ザ・ゲーム(1979年作品)第11回 西ジョウは、南条洋子との話に惑わされるが、危機を乗り越えて、南条則夫をパートナーとして新しいビジネスを始める。
ザ・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8456gl/11/ザ・ゲーム(1979年作品)第11回 西ジョウは、南条洋子との話に惑わされるが、危機を乗り越えて、南条則夫をパートナーとして新しいビジネスを始める。ザ・ゲーム(1979年作品)第11回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/「つまり、則夫を俺が殺せというわけかね」 「そう、そうよ。そうすれば、南条家の全財産は私達のものよ」 【残念ながら、。俺は傭われているんだ。今】 「誰に」 「あんたんとこの則夫にね」 「何ですって」彼女ほ甲高`い笑い声で笑った 「お笑い草ね。あの子にですって、どうかしてるわよ。あなた」’ 「あのね。お宅にはお金の事しか七の美しい頭の中にはないのかな。俺は知っているんだぜ。君が南条安夫、つまり自分のだんなを殺したことも、そして恐らく、南条剛造をも殺したことも」 「それ、則夫が言ったの」 「そうさ。ひどい話さ。則夫に、君は自分の父親を殺させたらしいな」 「あの子を殺して。お願いだから。殺して、七うしなければ必ずあの子は私に復讐するわ洋子の表情が異形になっていた。ヒステリー状態だ。 「たぶん、そうだろう。七のために彼はここまで来たんだからね。それに俺は確かめたかった。君が本当に俺を犠牲にしようとしたのかをね。しかし、もうわかった。君は、昔の俺がほれていた当時の君じ夕ないって事をね 「あなた、何、子供みたいな事を言っているの」 「ねえ、洋子、男はいつも夢を見ていたいんだ。子供の心をいつも持っているんだよ。君への慕情が、俺が君を殺さない唯一の理由なんだ」 顔色の変った彼女はデリンジ″-をポーチから取り出していた。俺の体に押しつけた。 「行かせないわ。あなたも私と一緒に死んでもらう」 「あI。夢のない女だね。あんた」 「一人じゃ私は死ねない。私の夢はもうすぐ実現可能だったんですもの。則夫さえ生きてはいなければ。西さん、男と女とでは夢の種類が違うのよ。このトリッガーをひけば私は夢の中で死ねるわ」彼女は涙を流七ている。 爆発音がした。俺は一瞬気を失なっていた。 気がつくと俺は潜水艦の中に横たわっている。則夫がテレポートしてくれたらしい。 「だめじ夕ないか西君、相手の。へIスにまき込まれぢゃ」則夫はあきれ果てた顔で。いった・ 「あの女は君を殺すつもりだったんだぜ。もちろん自分は助かるつもりさ」 「すまん、すまん、俺はやはり女には弱い」 「まあ、あの話の内容で君が信頼できる男であるとわかったけれどね」 「俺をテストしていたわけか」 「そうだ。・これからは僕のパートナーだからね。南条財閥の金は総て僕の物さ。しっかり頼むよ。ポデ4ガード君」 「が、まだあんたの義母が残っているぜ」 爆発音が響いてきた。 「大丈夫さ。潜望鏡をのぞいてごらん」 クルーザーがまっ二つになり、火柱を上げ沈んでいく。 「これでおわかりだろう」 「ああ、もったいない話だな。あれ程の美貌を持ちながら花と散るか」 「七れどころじゃないよ。依頼主からの仕事が待っているよ」よ。 「どこへ」「アフリカさ」「アフリカか、一度は行って見たかった」 俺はソビエト製の潜水艦の潜望鏡をアフリカがあると思われる方向へあわした。しかし、どこまでも続く海原と星空があるだけだ。ザ・ゲーム(1979年作品)第11回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所http://www.yamada-kikaku.com/終わり