西紅柿 吵 冗談

１５年前の２月、それまで１５年間介護していた母が亡くなって

虚脱状態でボーッとしている時に

町の担当者 「 西紅柿さん暇を持て余しているだろうから 」

と言われ、広報の編集委員になってしまった。

最初７人でスタートした編集委員会は、１人減り、２人減りして

結局最後まで残ったのは、ボランティア３人と担当者の計４人だけ。

担当者　「 頼むから、オレの定年まで 続けてくれ。」

 

で、断りきれなくて続けてきたものの

昨年、その担当者が、定年を待たずに退職したので

３人の編集委員も、これを機に辞めることにしていた。

今年４月早々、新しい担当者から

５月のイベントの取材依頼があったけど

前々から辞める旨は伝えていたし、とにかく

何事につけ、あまり長い間同じ人間が担当するのは良くないから

と固辞すると、担当者も、それなら

「 上司と相談します 」 ということだった。

その後連絡がなかったので

これで、１５年間の編集委員の荷が下りたかと思うと

一抹の寂しさはあったものの、ほっとしていた。

どんなことでも、同じ人間がいつまでも続けていると

必ず、陰で色々言う人が出てくる。

他の人に指摘されてから辞めるより

自分から辞めた方が、ナンボか気持ちがいい。