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テーマ:暮らしを楽しむ(387518)
カテゴリ:季節行事
今朝の西紅柿家玄関前です。
3月も半ばというのに、この雪。。。
今日は西紅柿の誕生日。 目覚まし代わりに点けているラジオからは、5年前の東日本大震災関連の話題が流れている。
西紅柿はこのところ青色申告と、その合間に町の広報誌の編集なんかでバタバタしていました。 そんな折、被害の大きかった宮城県石巻市の高校生が書いた詩を目にしました。
災害や、不幸な出来事があると、周りの人は色々な反応をします。 見て見ぬふりをする人、 一見親切そうに見えるが、実際は自己満足のために手を差し伸べている人、 中には、それを利用する人、 本心から寄り添ってくれる人。
---------- 宮城県立石巻西高高等学校HPより ----------
(平成24年度宮城県高文連文芸専門部作品コンクール詩部門最優秀作品 読売新聞主催第27回全国高等学校文芸コンクール[詩部門]入選)
潮の匂いは。
引き波とともに僕の中の思い出も、沖のはるか彼方まで持っていかれてしまったようで、もう朧気にすら故郷の様相を思い出すことはできない。 冬の海に身を削がれながら、君は最後に何を思ったのだろう。 笑顔の遺影の口元からのぞく八重歯に、夏の日の青い空の下でくだらない話をして笑いあったことを思い出して、どうしようもなく泣きたくなる。 もう一度だけ、君に会いたい。くだらない話をして、もう一度だけ笑いあって、サヨナラを、言いたい。 諦めること、我慢すること、全部まとめて飲み込んで、笑う。ひきつった笑顔と、疲れて丸まった背中。 諦めた。 我慢した。 “頑張れ”に応えようとして、丸まった背中にそんな気力がないことに気付く。 どうしたらいいのかが、わからなかった。 無責任な言葉、見えない恐怖。否定される僕たちの世界、生きることを否定されているのと、同じかもしれない。 誰も助けてはくれないんだと思った。 自分のことしか見えない誰かは響きだけあたたかい言葉で僕たちの心を深く抉る。 “絆”と言いながら、見えない恐怖を僕たちだけで処理するように、遠まわしに言う。 “未来”は僕たちには程遠く、“頑張れ”は何よりも重い。 お前は誰とも繋がってなどいない、一人で勝手に生きろと、何処かの誰かが遠まわしに言っている。 一人で生きる世界は、あの日の海よりもきっと、ずっと冷たい。
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