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カテゴリ:友人
( そのまた続きです )
いざ、元ス子に電話しようとしたら 何年も連絡を取り合っていないので スマホにも登録してなくて 古い電話帳を引っ張り出してきて やっと彼女の家の電話番号を見つけた。
ピ・ポ・パ・・・トゥルル~~~。。。
元ス子 「 はい、元ス子家です。」 ( 以前は、頭の天辺から金切り声を張り上げていたが、この時は暗~い小さな声 )
西紅柿 「 もしもし、西紅柿です。」
元ス子 「 ・・・西紅柿さん・・・? どちらの西紅柿さんでしょう?」 ( この名前と声を聞いて判らないなんて、早くも認知症か!?)
西紅柿 「 中学の同級の西紅柿です。」
元ス子 「 ああ、気がつかなったわ。元気?」
西紅柿 「 元気だよ。最近どうしたの?
元ス子 「 そう? 他の人の年賀状は来てるわよ。 郵政が民営化したから 色々トラブルがあるみたいね。」 (民営化のせいにするのか!?)
西紅柿 「 今日はアンタの誕生日だから お祝いを兼ねてお礼を言おうと思ってね。」
元ス子 「 ア・リ・ガ・ト 」 (相変わらず鷹揚な受け応え)
西紅柿 「 アンタにはすごく感謝してるのよ。 昔、アタシに中国語を薦めてくれたでしょ。 で、18年も飼っていた犬が死んじゃってから 急に思い出してね、中国語検定を受けたら 去年2級に合格したのよ。」
元ス子 「 へぇ、すごいじゃない。 旦那さん、元気?」 (どうしてここで配偶者なんだ!?)
西紅柿 「 元気だよ。アンタは?」 (一応、社交辞令)
元ス子 「 元気よ。 アタシの目は、ナンタラカンタラドーノコーノ・・・」
このとき西紅柿のスマホが鳴ったので 彼女との電話は終わらせた。
このトシになれば、自分の誕生日を覚えていてくれる人なんて、そう多くはいない。
まして、何年も音信のなかった相手が自分の誕生日を覚えていてくれたりしたら、もうちょっと別のリアクションがあっても、いいんじゃないかと思うけど。。。
今回、7年ぶりで聞いた彼女の声は昔と違って、全く張りがなかった。
彼女は目が「難病」で もちろん仕事はせず 家の近くに50坪ほどの畑を借りて 蕎麦を栽培したりしているらしい。
生き方は人それぞれだが なんだか憐れみさえ感じてくる。
今回の電話で、これから先 西紅柿から彼女に連絡をすることはもう金輪際ないだろう、と確信した。 (元ス子からは、来るかもしれないけど )
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