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テーマ:たわごと(26829)
カテゴリ:季節行事
小学校低学年の頃、「 蝉の羽のカーディガン 」 と呼んでいた、お気に入りのカーディガンがあった。
今では珍しくもなんともない、化繊の、やや透け感のあるものだけど 昭和40年代初めの当時にしては、ちょっとお洒落だった。
さらにその胸には、これまた薄い化繊でできた 造花がついていた。 それは、初めはピンクだったけど、だんだん色が褪せてきて ほとんど白くなってしまっていた。
それでも気にせず、日中は日が射せば暑いけど 朝夕はちょっとひんやりするような今頃の季節には 毎日着て学校へ通っていた。
当時、学校へ行く時は、家の近くの5歳上のお姉さんが一緒だったけど 帰りの時間が違うので、下校する時はいつも一人だった。
その日も、お気に入りのカーディガンを着て 一人で帰り道を歩いていると、道路に数人の男の子達がいて 西紅柿を見て
と囃し立てた。
当時、誰が言い出したのか
というのが定説になっていた。
もちろんその頃は、まだ西紅柿の母は健在だったので
としか思わなかったけど、もし本当に母親がいない子だったら どんな気がしただろう。
※ 本来は、母親を亡くした人が、墓前などに 白いカーネーションを供えるのだそうです。
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