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ジャーナリズム崩壊 上杉隆著 740円
幻冬舎新書 発行年月: 2008年7月 最初にこの本を読んだ際、筆者の穏やかそうな風貌と話ぶりから受ける印象と、この本のなかで語られる過激な内容とが合致せず、戸惑いを受けた。一見穏やかな人間が怒ると怖いとよくいうが、この筆者もその系統ではと思われる。 氏曰く、「日本の新聞報道は共同通信や時事通信とダブッテいて、速報性をその最優先業務としている。しかし海外では時事的な事象を報じるだけではなく、さらにもう一度進んで解説や批評を加える活動を一般的にジャーナリズムと読んでいる。」そうだ。 大新聞社もテレビ局もこれほど侮辱されても一切無視するだろう、彼らはそれでいいが金太郎飴のような奇妙に均一化された情報しか与えられない我々の被害は甚大だ。 我々はいかに均一化され統制をかけられた事象だけしか与えられていない事を自覚するしかないのだろうか・・・・・・ 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世すれば自分も出世する歪んだ構造、権力におもねり掴んだ事実を報道しない体質。もはや新聞・テレビは権力をチェックする立場と国民に知らせる義務を放棄したも同然である。恐いもの知らずのジャーナリストがエリート意識にこりかたまった大マスコミの真実を明かす、亡国のメディア論。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 日本にジャーナリズムは存在するか?(空想でしかない「客観報道」/メモ合わせ/自由な言論を許さないメディア/編集と経営/しばり、癒着)/第2章 お笑い記者クラブ(笑われる日本人記者/メディア界のアパルトヘイト)/第3章 ジャーナリストの誇りと責任(署名記事/実名報道/均一化したエリート記者たち)/第4章 記者クラブとは何か(記者クラブの誕生/日米メディアをめぐる誤解/英訳・キシャクラブ/都庁記者クラブの場合)/第5章 健全なジャーナリズムとは(アフガニスタン・ルール/過ちを認めない新聞/日本新聞協会の見解) 【著者情報】(「BOOK」データベースより) 上杉隆(ウエスギタカシ) 1968年福岡県生まれ。NHK報道局勤務、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取財記者を経て、2002年よりフリーランスのジャーナリストとして活動。NHK勤務に関し経歴詐称を取り沙汰されるが、東京地裁が認定した二年超の勤務実態を根拠に反撃。中傷にも屈しない打たれ強さに定評がある。徹底した取材と精緻な分析で、記事・作品を発表するたび永田町が震撼する気鋭のジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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