってもタクシーが捕まる感じがしないので、 そこからほどないところに住む友人のところでやりすごそうと電話をかけるが、 友人も 「今外にいて、タクシーが捕まらないから、歩こうかどうか迷っているところ」という返事が。 もう誰も同じである。 途中、空車のランプをつけた車両はいたが、なぜか運転手以外に男が乗っている。 おまけに「レシートなしでいいか?」と聞いてくる。 なんだかヤバそうだったので、乗るのは止めた。 結局、徒歩で帰宅することにした。私の前にも後にも、諦めて歩き出す人がいる。 人気のない林の間を抜けるのが気がかりだったけど、 ほかにも歩いている人がいるから、気分的には楽だ。 オレンジの街頭が続く道を東に向かってようやく自宅にたどり着いたら、 夜中2時近くになっていた。どれだけ今日は汗をかいたかわからない。 ベッドに横になって、私が待ちに待っていた2008年8月8日がやっと終わった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.15 18:36:30
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