今年初めて蝉の声を耳にしたのは、7月10日。
この時は、アブラゼミとニイニイゼミの声。
翌日の11日の朝には自宅に居て、クマゼミの鳴く声が聞かれました。
今朝も鳴いています。
ヤカモチ気象台は10日に梅雨明け宣言を発しましたが、大阪の気象台は未だ梅雨明け宣言をしていません。
(今朝の空 午前10時頃)
肉眼では青色がもっと薄く、薄曇りといった感じでしたが、カメラの方がヤカモチ気象台の宣言を忖度したのか、青色が濃くなっています。
気象台 言はぬ梅雨明け しかすがに 我家の庭に くまぜみ鳴くも(偐家持)
(本歌)うち霧らし 雪は降りつつ しかすがに
我家の園に うぐひす鳴くも(大伴家持 万葉集巻8-1441)
大伴家持さんは貴族、偐家持は庶民。
貴族の庭は「園、苑」であるが、庶民のそれは「庭、屋前」である。
「しかすがに」は、相反するものを並べて言う場合に使う語で、「そうではあるけれど」、「だが、しかし」というような意味である。
副詞「しか」に、動詞「す」の終止形、接続助詞「がに」がくっついて一語化したもの。現在、「さすがに、それは無理だろう。」などと使う「さすがに」は、この「しかすがに」の「しか」が「さ」に変化したものである。
九州、中・四国は今日梅雨明け宣言したようだから、「さすがに大阪もそろそろ梅雨明け宣言だろう。」という風に言うべきか(笑)。
(追記訂正:2021.7.16.)
上記文中の「九州、中・四国」の「四国」は誤りで、四国は未だ梅雨明け宣言されていません。本日(7月16日)現在、梅雨明けが宣言されていないのは、四国、近畿、東海のみであります(関東甲信、東北は本日16日梅雨明け)。