西紅柿 吵 冗談

タマは去年患った前庭症の後遺症で、左斜傾が強くなり

日がな１日、左に自転しながら庭中を左に回っている。

以前は、庭と、その下の畑全部がタマのテリトリーだったが

回って歩いているうちに、植え込みに頭を突っ込んだまま動けなくなったり

ぬかるみにハマって座り込んだりするので

最近では、庭の半分ほどをタマ用に仕切っている。

先日の大雪は、翌日の暖かさでかなり解け

庭は、雪解け水でグチャグチャ状態。

午後になると、大きな音を立てて、雪が

隣の家の屋根から、下のタキロンに落ちる音に混じって

タマの、キュ～ン、キュ～ンという

なんとも情けない声が聞こえてきた。

何事かと思い、あわてて庭に出てみたけど

テリトリーには見当たらない。

声のする方へたどって行くと、裏庭にある

積み上げた椎茸のホダギと、地面の間に挟まったまま動けないでいる。

そこは少し窪んでいるので、溜まった泥水で今にも溺れそうだ。

どうやら、仕切りのわずかな隙間から、裏庭に出てしまったらしい。

すぐに抱えて、テラスに連れてきたら

足はもちろん、シッポからおしりまで泥水でグショグショ。

顔にも泥ハネがついて、ただでさえ貧相な婆犬が

ますますみすぼらしく見える。

あぁ、、、これから先が、思いやられる。