カテゴリ:近隣散歩
過日、友人のオガクニマン氏から電話があり、自転車を新しく買って乗り回しているとのこと。
それはいい心がけ、と褒めてあげようと思ったら、何と、電動自転車だとのこと。まあ、電動自転車でも車よりは運動にはなるというものだが、ヤカモチに言わせれば、邪道。アシストがない方が運動量も増え、身体にはいいに決まっているのに、電動アシストはそれを減殺してしまう「便利」という「有害」なものが付いた自転車にて、それはもう「自転車」とは言えない、中途半端な代物。体力を鍛えることを諦めた人の乗り物である。 彼曰く「アシは痛くならないのだが、ケツが痛くなる。」と。 ヤカモチ「まだ尻が青いってことやね。」 アシを鍛えることをハナから放棄しているのだから、せめてもケツを鍛えよ、というのがケツ論であったが、そのうちにツラの皮くらいにはケツの皮も厚くなって、さほどに痛くもなくなるでしょうから、放って置きましょう(笑)。 <参考>まだまだケツが青い!? 2020.5.5. かく言うヤカモチも9日、10日、11日と三日連続で家に籠りっきりで、外出自粛に協力した形に。しかし、さすがに限界。こんなことでは、ヤカモチも電動アシストのお世話にならざるをえなくなると、昨日(12日)は、少しロングライドの銀輪散歩をしてきました。 何処と言って、目的地も定めず、石川自転車道を少しばかり走ってみようと出かけた次第。富田林まで行って引き返すという「ただ漫然と走っただけ」のものでありましたが、往復で60~70km程度はありましたから、久々にまとまった距離を走ったことになり、気分は上々でありました。 最初の立ち寄り先は、5月1日の記事で紹介したレンゲ田。 <参考>群れて咲けこそ花にしあれば 2020.5.1. 既に、レンゲソウの花の姿はなく、実になっていました。 (レンゲソウの実) 豆莢のような実が10個程度、花のあった場所は此処ですよという感じで生っています。 レンゲソウの花が何個かの花が集合して一つの花序を形成しているということが、実の姿を見ることによってよく理解できる。 実の下部から垂れ下がっている白い紙切れのようなものは、花びらの残骸だろうか。 (同上) 豆莢には、よくみるとアブラムシが沢山たかっている。 カラスノエンドウにも、アブラムシがびっしりという光景がよく見られるが、実の形状やアブラムシのたかり具合から両者が植物分類上は近い関係にあることが見てとれるなどというのは、素人の暴論か。 レンゲ田の方は、今やノビエが繁茂する稗田に変身しようとしている。 (タイヌビエ<田犬稗>) イヌビエ、ケイヌビエ、タイヌビエ、ヒメタイヌビエなどを総称してノビエ(野稗)というそうだが、これはタイヌビエでしょうか。 (同上) れんげ田も 稗田になりて はつ夏の 風渡り行く 銀輪の道 (輪家持) レンゲソウを緑肥として田に鋤き込むなら、ヒエがはびこる前にこれをなすべきかと思うが、ここは耕作放棄地なのか。 <追記> 上の草は、ヒエではなくカズノコグサという植物のようです。 カズノコグサ・雑草図鑑 或る草について、ニワホコリかカゼクサかどちらだろうとイネ科植物を調べていて、この草がタイヌビエではなく、カズノコグサであることに気づきましたので、訂正します。 従って、ヤカモチ歌の「稗田」は的外れということになりますが、間違い記念として、敢えてそのまま残し置くこととします。 (ハハコグサ<母子草>) チチコグサやチチコグサモドキはよく見かけるが、ハハコグサはそれほどでもないので、「やあ、お久しぶり」という感じ。 (同上) こちらにはハエがとまっていました。 わがカメラは主人の撮影意図を読み違えたか、花にピントを合わせず、ハエの方にピントを合わせたようです。 五月蝿は万葉仮名。「さばへ」と訓み、「五月蝿なす」という形で、「騒ぐ」にかかる枕詞として使われている。 <参考> 〇大伴家持作安積皇子挽歌(巻3-478)では「五月蝿成」 「・・五月蝿なす 騒ぐ舎人は 白たへに ころも取り着て・・」 〇山上憶良作沈痾自哀歌(巻5-897)では「五月蝿奈周」 「・・五月蝿なす 騒ぐ子どもを 棄つてては 死には知らず・・」 原型は「さ蝿なす」で、蝿の群がり飛ぶ羽音が沸き上がるというイメージから生まれた言葉だろうから、何となく不吉で忌まわしいものが付きまとう言葉という感じがする。現代では、そういうイメージを引きずっているのかどうか知らぬが、これを「うるさい(五月蝿い)」と読む。 まあ、上の写真の蝿も五月の蝿ではあるが、緊急事態宣言延長下ということで、群れず一匹のみで居るから「うるさい」というものではない。 「さびしい」とか「わびしい」という訓が似合いである。 コロナ下は 五月の蝿も 樫の実の 一人しあるか われもしかあり (偐家持) (同上) 恩智川沿いの道に出て、南へと走る。 走ったコースの概略は下記地図の通り。 (銀輪散歩コース地図) 特にコースを定めず、漫然と走ったので、実際はわき道に入ったり、行きどまりで引き返したりと、地図では表現できないものがあるが、記憶を頼りに地図で表現すると、概ねこんな感じになる。 (詳細コース図2&3)※赤線往路、青線復路 (詳細コース図4&5) (詳細コース図6&7) 大和川畔に到着。 土手に、こんな花が群れ咲いていましたが、名前は不明。 (名前不詳の黄色の花) (同上) 花の形状は、ウンランに似て、特徴のあるものだが、多分この花は初めて目にするものではないかと。 <追記> この花はセイヨウヒキヨモギでした。 ネット検索の結果、ウンラン→ゴマノハグサ科→セイヨウヒキヨモギという順序でこの花の名に到達しました。 ※なお、現在の分類体系では、ヒキヨモギもセイヨウヒキヨモギもゴマノハグサ科からハマウツボ科に移されている。 <参考>セイヨウヒキヨモギ (同上) 大和川に架かる人道橋を渡って、石川河川敷の自転車道へと入る。 (石川自転車道) 自転車道と言ってしまっては、ウオークやジョギングをして居られるお方には申し訳ないことになるが、自転車族ヤカモチとしては「自転車道、サイクリングロード」である。正しくは自転車・歩行者専用道。 この道は、もう数えきれない位に走っているお馴染みの道である。 両サイドにはナヨクサフジが咲き群れて、目を楽しませてくれる。 (ナヨクサフジ) 新大黒橋を渡って、右岸(東岸)沿いの道に移る。 石川に東側から流れ込んでいる川は、北から順に飛鳥川、梅川、千早川、佐備川、石見川となるが、時々、梅川と千早川とを混同することがある。 今回もその混同による錯覚があって、梅川を千早川と勘違いして、この川沿いを行く。何か感じが違うことに、やがて気づくのであるが、まだ疑いを持っていなくて、千早川畔だと思って撮った写真が次の写真。 (梅川河口付近・石川との合流点近く) 白鷺3羽が目にとまったので、川原に下りて暫し休憩。 (同上) 川原から上がって、東の方向を見ると、源氏三代墓のある小高い森の風景なので、あれっと初めて「?」が点灯。ほどなく「通法寺」という標識が目に入り、思っていた道とは違う道を走っていることに気づく。 太子町南交差点で右折、西に向かい、喜志大橋を渡って、石川自転車道(左岸・西岸の道)に復帰。石川サイクル橋で再び右岸(東岸)に渡り、佐備川が石川に流れ込んでいるところに架かる大伴橋の手前で左折し、府道33号・富田林太子線を東へ。突き当りの大ヶ塚交差点まで来て、さて何処へ行くつもりなのかと自問しても答はなし(笑)。時刻もそろそろ帰り支度をした方がいいと促しているので、引き返すことに。 この付近の地名は北大伴町とか南大伴町である。大伴氏と関係あるのかないのか存じ上げぬが、ヤカモチ銀輪散歩なら、大伴の地で引き返すというのも一つのキリというものである。 石川サイクル橋に戻る。 (石川サイクル橋・東岸側から) この橋は、その名が示すように、自転車・歩行者専用の橋である。 (同上・西岸側から) ここで、タバコを一服とベンチに腰を下ろすが、ライターを持たずに家を出たようで、是非に及ばず、水分補給のみで「煙分補給」はお預け。家を出て、既に3時間以上にもなるのに、タバコのことが頭に浮かぶことはなかったので、ライター不所持を今頃になって気づいたという次第。 このアト、河川敷の自転車道を走るので、コンビニがある訳もなければ、柏原市に入って、近鉄安堂駅の先のコンビニまで禁煙するしかない。 あとは、ひたすら走るだけ。 石川自転車道に別れを告げ、大和川を渡り、コンビニでライターを買い求めて、煙分を補給して一息つけてから、恩智川沿いの道に入る。 柏原市、八尾市を経て、東大阪市域に入る。 池島の集落に入ったところで、こんな燈籠がありました。 (池島神社の石灯籠) と言っても、今回初めて気が付いた訳ではない。何度もこの前を通っていて、下掲の説明版も読んでいて、その由縁も承知しているのだが、ブログに取り上げる気もしなかったので、撮影することなく今日に至っていたという次第。 今回の記事カテゴリが「近隣散歩」であるから、これ位を載せないことには、カテゴリと記事内容に齟齬をきたす、ということでの無理矢理採用であります。 (同上・説明版) このアト、花園中央公園に立ち寄って、帰宅。 銀輪散歩、無事終了です。 久々のロングライドで、足はそこそこ疲れたけれど、ケツはそれほど痛くはなかった、というのが結論。 これで起承転結、相整い候かと。 <参考>近隣散歩関係過去記事は下記から。 近隣散歩(その1) 近隣散歩(その2) 花関係記事は下記から。 花(1) 花(2) 花(3) 花(4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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