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西紅柿 吵 冗談

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2012.03.28
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カテゴリ:つぶやき

夕方、タマの散歩に出ようとして、窓のを外を見ると

うちの前の道路を、速足で歩いてくる人がいる。歩く人

お向かいのお婆ちゃんのようだけど。。。」

と思いながら、玄関を出ると、お婆ちゃんはもう

我が家の入口まで来ていた。

 

今年の夏で93歳になるこのお婆ちゃんは

以前は、西紅柿が畑にいると呼びとめたり

時々は、うちまで来たりして

涙を流しながらとりとめのない話を、30分でも1時間でもして

すっかり話し終わると、気持ちが落ち着くのか

来た時とは打って変わった清々しい顔をして帰って行くのだった。

 

ここしばらくは、顔を合わせることもなかったので、ご高齢でもあるし

足腰が弱くなって、外出もままならないのだろうと思っていた。

 

 

 

今回も、ずいぶん思いつめた様子だったので

とりあえず、玄関に入っていただいて、上がり框に腰掛けるや否や

お婆ちゃんは、堰を切ったように話し始めた。

 

しばらくは、その場で話を聞いていたけど

だんだん寒くなってきたので、居間に入っていただいて

レモンティーをすすめると、更に話し込むこと1時間。時計

 

辺りが薄暗くなってきて、ご家族が心配するといけないので星

西紅柿が付き添って、お宅まで送って行ったら

同居しているお嫁さんが外にいらしたので

挨拶すると

心配して、車で探して回っていたのよ。」

とのことだった。

 

 

このお婆ちゃん、病弱なご主人を、結婚してからずっと介護されてきて

その御主人も亡くなって、早10年以上になる。

今では、息子さん夫婦と、「 お婆ちゃん思いの孫 」 と同居して

何不自由ない暮らしをされているのだが、それでも

こうして、何か思いつめた時には話に来られる。

 

 

 

少し前に、町の職員との話の中で、お年寄りの話し相手対策に

傾聴ボランティア 耳が取り上げられた。 

これ、近頃流行りのボランティアで、あちこちで養成講座が開かれている。

 

でも、話す立場になってみれば、講習を受けているとはいえ

一面識もないような人から

ハイ、傾聴して差し上げます。

 何でも話してください。」スマイル

なんて言われて、すぐに話せるのだろうか。

( もちろん、内容にもよるだろうけど )

 

相手の心の奥底にあるわだかまりを話してもらうためには

技術よりも先に、相手との信頼関係を築く事が大切なのではないかと思う。

 

 

 

 

法務省インターネット人権相談窓口

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最終更新日  2012.03.28 12:36:56
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