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テーマ:たわごと(26824)
カテゴリ:友人
12月の声を聞いた途端に冬らしくなり、里にも雪が積りましたが 土曜日の雨と暖かさで、すっかり溶けてしまいました。
毎年、初雪が降ると思い出す、20年ほど前のこと。。。
当時西紅柿は、在宅で母親を介護していました。 まだ介護保険なんてものはなく 短期入所も、冠婚葬祭の時ぐらいしか利用できず 家族が、24時間・365日付き添って看るのが当然でした。
その頃になると、同年代の友人たちは子供が小学校に入り だんだん親の手がかからなくなる時期で それぞれに、働きに出たり、趣味を楽しんだりしていましたが 西紅柿にはそんな余裕はなく、日を追う毎に 状態が重くなっていく母の介護に降り回される毎日でした。
高校時代の友人の T ちゃんは、若い頃から保健婦をやっていましたが 結婚して子供が2人生まれてからも仕事を続け 平日の5日間は、それぞれ違う趣味の教室に通っていました。
西紅柿から見れば、T ちゃんは、まるで理想そのものでしたが 彼女の長男は、あまり学校に行きたがらず 小学校3年生の頃には、登校拒否になっていました。
T ちゃんはずいぶんと悩み、有名なカウンセラーに相談しました。
すると、そのエライ先生は
との御託宣を下されたため、彼女は仕事を辞めました。
そんなことがあった、夏も終わりに近いある日 彼女から電話がありましたが
とのことだったので、当時は母のことで手一杯だった西紅柿は 深く考えもることもなく、電話を切りました。
それから2ヶ月ほどたった頃、T ちゃんは 元スッチーにも同じような電話をかけました。 T ちゃんと元ス子とは幼馴染で、お互いの子供の構成も 全く同じだったので、日ごろから親しくしていたようです。
元ス子は、T ちゃんの話を聞くや否や
とやったものだから、T ちゃんはついにブチ切れて
と電話を切ってしまったのだとか。。。
その1ヶ月後の、初雪の舞う寒い日に突然 T ちゃんの訃報が届きました。
葬儀のとき、元ス子が
と、ポツリと言いました。
西紅柿は
と思ったけど、口には出せませんでした。
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