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テーマ:たわごと(26824)
カテゴリ:つぶやき
郵便受けを開けると、DMの類に交じって1通のはがきが入っていた。 宛名は西紅柿。 でも、差出人の名前を見ても、誰なのか見当がつかない。
「 西紅柿さんおげんきですか わたしのことおぼえていますか 」 で始まる鉛筆書きの文面は、ほとんどが平仮名だった。
一通り読み終えて もしかしたら ・ ・ ・ と思い当たり、差出人の住所からググってみると それは、子どもの頃近所に住んでいたFちゃんだった。
彼女はたぶん、西紅柿より7~8歳年上。 「 たぶん 」 というのは、Fちゃんには、軽い知的障害があって 彼女が中学を卒業して以来、顔を合わせることはなかった。
当時は、中学を出てすぐに働く人も珍しくなかったので 家を離れて働きに行っているのだろう、と思っていたが 後になって、彼女は少し離れたM市にある 授産施設に入っていたことを知った。
Fちゃんのお母さんは、近所でも有名な面倒見の良い方で 西紅柿の実家とFちゃんのお宅とは、味噌醤油を借りあう仲だった。
Fちゃんの兄弟がみんな独立して家を出た後 小母ちゃんは一人で暮らしていたけど 高齢になったこともあり、住み慣れた家を離れて 息子さんのところに住むようになった。
母の存命中は、小母ちゃんがうちへ訪れたり そのあとも年賀状のやり取りをしていたけど 2~3年前、天寿を全うされた、と息子さんから連絡をいただいた。
Fちゃんからの1通のはがきで、思いもよらず 子どものころ、Fちゃんたちと遊んだ あの頃の風景が、次から次に浮かんできた。
西紅柿の実家は、すでに他の方に譲ってしまってある。 いつも実家のお墓参りに行っても、家に寄ることはなかったけど たまには行ってみようかな。
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