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カテゴリ:中国という国
ようやくテレビのお手伝いが終わった。
この11日間何をしたのかというと、 ・開会式当日の鳥の巣と三里屯ロケと街頭インタビュー ※参照 ・「天安門から鳥の巣まで歩いていけるのか?」企画 途中から、「筆談だけでどれだけ中国人とコミュニケーションできるのか?」が加わる。 ・「中国人とテレビで日本×中国の試合が観たい!」企画 ・「当日会場に行ったらチケットは手に入るのか?~アーチェリーとフェンシング編」企画 途中で「今晩の星野ジャパン×キューバ戦が観たい!」に変わる。 ・「自転車でマラソンコース42.195kmを走破@どしゃ降りの北京」 ・女子マラソンレポート ・「胡同の中国人家庭で一泊したい!」企画などなど。 どの企画もやたらに歩く企画。 おかげさまで、すでについていた足の日焼けはさらにくっきり。 日本から来たクルーの人なんか倒れないのが不思議なほどタフなロケだったなあ。 やはりテレビの現場は体力勝負である。 ところで。 正直言って、「胡同に一泊」がこんなに難航するとは私自身思ってもいなかった。 実は以前に同じクルーの方が来られて、 胡同で立ち話をしているおじさんたちに声をかけたら、 家には入れてくれるわ、家族は紹介してくれるわ、野菜饅を差し入れてくれるわで、 あっという間に目的達成だったのに、今回は妙にみんなのガードが固いのである。 なんとなく思ったのは、オリンピックだからなんじゃないだろうか?ってことである。 「外国のみなさんに、北京のいいところを見て行ってもらいましょう」的に フレンドリーに接してくれるのはいいんだけど、 一方で「あるがままの北京」を見せなくなっている気がしてならない。 今回のロケでも、たまたまそこにいた上半身裸のおじちゃんに道を聞いたら、 後ろから白いそろいのポロシャツを着たボランティアのおばちゃんがやってきて、 そのおじさんにシャツを着るよう促した。 つまり裸は「没有文明(文明的でないもの)」、 外国人にさらしてはならないものになったのだ。 さらに。 ある胡同の中でとある家族と家の前でトランプに興じていたら、 治安ボランティアがやってきて、 われわれがそこでロケをしていることを携帯でしかるべきところに報告していた。 ボランティアのおばちゃんは私に 「ただ報告しただけ、別に撮影しても問題ないから」と言ったけど、 なんとなーく自治体で監視しあって、 上からお達しのあった「没有文明」な部分を見せないようにしている気がする。 それと同時に、一般庶民も「貧しい暮らしを撮られたらいけない」みたいに 身構えてしまったように私には感じられた。 確かに「あるがままの北京」でいたら、 普通の外国人旅行者はあっちこっちで怒りまくって、 二度と来なくなるかもしれないけれど。 なんかちょっとそういうところに、 センシティブな特別な時期なんだと感じてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.20 00:40:02
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