カテゴリ:銀輪万葉
先日(3月15日)、10年ぶりに石山から宇治まで持参のトレンクルで銀輪散歩して参りました。
ところが、トレンクルで走り出すと何やらペダルが重い。後輪のタイヤがペチャンコになっている。パンクなのか虫ゴムの劣化による空気漏れなのか、何れにせよ自転車屋を探さなくてはならない。 地元の人に教えていただいた自転車屋さんにトレンクルを持ち込むと、パンクではなく虫ゴムの破損による空気漏れであったよう。 これでは自転車屋さんも商売にならないだろうと、自転車用のヘルメットを購入することとしました。 それが、下掲写真のヘルメットであります。 (ヘルメット) 自転車についてもヘルメット着用が法的義務とされたが、当面は罰則なしの努力義務というのが法律上の取り扱い。 そんなことで、いずれは買おうと思っていたものの、これを先送りし、ヘルメットを着用せずに自転車に乗っていたヤカモチでありましたので、いい機会でもあるかと、店頭に展示されていたいくつかの中から選んで買い求めたという次第。 早速にこれを着用し、いざ出発であります。 既に正午をかなり過ぎてしまっていたので、JR石山駅近くの食堂で昼食を済ませることにする。食堂を出て、銀輪散歩の態勢に入ったのは午後1時を過ぎてしまっていたかと思う。 (コース地図1・JR石山駅から瀬田川洗堰手前まで) 京阪唐橋駅前から瀬田川沿いの道を南へ。 (京阪・石山寺駅) 石山寺駅前、瀬田川畔の蛍谷公園の入口に紫式部のレリーフが入ったオブジェが設置された噴水ひろばがあったが、奥のベンチに年配のご夫婦らしきお二人が坐って居られ、このオブジェを撮ろうとすると、背後にお二人が入ってしまうアングル。撮影は諦め、振り返って撮ったのが上掲の駅の写真。 百人一首の紫式部の絵札のそれのような、彼女の姿の絵が遠目ながら目に入りました。 めぐりあひて みしやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな (紫式部 新古今集1497、小倉百人一首57) 今年の大河ドラマが紫式部が主人公となっていることから、紫式部が源氏物語の宇治十帖を執筆した場所と伝えられる石山寺は観光客の注目を集めることとなるのだろう。 (ミツマタ) そして迎えてくれたのは、ミツマタの花。 春されば まず三枝の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ吾妹 (柿本人麻呂歌集 万葉集巻10-1895) 「さきくさ」は未詳植物で、ジンチョウゲ、ヤマゴボウ、フクジュソウなど諸説あるが、ミツマタのこととするのが有力説である。 このミツマタの花から少し南に下ったところにあるのが料亭・新月。 ヤカモチが属する友人グループ「健人会」の会合はこのところ専らこの料亭でお世話願っているが、来月3日にも昼の宴席が予定されていて、近々またこちらまで出かけて来ることになる。 <参考>健人会関係の記事はコチラ。 (料亭・新月) 料亭・新月から石山寺東大門前までは200mくらい。 (石山寺の東大門) 石山寺の門前には、ご当地ゆるキャラの「おおつ光ルくん」が観光客に愛嬌を振りまいていましたが、いつの間にか姿が見えなくなっていました。 上の写真では、東大門の前に彼が写っています。21世紀版光源氏だそうですから、今年の大河ドラマのこともあり、彼にも注目であります。 石山寺名物という石餅とお茶のセットを注文、上掲写真の一番手前に写っている床几に腰掛けてこれをいただきました。 写真には写っていませんが左手の店で販売しているもので、店の中のテーブル席で食べることもできるのだが、外の方が気分がよかろうと、自転車を身近に停めても置けるので、床几を選んだ次第。 石山寺はこれまでに何度も訪ねて居り、過去記事にも掲載しているので、今回はパスです。自転車のトラブルがなければ少し立ち寄ってみてもよかったのだが、先を急ぐこととする。 <参考>石山寺 2008.10.25. 石山寺散策 2015.9.3. 石山寺散策(続) 2015.9.4. 石山寺散策(続々) 2015.9.5. 石山寺の駐車場を通り抜け、瀬田川沿いの国道422号に出てこれを川下へと走る。 (コース地図2・瀬田川洗堰から立木観音手前、鹿跳峡付近まで) 瀬田川洗堰の手前にあったのが皇后陛下行啓記念碑。 (皇后陛下行啓記念碑)<参考>貞明皇后・Wikipedia 裏面には、大正11年11月12日の文字が読み取れるから、大正天皇の皇后であり、昭和天皇の母である貞明皇后の行啓を記念した碑であるようだ。 上の写真の碑の左背後に写っているのが、今日の相棒、ヤカモチのトレンクルであります。 (瀬田川洗堰) 瀬田川洗堰から1kmほど下った付近で、国道422号とお別れし、県道3号に入る。県道3号を数百メートル進んだ付近にあったのが、「滋賀県指定自然記念物・鹿跳峡の甌穴(米かし岩)」と書かれた説明板。 川岸の木立に紛れて見落としてもおかしくない目立たぬ説明板であったが、たまたま目に止まり、自転車を一時停止。 (鹿跳峡の甌穴) 見ると、河原に下りることができる、道とは言えないが何度も人が下りているうちに自然に出来たと思われる通路らしきものができているので、河原に下りてみた。説明板に掲載されている「米かし岩」はどれとも特定できなかったが、岩がゴロゴロとあって、甌穴らしきものが散見される眺めでありました。 (同上) 川の淀みの中にわずかに頭を見せている岩が「米かし岩」なのかもしれないが、足場が心もとないので接近しての確認はせず、遠くからの撮影で済ませました。 そして、ほどなく立木観音です。 (立木観音・参道登り口) 本堂までは延々と石段を登らなければならないので、ここもパスです。 (同上・説明板) 冒頭でこのコースを走るのは10年ぶりと書いたが、2014年3月11日にこれを走っているので、その折の記事も適宜貼り付けて置きますので、併せご覧ください。 前回は、自転車を肩に担ぎ、この石段を登って、本堂まで行って居りますので、下記参考記事をご参照願います。 <参考>JR石山駅から曽束大橋までの記事 瀬田川・宇治川銀輪散歩(獺の祭見て来よ瀬田の奥)2014.3.12. (コース地図3・立木観音から曽束大橋、喜撰山大橋) 立木観音から南に400mほど下ると鹿跳橋。 (鹿跳橋西詰) (鹿跳橋の上からの眺め) 瀬田川は鹿跳橋の下流で大きく西向きに流れを変え、県道3号も西方向に向きを変える。 西に800mほど行くと石山瀬田川浄苑という霊園の入口がある。 その付近を走っている時に、後ろからクロスバイクで走って来た外国人二人組に追い抜かれる。「コンニチワ」と言うので、「どちらから?」と尋ねると、カナダだという。カナダ人男性の二人組である。宇治まで走るのだと言う。目的地は同じであるから一緒にと言いたいところであるが、こちらは変速機のついていない小型折りたたみ自転車であるトレンクル。彼らは変速機のあるクロスバイクであるから、出せる速度に格段の違い。とてもついてはいけない。「お先にどうぞ」であります(笑)。 ところが、先に行った筈の彼らが自転車を道の両サイドに停めてスマホか何かを見ている。道が不案内な様子。大声で、次の橋、曽束大橋を渡るのだと教えつつ、彼らを追い抜いて行く。しかし、すぐに追いつかれて再び置いて行かれる。 そして、その曽束大橋を渡って、ヤカモチも対岸の道へ入る。 (曽束大橋) 本日はここまでの記事とします。(つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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