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2007年08月06日
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カテゴリ:子連れ登山

三ツ峠山荘からのぞむ屏風岩


昨年の乗鞍に引き続いて今年の夏もアルプスを目指そうではないかと密かに計画していた夏もはや8月に入り、春以降病気の渦の中でいつの間にか時は過ぎてしまった。
さて今回の休みこそ、家族揃って久しぶりにお泊まりしようと思っていたのであるが、子ども達の病気が治ったばかりなので、今回は日帰りでおでかけすることにした。
で、「山と海どっち行きたい?」と息子に聞くと今回は
「うみいきたい」と答えたのであるが、多摩地区からの海は遠いということで、毎度山に行くことになった。

目指したのは富士山近郊の山三つ峠1723mである。

三つ峠はクライミングのゲレンデとしてオールドクライマーに人気の山ではある。
私もクライミングを始めたときはよく通ったものだし、新人をクライミングに連れて行くときはいつもこの山であった。
そんなに通った山にも実は6年も行っていなかった。
そしてその6年前の日は実はこの三つ峠のゲレンデで10mの転落事故を起こした日であった。

別に鬼門となって近付かなかったわけではない。
あの事故については詳しく触れると人間関係のあつれきが生じてくるのでここではあえて触れないのである。

さてそんな山に挑む妻もまたこの山に独身時代に登って、土砂降りの大雨だったという忌まわしい過去がある。
しかし、裏登山口からならば晴れてさえいれば問題はなく、頂上からは間近に富士山がのぞむ最高の山なのである。

裏登山口についたのはもうすでに昼頃であった。
こんな夏の平日の昼にはひとっこひとり居ないはずだが、どういうわけか本日はものすごい数の車と人でごった返している。
マイクロバスも停っているぞ。
ごった返す人々のかっこは山に登るものとはいいがたく、むしろ映画の撮影班のような出で立ちだ。

「ねえこれ映画かなんかのロケじゃない?」と妻は言った。

確かにでっかいカメラと、よくわからんがでっかい反射板みたいなものが車から覗かれた。
そしてよくみればマイクロバスの側面にはには「クライマーズ・ハイ先発隊」などというようなことが書かれていた。

そういや「クライマーズ・ハイ」なんて小説あったよな。
たしか御巣鷹山日航機墜落事故をモチーフにした小説ではなかったか?
NHKのドラマにもなっていたような気がするが、今度は劇場版でも録りにきたか?

「エキストラでもいいから出してくれないかしら」と妻は言った。

しかし、我々は1歳と2歳の子どもを背負った夫婦である。緊迫するクライミングシーンの背後に子どもを背負った夫婦2人では、エキストラにしてはあまりに目立ちすぎるのではないか?

幸か不幸かエキストラの声かかることもなく、我々は歩き出したのである。
三つ峠 002.jpg
途中の道は登山道というよりは林道で時折ジープが悲鳴をあげて脇を通り過ぎてゆく。
久しぶりに背負子が楽しいのか病み上がりの子ども達はとても御機嫌。
そして久しぶりに背負子が重いのか、やはり病み上がりの妻は口数が少ない。

1時間半ほどで撮影班でごったがえす山小屋に到着!
ここからは一大クライミングエリアである因縁の屏風岩もよく見える。

さて私はこの山にはクライミング以外で来たのは初めてなので、岩に登るととっとと帰ってしまうのが常であったので、実は頂上を踏んだことは2回くらいしかない。
それも岩を登ってそのまま頂上まで行っていたので、小屋からの行き方もわからない。
何となく頂上らしい山を目指して小屋から15分ほどの歩行で頂上到着!
三つ峠 012.jpg


残念ながら富士山は雲に隠れてみえないが、周囲の山は眼下に広く広がり妻も子も満足そうである。(下の子はずっと眠っていたけど・・・)
今日は暑いので日差しを避けてすぐに下山し、小屋にて休憩後下山した。
下山途中、山を歩くのにザックも背負わず、コンビニ袋にジュースと雑誌をぶら下げて歩く人と何人もすれ違った。

「なんかいかにもADですって感じの人たちだよな」

私と妻はすれ違う人が通り過ぎるたびに噂話をしたのは言うまでもない。

「あの人たち多分、まさかこんなに歩く山のロケだなんて知らされないままここに連れてこられたんだろうなあ・・」

「それとも、ADなんてパシリ扱いだからさ、チーフディレクターにさ、「おまえちょっと近くのコンビニでジュースと雑誌買ってきて」と頼まれたのかもしれないな。近くのコンビニっつたって往復2時間くらいかかるけどさ」

「どっちにしろさ、空想の世界の小説よりも我々背負子家族の方を話題にしてほしいよね。TBSあたりのドキュメンタリーにとりあげてもらうとかさ・・」


我々は下山の気楽さで好き勝手なこと言いながら下山した。
下山になると私は走るように下りてしまうので上の子はいつも泣き、そして慎重に歩く妻の背負う下の子はすやすやと眠っている。

下山は16:00で日帰りの山としてはまずまず。
今年これからの登山はもう厳しいけれど、9月頃には健康状態も落ち着いて来るだろうし、ホテルも安くなってくるので、今度こそお泊まりで山に行きたいものである。






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最終更新日  2007年08月08日 19時08分23秒
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