曇り空が好きなのですが…

『清潭洞アリス』見終わった。
あらすじからは、庶民のヒロインが江南の金持ちにバカにされながら這い上がっていくドラマかと思ったら全然違った

ヒロイン：セギョンは実力はあるものの留学経験がないせいでアパレル会社にデザイナーとして採用されず、派遣社員として雑用をこなす中で、「くっそー、金持ちと結婚して清潭洞人になってやる！」と決意する。

そんなときに出会ったのがライバル会社の会長スンジョ。
自分の立場を会長の秘書だと偽ったままセギョンとの距離が近づいていく。

セレブと結婚しようと目論むセギョンにその方法を指南するのが同級生だったユンジュ。
実はユンジュはスンジョの元カノ…どころかパリの教会で結婚式的なことまでしていた。



なんだかんだあって、セギョンの目論見はスンジョにバレて、スンジョは傷つくもののそれでも最後はハッピーエンドで、豪邸の庭でキャッキャウフフ♪


最初の方は涼しい顔してセギョンに対してキュンキュンメロメロなスンジョが面白かったんだけど、セギョンの目論見がばれてからは鬱展開になり（それはべつにいい）、セギョンの開き直りっぷりがかわいくない。
ああ言えばこう言う状態で、自分に都合のいいことばかり言ってスンジョを振り回し、スンジョはスンジョで中2病発病（というか多分再発）するし。

セギョンは「貧乏人は何もできない、金持ちと結婚してあっち側（江南セレブ）の人間に自分もなる」と決意したものの、「ピュアなセギョン」を愛しているスンジョをモノにするためにはキャンディ（『キャンディ・キャンディ』のキャンディ）にもならないといけないしと悩み、逆ギレしたり、泣いたり、情緒不安定な人になっちゃって、偽キャンディと中2男子カップルを見ているのは疲れたころに終わった。

全16話だから、最近の韓国ドラマとしては短い方でよかった。


あらすじが面白そうだったのと、ヒロインを演じるムン・グニョンと、庶民からセレブに成り上がったタミー・ホンをん演じるキム・ジソクを見たかったのだけど、どれも残念な結果になってしまった。
タミー・ホン、何がしたいんだよーー！

このドラマの中で最後に「おおっ！」（←いい意味）と思わせてくれたのはユンジュだった。
昔からいけすかない女で、ヒロインが勤める会社の社長夫人として登場してヒロインに雑用をさせてたけど、なんだかんだ言いながらセレブになるための秘訣が書かれたノートを授けてくれるし、指南もしてくれた。
セレブになりたくて貧乏時代のスンジョの元を去ったことがバレて、セレブになるために結婚したことが婚家にもバレて、「この家に残りたければビジネスを成功させろ」と言われるけどその取引を断って離婚した。
小さな部屋で再スタートしたユンジュの顔はさっぱりしていてかっこよかった。



ありのままの自分で努力するのがいちばんと言いたいのか、庶民はどう足掻いても仕方ないと言いたいのか、キャンディとしてけなげに頑張っていれば王子様に見初められると言いたいのか。
セギョンとスンジョのキャッキャウフフから何も見取れない自分の1バイトしかない脳と感受性が末期だ。

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