カテゴリ:銀輪万葉
(承前)
歌姫近隣公園に到着したところで前記事を中断しましたので、そこから始めます。 歌姫近隣公園に入って、前方左手に見える建屋から左に行くと歌姫西瓦窯跡がある。 (歌姫西瓦窯跡) 瓦窯跡そのものは見当たらず建屋と説明碑があるだけ。 この建屋のある場所が瓦窯跡なんだろう。埋め戻されて建屋の地下に瓦窯が遺されているのだろうか。 (同上・説明碑) この後、向かう近鉄京都線高の原駅前の西側広場に「歌姫西瓦窯出土軒瓦」のモニュメントがあるのだが、それと気が付かず写真を撮らなかったので、「奈良大好きくらぶ」のブログ記事に掲載の写真を以下に転載させていただきます。但し、トリミングするなど、少し修正を加えています。 (歌姫西瓦窯出土軒瓦のモニュメント) (同上) <モニュメント台座の銘文> 「平城相楽ニュータウン東部の歌姫西瓦窯で焼成された奈良時代前半の軒瓦である。軒丸瓦は花弁が盛りあがった蓮華文を表現し、軒平瓦は左右に流れる唐草文をあらわしている。同じ製品は平城宮・法華寺のほか、恭仁宮などからも出土している。」 歌姫近隣公園は北側に隣接する音浄ヶ谷公園と一体化していて、その境界は定かではないが、奥右手に行くと音如ヶ谷瓦窯跡があるから、その付近は音浄ヶ谷公園なのだろう。 歌姫近隣公園は奈良市に属し、音浄ヶ谷公園は京都府木津川市に属する。 今回の銀輪散歩は、瓦窯跡銀輪散歩であるとともに、京都府、奈良県を行ったり来たりする府県境銀輪散歩でもある。 さて、京都府側の音浄ヶ谷公園の方は、発掘された状態の瓦窯が実物展示されている。 (音浄ヶ谷公園・音如ヶ谷瓦窯跡) (同上・左側の瓦窯) (同上・右側の瓦窯) 瓦窯跡は、鉄柵が設けられた正面は全面開口部、左右背後は縦長の細い開口部を備えた壁で囲まれているという構造の建屋の中に保存、展示されている。 右側面の壁の開口部から覗いて撮った写真が下掲の写真である。 (同上) (同上・説明碑) (同上・工房跡) (同上・瓦窯跡) 上掲の説明碑の地図に「相楽山銅鐸出土地」という表示があった。 すぐ近くなので、立ち寄ってみようと公園を出る。 (音浄ヶ谷公園から銅鐸出土地へ) 相楽台6・7丁目集会所建物があり、その入り口近くの建物壁面に掲示されていたのが、下掲の「相楽山銅鐸」の説明碑。 (相楽山銅鐸の説明碑) ここが出土地かと思ったが、よく読むと、出土地は別の位置のよう。 出土地である旨を表示する碑か何か、そのようなものがあるようなので、説明文に示されている場所へ向かうこととしたが、住宅が立ち並んでいるだけで、それらしいものは見当たらない。 上掲の地図は帰宅後にグーグル地図を開いてゲットしたもので、当日はこのようなものを持参していなかったので、集会所の壁の説明碑の文章を読み誤ったかと、途中で引き返し反対方向に走ったのであったが、帰宅後に上掲の地図を見て、正しいルートを往復していたことに気が付き、なぜ気が付かなかったのかと不思議に思っている次第。 まあ、住宅団地の中の道。家々の玄関先・表口が両サイドに並んでいる環境なので、目立たないような表示のされ方をしていて、不注意ヤカモチの目にはとまらなかったということであったのかも。 そんなことで、すこしばかりの余計な回り道を余儀なくされたことで、遊歩道・エゴノキの道には、途中から入るということになりました。 (エゴノキの道) 上の写真のエゴノキの道の奥、突き当りを左に入ると土師山公園である。 土師山公園で少し休憩してから、エゴノキの道の終点(始点かも)のエゴノキ第一歩道橋を渡る。 歩道橋を渡ると正面にイオンモールの駐輪場がある。 既に、正午を少し回っていたので、イオンモール2階のレストラン街で昼食とする。 昼食後は6月16日の万葉の小径への銀輪散歩の時と同じルートで石のカラト古墳のある神功一丁目緑地へと向かう。 <参考>石のカラト古墳&万葉の小径(その2) 2023.6.18. (高の原駅前~押熊瓦窯跡コース図 ー線:往路 ー線:復路) 石のカラト古墳、万葉の小径は下記のブログ記事と重複するので、省略します。 <参考> 石のカラト古墳&万葉の小径(その1)(その2)(その3)(その4) 押熊瓦窯跡は、予め用意した手許地図では、万葉の小径の終点の小緑地の先の二つ目の辻を右に入ったところにあることになっているが、その場所と思われる、神功5丁目緑地の中に入ってみたが、雑木が茂り、下草茫々、枯れ葉が降り積もっているだけの荒れ果てた空間で、それらしきものが見当たらない。一段高くなった場所まで行くと、下に小屋のような建物が木立越しに見えたが、そこに至る道がない。加えて、はやく出て行けとでも言うのか、蚊の大群が盛んに攻め立てて来る。 緑地を出て、周辺を少し回ってみたが、そこに至る道の入口が見つからない。その小屋が押熊瓦窯跡に関係するものかどうかも不明であるから、探すのを諦めて、県道52号を南に下り、神功5丁目交差点でならやま大通りに入り、平城4号公園に向かう。 (平城4号公園) 平城4号公園から石のカラト古墳に戻り、往路のコースを逆に辿って、イオンモール、高の原駅前に到着。 予定では、高の原駅から電車で帰るというものであったが、時刻は2時半になるかならない位。少し早過ぎるので、近鉄奈良駅まで銀輪で走ることに変更。 高の原駅前から南に下り、平城2号線道路を東に進み、朱雀5丁目交差点で県道751号に入る。 県道751号は歌姫街道、歌姫越えの道とされている道路である。 (高の原駅前~ならやま大通り) 歌姫街道を南下し、平城1号線道路・通称ならやま大通りに入ってこれを東に進む。国道24号とJR大和路線を越えて更に直進。途中、何処かで右に入って、奈良サイクリング道路に入るつもりでいたが、その入口が見つからない。降り始めていた雨が少し強くなる。雨が強くなり過ぎても困るので、Uターンして、国道24号に入り、国道の高架下から奈良サイクリング道路に入ることとし、しばらく高架下を潜っている道で雨宿りして様子を見る。 この道は、秋篠川沿いの道、平城宮趾公園、磐之媛陵から続いている自転車道であるが、歩行者・自転車専用という訳ではないようで、一般の車も通行することができる部分があるようで、雨宿りしている間にも普通車2台が高架下の道を通り抜けた。 (ならやま大通り~奈良自転車道~佐保川) 雨も小止みとなったので、JR線の高架下を潜って、奈良サイクリング道を走ることとする。 (奈良自転車道案内図) (奈良自転車道) この道はこれまでに何回か走っている。 <参考>奈良自転車道銀輪散歩(平城宮趾公園から般若寺へ) 2010.3.10. 奈良銀輪散歩 2010.11.7. こちらからは上り坂である。 坂を上り切って、左に下ると、県道44号に出る。 県道に出て右折。南へと坂道を下る。 途中でヤマト運輸の配送センターが目にとまったので、トレンクルを宅配で送る際の梱包袋を買い求めることにした。現在使っている梱包袋がかなり傷んでいるので、近々に買い求めようと思っていたので、偶々出くわしたのをこれ幸いと立ち寄った次第。 ロートフィールド奈良の前まで来たところで、前方にスターバックスが目に入る。丁度、かき氷か何かそのようなものが欲しくなっていたので、店に入る。店のおすすめ、として西瓜のフラッペなるものがメニューに大きく写真入りで表示されていたので、それを注文する。 体が店内の冷房と西瓜のフラッペによる体内からの冷却とで、体の火照りもすっかり消え去り、汗も引いてしまった。 そうなると、今度は「煙分」が欲しくなるようで、何となく落ち着かないヤカモチ。店を出て、トレンクルを駐輪していた池の畔で煙草を一服。 銀輪散歩再開です。と言っても、ゴール間近であります。 (奈良鴻ノ池パーク~近鉄奈良駅前) 法蓮仲町交差点で転害門から西へと延びている一条通りを横切り、佐保川を渡り、高天交差点で近鉄奈良駅前到着でありました。 途中少しばかり雨に見舞われましたが、背中のザックに入れたレインウエアを取り出して着用するようなことも必要とせず、先ずは順調な銀輪行でありました 以上で、瓦窯跡銀輪散歩終了です。(完) <参考> 過去の銀輪万葉・奈良県篇は下記参照 銀輪万葉・奈良県篇(その1) 2007年4月~2019年2月 銀輪万葉・奈良県篇(その2) 2019年3月~ 過去の銀輪万葉・京都府・滋賀県篇は下記参照 銀輪万葉・京都府・滋賀県篇(その1) 2007年7月~2019年3月 銀輪万葉・京都府・滋賀県篇(その2) 2019年7月~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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