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カテゴリ:韓国ドラマ
『紳士の品格』、2度目の鑑賞を終えて、感想が1度目とはずいぶん変わった。
昼間、この記事を読んだからだと思う。 韓国の漫画や小説を訳している佐島顕子さんの話が頭に残っていたから。 「日本の少女漫画は『愛して愛されるため、そして幸せになるために生きていく』といった内容を描く。しかし韓国の少女漫画は『人生は決して幸せにならなくても良い』という。日本の少女漫画のヒロインは貞操を奪われる危機に瀕しても、毎回誰かに助けられ、ヒロインとしての“資格”を維持する。ところが、韓国のヒロインはセクシュアル・ハラスメントをされたり、これ以上絶望的な状況はないという所にまで落ちたりする。韓国の少女漫画は『おびただしい苦痛を経験したことがあるからこそ、他人のために何かをしてあげることができる』という。つまり苦痛の経験が持つ意味を悟らせるのだ」 で、『紳士の品格』の最終回。 4組全てのカップルがハッピーエンド。 最初に観た時は、「笑って終われるいいドラマだった」という感想だった。 2度目も途中までは同じような気持ちで観ていたけど、 上の記事を読んだ後に最終回を観ると、違う感想になった。 結局、愛して愛されることを推奨? それだけが幸せ? 4人ずつ男女がいて、全員がカップル成立して終わりって…。 いいドラマだと思って、だからこそ2周目を観たのに、 なんだか急に薄っぺらく思えてしまった。 佐島顕子さんは日本の少女漫画について話したのだろうけど、 韓国ドラマにも当てはまっている。 では韓国の少女漫画はどうなの? 私が読んだのは5タイトルだけで、その他に漫画原作のドラマを何本か観たけど、 『愛して愛されるため、そして幸せになるために生きていく』というのが、たいてい当てはまる。 私が好きなのは、当てはまらない作品。 韓国漫画でいちばん好きな作品なんて、ほとんど恋愛が描かれていないww 考えてみたら、そういう作品(=恋愛濃度が極薄の少女漫画!)に出会えたことは奇跡だと思う。 あ、いや、佐島顕子さんは「愛して愛されて」だけが韓国少女漫画ではないと言っているのか。 でも、やっぱり、恋愛漫画が多いのは事実だよなぁ。 そんな中で、男子5人が主人公の漫画に出会えたのは幸せだし、 だからこそ今、韓国漫画をもっと読みたいと思えるのだろうなぁ。 そうでなかったら、韓国も日本も少女漫画はみんな同じだと思っていたはず。 話が逸れた。 目線を変えて観ると、『紳士の品格』の人達、まぁまぁ仕事はしているけど、 行き着くところは、「二人で幸せに暮らしました」なのだね。
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