偐万葉田舎家持歌集
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(承前) 10月19日の記事「萩の寺・東光院」の続編記事です。 境内に正岡子規他の句碑が沢山ある。 記事構成の都合上、これら句碑は前記事では割愛したので、以下これを紹介します。 先ず、山門前、左手にあるのが高浜虚子の句碑である。 (高浜虚子の句碑)<参考>高浜虚子・Wikipedia おもひおもひに坐りこそすれ萩の縁 <参考>萩の縁おもひおもひに坐りたる(年代順虚子俳句全集第3巻所収) 我のみの菊日和とはゆめ思はじ (同上・副碑) 山門を入ってスグのところ、右手にあるのが永尾宋斤の句碑。 (永尾宗斤の句碑) <参考>早春 俳人永尾宋斤 記事一覧 永尾宋斤とは-コトバンク 早春や 枯れたるものに 光あり (同上・副碑) 東照閣仏舎利殿の東側、総門脇にあるのが、桜坡子と大橋晄の句碑。 (桜坡子・大橋晄の句碑) ぬれ色に萩の雪洞しづみ居り 桜坡子 歳月を積みてや萩の枝垂れやう 晄 (同上・副碑) 大橋晄氏は、東光院の子規忌へちま供養などへの投稿句の選者を務めて居られることが、寺参拝の際に頂戴した「萩まつり道了祭の栞」からうかがえる。同栞に掲載の「第119回子規忌へちま供養入選句のお知らせ」に「選者 雨月 大橋晄主宰」として、その名が見える。 <参考>子規忌へちま供養 本堂へと向かう小径の左側、大書院前に並んでいる石碑が2基あって、次に正岡子規の句碑となる。 (川谷尚亭の寿碑<鈴木翠軒 書丹>) <参考>安芸市歴史民俗資料館・川谷尚亭 (同上・副碑) (福良竹亭の寿碑<徳富蘇峰 筆>) (同上・副碑) そして、ようやくに目当ての子規の句碑である。 (正岡子規の句碑)<参考>正岡子規・Wikipedia ほろほろと 石にこぼれぬ 萩の露 句碑に向き合う位置にベンチが置かれているので、そこでしばらく腰を下ろして休憩。 よろよろと 椅子に坐りて 萩の句碑 であります(笑)。 (同上・副碑) (青木月斗の句碑)<参考>青木月斗・Wikipedia 門前すでに 丈余の萩 盛りかな (同上・副碑) (田村木国の句碑)<参考>田村木国・Wikipedia 狩くらは 大月夜なり 寝るとせん (同上・副碑) 萩の庭・萩露園には入れないが、奥に句碑らしきものが見えるので、ズームアップして撮ってみた。 (小路紫峡・智壽子連理の句碑) 萩むらに 仏のごとく 句碑坐る 紫峡 伏流の 高き調べや 九輪草 智壽子 小路ご夫妻の句碑ですな。 小路紫峡氏は、神戸市に拠点を置く俳句結社「ひいらぎ」の主宰者。 同氏亡き後は夫人の智壽子氏が主宰者となって居られる。 <参考>俳誌・ひいらぎ (相島虚吼の句碑)<参考>相島堪次郎・Wikipedia 雛の座に カチカチ山の 屛風哉 登山口 道に画きて 教えけり 放屁虫 貯へもなく 放ちけり 飼い犬を 甘ったらかす 火燵かな (同上・副碑) さて、東光院山門を出て、延命橋を渡り、萩の寺公園を通り抜けて、阪急曽根駅前へ。 集会に参加する前に何処かで夕食を取らなくてはならないので、適当な店はないかと探しつつ行くと、会場の市立文化芸術センターの道路向かいにあるヴァイキングビル1階に喫茶店があった。 ここがよかろうと決めて、南へ更に行く。 坂道を下り、阪急電車の高架下を潜ると大きな公園があった。 「てしまこうえん」とある。どんな漢字なのか、その時は分からなかったが、帰宅して地図を見ると「豊島公園」とあった。 (東光院、市立文化芸術センター、豊島公園位置図) 豊島公園をブラブラと散策。 (豊島公園) 野球場やテニスコートなどもある。 休日とあって、遊具のあるゾーンでは子どもを遊ばせている若いお母さんやお父さんの姿も多い。 (同上) (同上 右手が野球場 公園南入口付近から) 野球場に沿って、ぐるり一周。 (ジンジャー) ジンジャーの花では、虫が花蜜を吸っている。 シラカシの実もたわわ。 (シラカシの実) 実の帽子が横縞模様になっているのがシラカシと聞いたように思うので、シラカシと言いましたが、別の種類のカシかもしれない。 しかし、公園裏手の小さな橋にはシラサギもいるから、シラカシでなくてはならないのである(笑)。 (公園南東隅の橋) 喫煙処という札を入口に掲示の喫茶店で珈琲休憩したりしつつ、徘徊を続け、目星をつけて置いた喫茶店で夕食を済ませ、集会の会場となっている市立文化芸術センターへ・・ということで銀輪なしの無輪散歩終了となりました。(完) <参考>銀輪万葉・大阪府篇の過去記事は下記をご覧ください。 銀輪万葉・大阪府篇(その1) 銀輪万葉・大阪府篇(その2)
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プロフィール
けん家持
養老2年(718年)の生まれゆゑ、年令1306才(養老元年生れ説だと1307才)。銀輪歌人、偐家持(ニセヤカモチ)。若草の里の読書会に屯しています。時に「まっ黒の走子」。時に「偐定家」。時に「筆蕪蕉(不精者)」であります。また、時々は偐家持美術館のヤカモチ館長でもあります。自転車(銀輪)であちらこちらを気ままに散歩し、花を愛でたり、虫と遊んだり、万葉調の歌(と言っても大抵は戯れ歌)などを作ったりしています。
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