寿命
14日の日曜日、敬老の日を前にして、知人のお母様が亡くなられ、そのお葬式に行ってきました。85歳でした。 お通夜に伺った時、知人 ( 配偶者と同じ年 ) が 「 お袋は、早くに連れ合いを亡くして、女手ひとつで子供二人を育ててきて、 若い頃は苦労したけど、俺たちが結婚してからは、 いい嫁と、いい息子に囲まれて幸せだった。」と、ご自分でおっしゃっていたように、毎日畑へ行ったり、ご近所へお茶飲みに行ったりして、気ままに暮らしていたのだそうです。 が、6月の末ごろ急にお腹の調子が悪くなり、病院へ行ったらそのまま入院になって、それからどんどん病状が悪化していき、ついには帰らぬ人となってしまいました。 でも、ご家族の方には申し訳ないのですが、いい亡くなり方だった、 という気がします。 どうせいつかは必ず死ぬものなら、できるだけいい死に方をしたいものです。 事故や心臓病・脳血管障害のように、突然亡くなるのは、亡くなる本人も心残りがあるだろうし、残された周りの人間もショックが大きいので、できれば避けたいものです。 かといって、入院や寝たきりがあまり長く続くと、本人ももちろん、周りもいやになってしまいます。 だから、ある程度の年になったら、自分で覚悟を決めるためと、周りの人間にも 「 よく看てあげた 」 と思わせる時間を作るために、2~3ヶ月間入院、もしくは寝たきりになって、あまり苦しまずにあの世に行かれることを切望します。(そんなにうまくいくかなぁ?) 私の母は72歳で亡くなりました。それまでの15年間は、ほとんど寝たきりで、私が自宅で看ていました。亡くなったのは、介護保険制度が始まる直前でした。 だから私は自分の寿命を、母の72歳 + 母に費やした15年 = 87歳に決めています。 案外、ヒト ( 他の生き物も ) の寿命は、オンギャアと生まれ出るよりももっと早く、精子と卵子がくっついたその瞬間に 『 コイツは何年 』 と ( プラスマイナス数年ぐらいの誤差で ) 決まっているのではないか、という気がします。 配偶者は、何が根拠かわかりませんが 「 俺はお前より長生きする 」 と申しております。もしそうなら、配偶者には 「 女房の世話を一生命懸やった 」という自己満足を存分に味わわせてあげてから、私はさっさと天国へ行って、早世したイケメンさん達と気ままに過ごす所存でおります。 そのためにも、日々、若作りに 我加油!!