ゆきへ
ゆきが逝ってしまいました。詳しい病名も原因すら分からず、病院で検査をしたときにはもう手遅れでした。でも、最後を看取ることができたのが唯一の救いかもしれません。大好きな妻の腕の中に抱かれて...まるで、眠っているように安らかな死に顔でした。ゆきが、我が家にきたのは4年半前。妻と結婚する年の4月はじめくらいのことでした。姪が友達のうちの子猫をもらってくれないかと、自転車のかごに入って会社に連れてきたのがきっかけでした。メスの三毛とサバ柄、そして真っ白なオスの子猫の3匹。妻に電話して、どれかもらってあげようということになって、真っ白な子猫を引き取ることに。会社から妻の住んでた家は山越えの40キロ離れたところにありました。仕事が終わり、連れ帰る途中で私にしがみついたまま、お漏らしにうんこまでしてしまい大変な目にあったのが今でも思い出されます。名前は私は「雪之丞」に対し、妻は「アルプスの少女ハイジ」から山羊の「ゆき」(こっちはメスじゃなかったっけ?)で、結局、「ゆき」で決まってしまいました。人なつっこくて、ほかの猫たちとも仲がよく、後からきた子猫たちもよく面倒を見てくれました。鳴き声も、ニャアとかじゃなく、赤ん坊のような声で鳴きます。キャットフードよりも、温野菜が大好きで、特にブロッコリーが大好き。ほんとに、猫か?と思うくらい野菜が大好きな子でした。いつかは先に死ぬと分かってはいたものの、まさかこんなに早くお別れする時がくるなんて思っていなかった。亡骸を毛繕いしてあげる「でし」の姿を見ていると辛かったです。まだ、台所からひょっこり出てきそうで、さみしいです。短い間だったけど、いっぱい思い出をありがとう。今はゆっくり、おやすみ。いつか、きっと生まれ変わって、また逢おうね。